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「国立公園Walker」バックナンバー

0462013.02.12UP冬のTOYA(洞爺)

オロフレ峠の樹氷

オロフレ峠の樹氷
オロフレ峠の樹氷

オロフレ峠頂上付近の眺め
オロフレ峠頂上付近の眺め

  北海道の西部に位置する「支笏洞爺国立公園」は、その公園名に謳われるように湖に目が向きがちですが、山中、この時期にしか見られない光景があります。それが、「オロフレ峠の樹氷」です。
 オロフレ峠は、洞爺湖温泉と登別温泉を結ぶ道道2号線の途中にある峠です。洞爺湖有珠山ジオパークの中でも屈指の標高1,211mを誇るオロフレ山の中腹にあることから、常時横なぐりに風が吹き付けられて樹氷が生長します。この樹氷が陽射しできらめく美しさは、車窓から眺めるだけでも幻想的です。
 また、峠から洞爺湖温泉寄りに整備されている黄渓(おうけい)駐車場は、周囲が一望できる展望台となっており、吹雪が去ったあとなど視界が良好の日には、絶景パノラマを目にすることができます。

黄渓駐車場からのパノラマ
黄渓駐車場からのパノラマ

洞爺湖温泉街の手湯・足湯、イルミネーション

洞龍の湯
洞龍の湯

薬師の湯
薬師の湯

 この季節、山中の散策は体が冷えてしまい、温もりが恋しくなるもの。
 オロフレ峠からは、道内有数の温泉地「洞爺湖温泉」に車で1時間かからず辿りつくことができます。ホテルや旅館でゆっくり温泉を堪能したいものですが、今回は、手軽に利用できる施設「手湯・足湯」を少しご紹介。
 遊覧船乗り場のすぐ前の「洞龍(とうろん)の湯」は、絶景の洞爺湖を眺めながら楽しめる足湯。湯船の底には玉砂利が敷かれ、足裏への刺激で血行が促進され、体全体が温まるそうです。
 「薬師の湯」は、湯前薬師如来堂の隣にある赤い大きな傘が目印の足湯です。御堂内には手湯や湯かけ地蔵のほか、湯に入れると文字が現れる「お湯占おみくじ」があり、「大あたり」は温泉に纏わる特典があるそうです。
 この他にも温泉街には手湯・足湯が点在しています。様々なお湯を試してまわり、お好みのお湯を見つけるのも温泉街の散策の楽しみ方の1つです。
 また、夜にはLEDライトを使用したイルミネーションが行われています。温泉中心部では、2月17日までLEDライト40万個を使用したイルミネーショントンネル。3月31日まで1万2千個のLEDで湖畔に続くストリートが灯されています。

イルミネーショントンネル
イルミネーショントンネル

昭和新山国際雪合戦

昭和新山国際雪合戦(第25回)のポスター
昭和新山国際雪合戦(第25回)のポスター

 この時期、寒さを吹き飛ばすようなイベントが、昭和新山の麓(ふもと)で行われます。それは「昭和新山国際雪合戦」。
 1987年、冬の壮瞥町を暗く閉ざす「雪」を活用し、「地域活性化の手法として、まず中核となるイベントを作ろう!」全く新しい地域づくりに挑戦し生まれたものです。25回目となる今回は、152チーム、1,520人の参加で熱戦が繰り広げられ、歓喜と喝采の吹雪を巻き起こします。
 この熱きドラマは、2月23日?24日に開催されます。ぜひ一度、本物のスポーツ雪合戦を見に来てください!

