メインコンテンツ ここから

「自然を守る仕事」バックナンバー

0342021.08.17UP知っている植物が増えて、普段見ていた景色が変わっていくのを実感-植物調査員・江口哲平さん-

温泉宿の一番風呂を浴びて、地元の食材を使ったおいしい料理に舌鼓を打つ

江口哲平(えぐちてっぺい)さん

江口哲平(えぐちてっぺい)さん
1996年5月31日、神奈川生まれ。1歳で引っ越した大阪で育ち、中学校2年生まで過ごした以降は、関東在住。
高校卒業後の2015年4月に東京環境工科専門学校に入学。自然環境保全学科・野生動物保護管理コースに学ぶ。2017年3月卒業後の春から現在の会社に入社して、5年目を迎える。
職場が千葉県我孫子市にあるため、現在は県境を越えた茨城県内で一人暮らしをしている。

 植物調査員の仕事は、1日中、野山を歩いて、植物の種類を同定しながら記録を取っていく。調査の目的によっては、樹木の高さや直径などを測って森林の蓄積量(材積)を算出することもある。
 「道がついているところには、ほぼ行かないですね。山の中で藪を漕いで、ひたすら歩きます。川沿いの調査なら、1人でじゃぶじゃぶと川の中に入っていくこともありますが、山の斜面を上り下りしながら藪をかき分けて調査をするときには、2人1組で入ります。毎木調査と呼ばれる調査範囲内のすべての木のデータを取る場合には調査地点も多くなるので、2人1組のチームが2~3組同時に入ることもありますけど、1調査地点を2人1組で担当する場合が一番多いですね」
 そう話すのは、シダ植物以上の高等植物(維管束植物)の調査を専門に請け負う株式会社オリザ植物リサーチの江口哲平さん。社長を含めて社員数は3名と小さな会社だが、請負業務ごとにアルバイト調査員を雇って社員とチームを組んで調査を担当する。主に県や国など公的機関の仕事をコンサル会社経由で請負っていて、多いのは道路やダム建設、太陽光発電施設などの開発に際して実施する環境アセスメントのための植物調査だ。

 「ぼくの場合、事前に調査ルートを決めることはそれほどありません。ある程度範囲を決めてこの辺を歩こうと決めることはありますけど、実際には現地に行ってみないと、藪の状況や細かな地形など図面だけではわからないことも多いのです」
 植物は自ら移動することができない分、環境の違いによって植生の様相が大きく変化する。調査範囲内でなるべく多様な環境を歩いて、その地域の生育環境を網羅する。気になる植物を見つけると、その都度立ち止まって確認し、はっきりとわからない時には採集して持ち帰り、図鑑に照らして、種を同定する。
 経年調査の場合は、過去どこでどんな植物種が確認されたかという記録が残されているので、繁殖状況に変化が生じていないか確認することも調査のポイントになる。その場合は、どういう順番で確認するのが効率的か、大まかなルートを決めることもある。希少種については、観察地点の記録や写真の撮影だけでなく、採集して支障がない場合には持ち帰って標本にして、証拠として保管しておく。特定外来植物が確認できた場合は、株数など繁殖状況を記録して、調査報告書にまとめる。

 一日の調査を終えて宿に戻ってくるのは16時から17時頃。山間の調査地に近いところに泊まるので、温泉宿も多い。たまに、宿の人から本当に仕事をしてきているのかと訝し気な目で見られることもあるが、野外の調査なので暗くなる前には現地を撤収する。宿に泊まっている多くの人たちは18時頃まで仕事をしてから戻ってくるので、多くの場合、一番風呂に入って汗を流す恩恵に浴する。食事も地元の食材をふんだんに使った豪華なものが多く、学生のアルバイト調査員たちは驚きとともに喜びの表情を見せる。
 日本全国さまざまな場所で調査があって、その土地それぞれの料理を味わえるのも調査員の役得の一つだ。


