青森県の学校の夏休みが始まる直前の7月19日、十和田湖畔休屋の乙女の像から秋田県境までソーラーフットライトが設置されました。湖畔歩道約1,100mに213基、約5m間隔で十和田湖畔遊歩道を連なり、優しい光が足元を照らします。エコなソーラーエネルギーを使っているので、電気代もかかりません。
大震災と福島原発事故の風評被害で、観光客の落ち込みが大きい十和田湖としては、久々に湖畔に明るいニュースだと、十和田市長や地元の皆様が盛大に喜ぶ大きなイベントとなりました(ライトなだけに明るい話題に)。
7月22日の夜には、盛大に乙女の像の前で点灯式が行われ、観光汽船では夜のクルージングで湖からフットライトを堪能しようという特別イベントも催行されました。十和田湖畔関係者100人以上の笑顔が集まる賑やかなイベントになりました。
フットライトが設置された遊歩道は、ホームページや、ホテルのフロント等で、9月30日まで愛称を募集していました。
200通を優に越える応募が集まり、多くの方は乙女の像建立60周年記念事業の一環でもあることから「乙女」の名前を付けた名称がキーワードになっていました。名称が決定しましたら、自然公園財団十和田支部のホームページ(http://www.bes.or.jp/towada/)で発表させて頂きます。
今回ソーラーフットライトを設置できなかった、反対側の約200mの歩道にも同じように、ガラス製で浮き球仕様のフットライト設置し、湖畔をより一層明るく照らすことを計画しています。イベント等の開催時には、ブルーのLEDを湖畔に敷設しソーラーフットライトとの相乗効果を図るとともに、遊歩道周辺に愛の鐘や白いブランコ、ベンチを設置して、湖畔を賑やかに盛り上げていこうと考えております。
また、星空観察会、津軽三味線ライブ、遊覧船ではフットライトを観賞しながらのナイトクルージングなども企画していきたいと思っています。
十和田湖の紅葉は、その年の気温にもよりますが10月初旬に外輪山の最高地点の標高1000mから始まります。標高400mの湖畔には10月20日?25日頃、奥入瀬渓流はそれより2?3日遅れます。
紅葉する樹木の代表は、ナナカマド、ハウチワカエデ、アカシデ、オオヤマザマクラです。黄葉する樹木はカツラ、イタヤカエデ、オオバクロモジ、トチノキです。奥入瀬渓流は河畔林が多く、流域周辺には紅葉が少なく黄葉が主体となっています。
十和田湖畔の紅葉を楽しむには、なんと言っても遊覧船が一番お勧めです。晴れた日には、瑠璃色の湖に外輪山の紅葉が映しこまれ、また、高さ200?300mの外輪山の紅葉の絶壁はどの場所も樹木の種類によって彩りが違い、見飽きることはありません。
昨年の秋は、晴れた日が多く、一日の気温差があり、台風被害もなく、ここ5?6年では一番赤が多く見事な紅葉でした。ぜひ皆さんに、紅葉の十和田湖クルーズと奥入瀬渓流ウォークを楽しんでいただきたいと思います。
自然公園財団十和田支部では11月4日(月)に「十和田湖ぐるっと4時間、名残の紅葉クルーズ」も企画しております。こちらもぜひご参加ください。
自然公園財団十和田支部・工藤政弘
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