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「国立公園Walker」バックナンバー

0472013.03.26UP雲仙の春

雲仙の自然

平成新山バックのミヤマキリシマ
平成新山バックのミヤマキリシマ

 国立公園雲仙は、火山活動でできた長崎県島原半島の中央部に位置します。温泉街や周辺の山々では、四季折々に美しい自然を楽しむことができます。雲仙の春は、野鳥のさえずりとともにゆっくりと訪れ、ミヤマキリシマや、春の鮮やかで可愛らしい草花が、森の散策を楽しませてくれます。

雲仙の春を代表するツツジ

 ミヤマキリシマ(ツツジ科)は4月下旬頃から雲仙地獄周辺から色づき始め、宝原、池の原、そして5月中旬には仁田峠、野岳、妙見岳、国見岳へと咲いていきます。中でも池の原のミヤマキリシマ群落は、国の天然記念物に指定されています。山腹を一面鮮やかなピンク色で彩り、5月連休前後の仁田峠は多くの観光客で賑わいます。
 静かに花見を楽しみたい方は、宝原園地がおすすめです。お弁当を広げてゆっくり観賞するには最高なスポットでしょう。

仁田峠のミヤマキリシマ群落
仁田峠のミヤマキリシマ群落

ミヤマキリシマ
ミヤマキリシマ

 他にも雲仙の温泉街の春を彩る、シロドウダンやネジキもミヤマキリシマと同様ツツジの仲間で、可愛らしい白色の花を咲かせます。地獄地帯のシロドウダン群落も、国の天然記念物に指定されています。

シロドウダン
シロドウダン

ネジキ
ネジキ

 4月下旬から5月中旬、雲仙の山々の岩場や崖地にヒカゲツツジが花を咲かせます。雲仙のツツジの中では最初に咲き始め、淡いクリーム色の清楚な花です。普賢岳、国見岳、九千部、山頂付近付近の岩場でも見ることができますが、野岳では仁田峠から歩いて30分ほどの場所に咲いているので、気軽に見ることができます。
 昨年の5月に開通した、普賢岳の新ルートにある立岩の峰では、平成の噴火のよって森林が失われました。それまで気づかれなかった一大群落が、表に顔を出し、一面のヒカゲツツジ大群落を楽しませてくれます。

ヒカケツツジ
ヒカケツツジ

立岩の峯のヒカゲツツジ群落
立岩の峯のヒカゲツツジ群落

色とりどりの可愛らしい春の草花

シキミ
シキミ

 3月の中旬から、雲仙の山々を巡る自然歩道沿いには春を知らせる花が次々と咲き始めます。温泉街、地獄周辺の歩道では、アオモジやシキミ、ツクシショウジョウバカマ、ウンゼンカンアオイなどが楽しめます。
 4月から5月に入ると、幾分標高の高い池の原では、スミレやハルリンドウが群落となり咲き誇ります。


ツクシショウジョウバカマ
ツクシショウジョウバカマ

ハルリンドウ
ハルリンドウ


バイカイカリソウ
バイカイカリソウ

 仁田峠からあざみ谷、普賢岳への登山道沿いでは、バイカイカリソウ、タチツボスミレ、エイザンスミレ、ハルトラノオ、ヤマルリソウ、ムラサキケマン、ジロボウエンゴサクなどの色とりどりでとても鮮やかな草花が、登山客を楽しませてくれます。

ヤマルリソウ
ヤマルリソウ

エイザンスミレ
エイザンスミレ


地図
地図

 あざみ谷は、日本森林浴百選に選ばれ、全国的にも知られた野鳥の宝庫です。小止休を兼ねて、バードウォッチングを楽しむこともできます。水場で遊ぶ鳥たちはとても可愛らしく癒されます。
 雲仙には、ミヤマキリシマだけではなく、草花を楽しみにたくさんの人が登山や自然散策に訪れ、多くの人で賑わいます。