標本の作り方


植物調査の様々な手法

 学生の時にアルバイトで調査をしたこともあったが、調査員に付いて指示に従うだけだったと江口さんは振り返る。
 「それまで山を歩くことを大変と思ったことはなかったんですけど、実際仕事として日々山の中を歩くようになると、こんなにも歩くんだと改めて実感しました。それと、学生時代に習う調査方法って、ごく一部に過ぎません。就職してから、こんな調査方法もあるのかと勉強になりました」

 植物調査の中でも、「植生図の作成」「植物相調査」「植生調査」の3つは、3点セットと呼ばれてよく用いられる。
 植生図は、植物群落の分布を地図上に示すもの。フィールド調査に先立って、航空写真や環境省発行の全国植生図などを参考にしながら、群落ごとにあらかじめ線引きしておき、現地調査によって境界線を引き直していく。
 植物相調査は、調査範囲内に生育する植物をすべて列挙する調査方法。特に、重要種の位置と生育状況を記録することも大事なポイントだ。植物調査の実施時期は早春、春、夏、秋の4期に大きくは分けられるが、花のある時期にならないと同定できない植物もあって、「今の季節だとはっきりしないので、来季に改めて調査しなおす」といったことが植物相調査ではできる。
 植物調査の場合、動物と違って自分で移動することはないため、過年度の調査で記録された植物は同じ場所に行けば原則として同じ場所にあることが前提になる。見当たらない場合には、その理由についても検討する必要が生じる。
 例えば、乾燥化が進んでいるケースが想定される。植物は生育環境に大きく左右されるため、湿地性環境の乾燥化が進行していることで、かつてあった植物が見られなくなっていることが考えられる。
 野生動物の食害もある。周辺でイノシシが掘り返した跡が見られる場合などは可能性を考える。シカが多い地域では、ひどくなると林床には落ち葉だけで草一本生えていない状態になることもある。
 このほか、種子の発芽から開花・結実までを一年以内に終えて枯れていく一年生植物なら、種子の散布や発芽がうまくいかなかったことで、その年は見られなかった可能性もある。
 3つ目の植生調査では、設定したコドラート内に生育している植物の種名をすべてあげていき、作成した植生図の1凡例につき1地点の植生調査を行い、群落の種構成を明らかにする調査方法。種名だけでなく、被度・群度という、種ごとの占有率も調べて記録する。植生調査の場合、プロットにある種についてはすべて記録する必要があるため、現地で判別できないものはすべて採集して持ち帰り、葉っぱだけからでも、種の同定をしなくてはならない。

 調査方法によって手間もコストも変わってくるため、発注者の仕様となる業務計画に基づいて、元請けのコンサル会社が調査目的に応じて必要とされる調査方法を選定した調査計画書を策定し、提案する。計画案が通ると、江口さんたち調査会社に、調査の実施場所や方法が指定されて、調査を実施するというのが基本の流れだ。
 毎木調査という、主に林業目的の調査もある。人工林などで調査範囲を定めて、範囲内にある条件に当てはまる木の太さと高さを測定する。国や県の業務で、森林の材積(森林の蓄積量)を算出するときなどに実施する調査手法だ。応用的に、地域の代表的な地点を選定して毎木調査を実施して、バイオマス燃料としてエネルギー量を推計するという調査をしたこともあった。
 林業関係の調査の場合、調査対象が広大なため、図面調査とフィールドをセットにした調査と、フィールドなしの図面調査だけを実施する場合もある。雪に覆われる冬場にはフィールド調査ができない地域も多く、冬場は主に図面調査を社員・アルバイト総出で手分けしている。
 図面調査に加えてフィールド調査がある場合は、図面上で仕分けた樹種を現地で確認する。秋後半から冬にかけては、ほぼ毎木調査一色となるが、植物調査の中で、毎木調査はやや異質といえる。


