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「国立公園Walker」バックナンバー

0292011.09.13UP秋の鳴門

五感を使って楽しもう

 徳島・鳴門の魅力といえば渦潮です。1年のうち、春と秋の大潮時には特に大きなものが発生し、今年も9月末が見頃です。暑い夏も過ぎ、少し涼しくなってきました。渦潮を見に、鳴門に来てみませんか。
 渦潮はまず、鳴門公園にある展望台や、大鳴門橋の橋げた部分につくられた海上遊歩道「渦の道」から探してみましょう。川のように流れ躍動する潮流もみどころです。視覚だけではなく、潮の音も聞いて、聴覚でも感じてみてください。
 鳴門海峡には、鳴門山展望台・お茶園展望台・千畳敷展望台・孫崎展望台の4つの展望台が整備されています。どこからも異なる景観が楽しめますから、ぜひ複数まわってみてください。

鳴門の渦潮
鳴門の渦潮

徳島・鳴門の周辺図
徳島・鳴門の周辺図

鳴門山展望台
鳴門山展望台


アキタノタムラソウ
アキタノタムラソウ

 公園にある自然探勝路が各展望台を結び、9月には、アキノタムラソウ・イタドリ・イヌザンショウ・キツネノマゴ・クサギ・クズ・タカサゴユリ・ツユクサ・マルバハギなどの花や、ムベの実がなっているのが見られます。ここでは、視覚、聴覚だけではなく、触覚、嗅覚も使って五感で楽しんでみてください。例えば、クサギの葉や枝に触ってみると、強い臭いがします。また、イタドリの茎をポキッと折って舐めてみると、酸っぱい味がします。自然探勝路でこれらの花を見逃した方は、県道亀浦港櫛木線(旧鳴門スカイライン)でも、出会えるかもしれません。

イタドリ
イタドリ

イヌザンショウ
イヌザンショウ

タカサゴユリ
タカサゴユリ

クサギ
クサギ

クズ
クズ

ツユクサ
ツユクサ

キツネノマゴ
キツネノマゴ

マルバハギ
マルバハギ

ムベ
ムベ


鳴門のもうひとつの魅力

  

 この時期、鳴門のもうひとつの魅力は、知る人ぞ知る、タカの渡りです。秋には、タカが越冬地を目指し、京阪神から淡路島を経由して四国に南下してきます。大きな渦が発生する9月の下旬頃には、空を見上げると、たくさんのタカが渡っていくのを見ることができるかもしれません。
 タカにもいろんな種類がありますが、鳴門海峡で一番多く見られるのは、サシバです。多い時には、一日で1000羽を越えるサシバが渡っていきます。その群れに混じって、やや大きめのハチクマ、10月中旬からはノスリなどが見られます。

ノスリ(鳴門山にて)
ノスリ(鳴門山にて)

ハチクマ(オス、鳴門山にて)
ハチクマ(オス、鳴門山にて)

 去年(2010年)の秋、日本野鳥の会徳島県支部の観察報告によると、タカの渡りの観察地点、鳴門山展望台から、9月26日に3697羽のタカ(サシバ3406羽・ハチクマ270羽・ノスリ15羽・オオタカ1羽・種類不明のタカ5羽)が観察されました。
 今年も、同支部主催の「秋の渡り観察会」が、9月19日に予定されています。

ノスリ(鳴門山にて)
タカ類の渡りルート

鳴門周辺のタカ見ポイントマップ
鳴門周辺のタカ見ポイントマップ

(一般財団法人自然公園財団 鳴門支部 樋口裕師)
写真提供:木下覚(植物)、柴折史昭(鳥)、臼井恒夫(鳥、鳴門山展望台)

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バックナンバー

  1. 001「新緑の上高地」 -花々との競演-
  2. 002「白色に染まる栂平(つがだいら)」
  3. 003「釧路川をカヌーで下る」
  4. 004「美笛の滝を訪ねる」
  5. 005「小田代原の草紅葉」
  6. 006「草津白根の秋」
  7. 007「みちのくのリゾートで湯治」
  8. 008「高千穂峰のご来光」
  9. 009「冬の瞰湖台(かんこだい)を歩く」
  10. 010「知床の流氷」
  11. 011「箱根仙石原 ススキ草原を守る野焼き」
  12. 012「迫力満点の鳴門の渦潮を見る」
  13. 013「宮崎・えびの高原のミヤマキリシマ」
  14. 014「新緑の中で足湯」
  15. 015「大山の高山植物群落を訪ねる」
  16. 016「洞爺湖有珠山ジオパークの魅力」
  17. 017「秋の砂丘をゆく」
  18. 018「秋の雲仙」
  19. 019「川湯のハイマツ」
  20. 020「冬の大沼国定公園」
  21. 021「阿寒湖氷上のスノーシュー散策」
  22. 022「阿蘇の野焼き」
  23. 023「吾妻の春を告げる雪うさぎ」
  24. 024「青い水がめ・支笏湖(しこつこ)」
  25. 025「奥日光ののんびりスポット」
  26. 026「仙石原湿原の初夏」
  27. 027「雲海と夕景と朝日・夏の十和田湖」
  28. 028「知床五湖・転換期のメッセージ」
  29. 029「秋の鳴門」
  30. 030「高千穂河原周辺情報」
  31. 031「上高地の野鳥」
  32. 032「草津の森をスノーシューで歩く」
  33. 033「新燃岳噴火を乗り越えて…冬のえびの高原」
  34. 034「冬の登別観光」
  35. 035「歩いて楽しむ雪の八幡平」
  36. 036「春遠し 摩周湖」
  37. 037「鳥取砂丘の地形・地質を楽しもう!」
  38. 038「カルデラ地形を望む 阿寒岳の登山!」
  39. 039「大沼国定公園のもう一つの魅力」
  40. 040「浄土平でスターウォッチング」
  41. 041「ジオパークを目指す箱根」
  42. 042「大山(だいせん)のお楽しみ」
  43. 043「秋の阿蘇草原」
  44. 044「支笏湖が創る芸術作品「しぶき氷」」
  45. 045「奥日光で「雪」を楽しむ!」
  46. 046「冬のTOYA(洞爺)」
  47. 047「雲仙の春」
  48. 048「春の大沼国定公園の楽しみ方」
  49. 049「阿蘇の草原とあか牛」
  50. 050「火山×ミヤマキリシマ in 高千穂河原」
  51. 051「阿寒カルデラで楽しいのって、いつなの?  今でし…!? いいえ通年です」
  52. 052「白根山でリンドウを楽しもう。」
  53. 053「上高地、色彩の秋から初冬へ」
  54. 054「見どころ溢れる秋の十和田湖」
  55. 055「知床五湖の原生林と開拓の歴史?自然保護の歩み」
  56. 056「八幡平 雪の世界」
  57. 057「冬こそ!砂丘へ行こう!」
  58. 058「雄大な鳴門海峡の自然現象」
  59. 059「大山の森を巡って」
  60. 060「「南北海道国立・国定公園巡りスタンプラリー」にご参加を。」
  61. 061「箱根は隠れた鳥の楽園!?」
  62. 062「『今だけ』がいっぱい!戦場ヶ原ハイキングのススメ」
  63. 063「霧降高原は今…」
  64. 064「晩夏の普賢岳新登山道を歩く」
  65. 065「洞爺湖有珠山ジオパークのサイト維持活動」 -旧とうやこ幼稚園の価値を、自分たちで守ろう!-
  66. 066「秋の浄土平」
  67. 067「阿寒国立公園指定80周年」
  68. 068「高千穂河原からの便り」
  69. 069「上高地の開山準備」

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