白熱する接近戦
白熱する接近戦

勝利チームの歓喜の胴上げ
勝利チームの歓喜の胴上げ

(一財)自然公園財団 昭和新山支部 毛利 泰人

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バックナンバー

  1. 001「新緑の上高地」 -花々との競演-
  2. 002「白色に染まる栂平(つがだいら)」
  3. 003「釧路川をカヌーで下る」
  4. 004「美笛の滝を訪ねる」
  5. 005「小田代原の草紅葉」
  6. 006「草津白根の秋」
  7. 007「みちのくのリゾートで湯治」
  8. 008「高千穂峰のご来光」
  9. 009「冬の瞰湖台(かんこだい)を歩く」
  10. 010「知床の流氷」
  11. 011「箱根仙石原 ススキ草原を守る野焼き」
  12. 012「迫力満点の鳴門の渦潮を見る」
  13. 013「宮崎・えびの高原のミヤマキリシマ」
  14. 014「新緑の中で足湯」
  15. 015「大山の高山植物群落を訪ねる」
  16. 016「洞爺湖有珠山ジオパークの魅力」
  17. 017「秋の砂丘をゆく」
  18. 018「秋の雲仙」
  19. 019「川湯のハイマツ」
  20. 020「冬の大沼国定公園」
  21. 021「阿寒湖氷上のスノーシュー散策」
  22. 022「阿蘇の野焼き」
  23. 023「吾妻の春を告げる雪うさぎ」
  24. 024「青い水がめ・支笏湖(しこつこ)」
  25. 025「奥日光ののんびりスポット」
  26. 026「仙石原湿原の初夏」
  27. 027「雲海と夕景と朝日・夏の十和田湖」
  28. 028「知床五湖・転換期のメッセージ」
  29. 029「秋の鳴門」
  30. 030「高千穂河原周辺情報」
  31. 031「上高地の野鳥」
  32. 032「草津の森をスノーシューで歩く」
  33. 033「新燃岳噴火を乗り越えて…冬のえびの高原」
  34. 034「冬の登別観光」
  35. 035「歩いて楽しむ雪の八幡平」
  36. 036「春遠し 摩周湖」
  37. 037「鳥取砂丘の地形・地質を楽しもう!」
  38. 038「カルデラ地形を望む 阿寒岳の登山!」
  39. 039「大沼国定公園のもう一つの魅力」
  40. 040「浄土平でスターウォッチング」
  41. 041「ジオパークを目指す箱根」
  42. 042「大山(だいせん)のお楽しみ」
  43. 043「秋の阿蘇草原」
  44. 044「支笏湖が創る芸術作品「しぶき氷」」
  45. 045「奥日光で「雪」を楽しむ!」
  46. 046「冬のTOYA(洞爺)」
  47. 047「雲仙の春」
  48. 048「春の大沼国定公園の楽しみ方」
  49. 049「阿蘇の草原とあか牛」
  50. 050「火山×ミヤマキリシマ in 高千穂河原」
  51. 051「阿寒カルデラで楽しいのって、いつなの?  今でし…!? いいえ通年です」
  52. 052「白根山でリンドウを楽しもう。」
  53. 053「上高地、色彩の秋から初冬へ」
  54. 054「見どころ溢れる秋の十和田湖」
  55. 055「知床五湖の原生林と開拓の歴史?自然保護の歩み」
  56. 056「八幡平 雪の世界」
  57. 057「冬こそ!砂丘へ行こう!」
  58. 058「雄大な鳴門海峡の自然現象」
  59. 059「大山の森を巡って」
  60. 060「「南北海道国立・国定公園巡りスタンプラリー」にご参加を。」
  61. 061「箱根は隠れた鳥の楽園!?」
  62. 062「『今だけ』がいっぱい!戦場ヶ原ハイキングのススメ」
  63. 063「霧降高原は今…」
  64. 064「晩夏の普賢岳新登山道を歩く」
  65. 065「洞爺湖有珠山ジオパークのサイト維持活動」 -旧とうやこ幼稚園の価値を、自分たちで守ろう!-
  66. 066「秋の浄土平」
  67. 067「阿寒国立公園指定80周年」
  68. 068「高千穂河原からの便り」
  69. 069「上高地の開山準備」

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