虫捕りくらいしか遊ぶことがなかった幼少期の体験が今の自分を形成している

 江口さんが小学生時代を過ごした大阪府は、東京都、神奈川県に次ぐ全国第3位の人口密集地区だが、江口さんが育った北部地域は一面田んぼが広がる田園地帯で、公共バスも走っていないようなところだった。遊ぶといえば野外で虫捕りをするくらいだったから、幼い頃から生きものを追いかけまわす日々を送っていた。
 高校は進学校で、同じ学年で専門学校に進んだのは江口さんを含めて3人だけ。他の2人は看護学校だったので、江口さんの選択は奇特な目で見られたが、特に気にはしなかった。
 「大学への進学も考えたんですけど、やりたいことが明確でないと漫然と4年間を過ごすことになると思ったんです。高校の時には、これという研究対象もなかったので、だったら専門学校に入って、生きもののことを基礎から学ぶのが自分のためになると思ったんです。自然や生きものにかかわりたいという思いはずっとありましたから」  進学先について悩んでいたときに多彩なフィールドで学べる東京工科専門学校を見つけられたのが一つ大きな転機になった。

 「正直、専門学校に入るまでは植物にそれほど興味はなかったんですけど、調査員になるなら、植物か鳥のどちらかをきちんと学んだ方がよいとアドバイスされて、それで植物を選択しました。2年生の時はもうがっつり植物ばかりの毎日で、植物のおもしろさにどんどん引き込まれていきました」
 就職先は調査員一本に絞っていたから、特に迷いはなかった。就職案内を見つけたところから受けていった。今の会社も専門学校で紹介されて、面接に行った時の印象も感じよく、内定をもらえたことでそのまま入社を決めた。
 「調査員の仕事は、卒業してすぐに入社というのが難しい業種です。アルバイトで入って、経験を積んでから社員に採用されるというステップアップが結構多いので、最初は正規雇用でなくてもいいと思っていたくらいです。職場についても、調査員の仕事自体は全国をフィールドにしているので、拠点はどこでもいいかなという思いもありました」
 調査に出ると、ほぼ月曜日から金曜日まで出ずっぱりが多い。週末に帰ってくるだけで、自宅で過ごす時間はそれほど多くはない。


今後、ぼくらの世代の中で、中心になっていけるような存在になりたい

 植物の調査員は、現在の中心になっている40代後半から50代に次ぐ、30代の調査員がごっそりと抜け落ちているのが課題といわれる。このまま今の中心メンバーが引退していった後、調査を担う人材がいなくなってしまうのではと問題視されている。
 調査会社は20人もいれば大きいといわれる。多くは10人前後もいればいい方で、仕事はあっても担い手が不足しているのが現状だ。新人調査員にも即戦力として求められることが多く、重荷に感じるせいか、長続きしないことも多い。
 「専門学校でも、同学年で植物調査員になったのはぼくだけでした。本当に、同世代の植物調査員に会うことがほぼありません。求められるものも多く、厳しい世界ではあります。ぼく自身は、このまま続けていって、今後、ぼくらの世代の中で中心になっていけるような存在になりたいと思っています」

 植物が好きな人にとっては、全国の調査で各地のさまざまな植物の姿を見ることができるのが最大の魅力だと江口さんはいう。
 日本海側と太平洋側、北と南で、生育している植物はまるで違った姿を見せる。その分、行ったことのないところでは見たこともない植物も多く、同定が難しくなる。細かな毛の有無で種がわかれたりする一方、個体差も大きいため、慎重な同定が求められる。
 難しさがある反面、続けていくうちに、自然と植物の種類を覚えていくことで、まわりの景色が変わってくるのが実感できる。
 「普段歩いていて目につくのって、やはり植物が多いと思うんです。学生時代に植物調査を習ったばかりの頃にも感じたことでしたけど、就職してからさらに多くの植物を覚えていって、これまで見過ごしてきた道端の“雑草”にも一つ一つ名前があることを知るのが楽しくなっていきました」
 最初の段階として、何も知らない状態から1つ2つの種類が識別できるようになったときに、「あ、これ知っている植物だ!」と目が向くようになる。さらに多くの種類を識別できるようになって全体的にわかってくると、次の段階として、同じだと思っていた植物が実は違っていたんだというのがわかってくるというおもしろさがある。
 「特にイネ科やカヤツリグサ科の植物は似ているものが多いですし、シダ植物なんかも花が咲かず、全部緑色なので同定が難しいです。植物調査屋から見ると明らかに違うものでも、植物を見慣れていない人には同じに見えるみたいです。ぼく自身、これまで同じ種と思っていたのが、実は違う種だったと知るのは、本当にワクワクする発見です!」


