草津白根山といえば火山で有名です。
名前も「雪で白い峰」からではなく、火山活動で地肌が白いことや枯れた木や根が白いことから付いたといわれます。
明治時代には大きな噴火もあり、噴火の数日後に白根山を訪れたベルツ博士はその当時の様子を「この世の地獄」と証言しています。
100年を経過した現在の白根山は緑が大分侵入し、沢山の高山植物に覆われ標高2000mの歩道周辺でミネズオウ、コケモモ、ガンコウランなど楽しめます。
上信越高原国立高原国立公園の草津白根山には本白根山にコマクサの大群落、渋峠から芳ヶ平を経て白根パークサービスセンター周辺はどこでもリンドウが楽しめます。
2160mの渋峠から1830mの芳ヶ平へと一気に降りるこの歩道は、一部区間で沢と歩道が一緒になっており、雨が降れば川となり、乾いた状態でも石がごろごろのワイルドな歩道です。財団が主催するイベントに参加したお客様から「こんな道は初めて。疲れたけどたのしかった」と感想が寄せられます。
河原が終わると500段を超える階段で、その途中にリンドウがあります。
芳ヶ平に着くと、芳ヶ平野営場にはエゾリンドウの群生が待っています。
芳ヶ平から標高2000mのパークサービスセンターまでは緩い登りとなっており、アカモノやコケモモの赤い実と農紫色のオヤマリンドウ、エゾリンドウ【1】の群生を堪能できます。
パークサービスセンターから湯釜の西側火口湖展望台から弓池湿原を経て弓池を一周するコースは約1時間で登山と湿原散策ができます。
ここは平成24年秋に天皇陛下も御散策されました(平成23年は芳ヶ平まで)。
アキノキリンソウで黄色に染まる中にリンドウが咲き出すとメルヘンの世界です。
意外なコースが白根隠し山。条件が整えば富士山、スカイツリーが見えます。
ハウス池やリンドウを楽しみながら山歩きを楽しんでください。
(一般財団法人自然公園財団草津支部 湯田六男)
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