(一財)自然公園財団 雲仙支部 ふれあい担当員 杉澤恵美

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バックナンバー

  1. 001「新緑の上高地」 -花々との競演-
  2. 002「白色に染まる栂平(つがだいら)」
  3. 003「釧路川をカヌーで下る」
  4. 004「美笛の滝を訪ねる」
  5. 005「小田代原の草紅葉」
  6. 006「草津白根の秋」
  7. 007「みちのくのリゾートで湯治」
  8. 008「高千穂峰のご来光」
  9. 009「冬の瞰湖台(かんこだい)を歩く」
  10. 010「知床の流氷」
  11. 011「箱根仙石原 ススキ草原を守る野焼き」
  12. 012「迫力満点の鳴門の渦潮を見る」
  13. 013「宮崎・えびの高原のミヤマキリシマ」
  14. 014「新緑の中で足湯」
  15. 015「大山の高山植物群落を訪ねる」
  16. 016「洞爺湖有珠山ジオパークの魅力」
  17. 017「秋の砂丘をゆく」
  18. 018「秋の雲仙」
  19. 019「川湯のハイマツ」
  20. 020「冬の大沼国定公園」
  21. 021「阿寒湖氷上のスノーシュー散策」
  22. 022「阿蘇の野焼き」
  23. 023「吾妻の春を告げる雪うさぎ」
  24. 024「青い水がめ・支笏湖(しこつこ)」
  25. 025「奥日光ののんびりスポット」
  26. 026「仙石原湿原の初夏」
  27. 027「雲海と夕景と朝日・夏の十和田湖」
  28. 028「知床五湖・転換期のメッセージ」
  29. 029「秋の鳴門」
  30. 030「高千穂河原周辺情報」
  31. 031「上高地の野鳥」
  32. 032「草津の森をスノーシューで歩く」
  33. 033「新燃岳噴火を乗り越えて…冬のえびの高原」
  34. 034「冬の登別観光」
  35. 035「歩いて楽しむ雪の八幡平」
  36. 036「春遠し 摩周湖」
  37. 037「鳥取砂丘の地形・地質を楽しもう!」
  38. 038「カルデラ地形を望む 阿寒岳の登山!」
  39. 039「大沼国定公園のもう一つの魅力」
  40. 040「浄土平でスターウォッチング」
  41. 041「ジオパークを目指す箱根」
  42. 042「大山(だいせん)のお楽しみ」
  43. 043「秋の阿蘇草原」
  44. 044「支笏湖が創る芸術作品「しぶき氷」」
  45. 045「奥日光で「雪」を楽しむ!」
  46. 046「冬のTOYA(洞爺)」
  47. 047「雲仙の春」
  48. 048「春の大沼国定公園の楽しみ方」
  49. 049「阿蘇の草原とあか牛」
  50. 050「火山×ミヤマキリシマ in 高千穂河原」
  51. 051「阿寒カルデラで楽しいのって、いつなの?  今でし…!? いいえ通年です」
  52. 052「白根山でリンドウを楽しもう。」
  53. 053「上高地、色彩の秋から初冬へ」
  54. 054「見どころ溢れる秋の十和田湖」
  55. 055「知床五湖の原生林と開拓の歴史?自然保護の歩み」
  56. 056「八幡平 雪の世界」
  57. 057「冬こそ!砂丘へ行こう!」
  58. 058「雄大な鳴門海峡の自然現象」
  59. 059「大山の森を巡って」
  60. 060「「南北海道国立・国定公園巡りスタンプラリー」にご参加を。」
  61. 061「箱根は隠れた鳥の楽園!?」
  62. 062「『今だけ』がいっぱい!戦場ヶ原ハイキングのススメ」
  63. 063「霧降高原は今…」
  64. 064「晩夏の普賢岳新登山道を歩く」
  65. 065「洞爺湖有珠山ジオパークのサイト維持活動」 -旧とうやこ幼稚園の価値を、自分たちで守ろう!-
  66. 066「秋の浄土平」
  67. 067「阿寒国立公園指定80周年」
  68. 068「高千穂河原からの便り」
  69. 069「上高地の開山準備」

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