現地調査の一日のスケジュール

8:00宿泊場所出発。現地まで距離があるときはもっと早く出ることもある。基本的には車で移動。
8:30調査開始。
12:00現地で昼食。斜面に座ったり、立ったまま食べたりするため、朝コンビニでおにぎりやパンを購入することが多い。
12:30昼食後に調査を再開。
15:30~16:00暗くなる前に調査終了。朝から一日の総歩行距離は、10~15kmほど。
17:00~宿に戻る。ビジネスホテルがない地域では、温泉宿に泊まることも多く、現地から戻ると一番風呂を浴びてさっぱりする。夕食の席では、その土地ならではの恵みを堪能できるのも醍醐味。アルバイトの学生調査員もびっくりするほどの豪華さだ。
21:00~夕食後は各々ゆっくり過ごす。採集した植物がある場合は、すぐに押さないとしわしわになってしまうため、挟み紙に挟んで、吸水紙と一緒に押し板で挟んでおく。
23:00頃就寝。

植物調査員の“七つ道具”

植物調査員の“七つ道具”

植物調査員の“七つ道具”

  1. ルーペ 植物の判別には肉眼では見ることの難しい細部の観察も必要となる。特にイネ科の植物は、「小穂(しょうすい)」と呼ばれる部位で同定するためルーペは必須。
  2. 図鑑 判断に迷う場合などにはその場で調べて確認。地域や季節によって持っていく図鑑の種類を変えている。必要な植物の資料がデータ化されている場合は、スマートフォンにダウンロードしておく。
  3. 剪定鋏 標本採集に使用するほか、ツル植物が絡んで行く手を阻んでいるときなどに剪定鋏で切りながら進むこともある。
  4. 画板 図面や記録用紙を挟んで持ち歩く。
  5. 地下足袋 調査中は地下足袋を履いて、一日山の中を歩き回る。
  6. GPSとカメラ 重要種や特定外来種の位置を落とすのと写真を撮るのに使用する。
  7. チャック付きの袋(ジップロック) 採集した植物を乾燥させずに持ち帰るために使う。

 30リットルほどのリュックに入れて持ち歩く。
 なお、藪の中を歩くので、危険生物にやられることも多く、ハチやダニ、ブユなどに刺されることもある。ハチなどは巣の場所がわかっていれば避けられるものの、歩いていて刺されることが多く、注意のしようがないため、刺されたら運が悪いとあきらめるしかない。
 対策として、ポイズンリムーバー(毒抜き)や、体質的にアナフィラキシー症状が出る場合にはエピペン(アドレナリン自己注射薬)を携行して調査に入る人もいる。また、森林調査では必要に応じてクマ除けスプレーなどを持参することもある。

このレポートは役に立ちましたか?→

役に立った

役に立った:3

自然を守る仕事

「自然を守る仕事」トップページ

エコレポ「自然を守る仕事」へリンクの際はぜひこちらのバナーをご利用ください。

リンクURL:
http://econavi.eic.or.jp/ecorepo/learn/series/22

バックナンバー

  1. 001「身近にある自然の魅力や大切さをひとりでも多くの人に伝えたい」 -インタープリター・工藤朝子さん-
  2. 002「人間と生き物が共に暮らせるまちづくりを都会から広げていきたい」 -ビオトープ管理士・三森典彰さん-
  3. 003「生きものの現状を明らかにする調査は、自然を守るための第一歩」 -野生生物調査員・桑原健さん-
  4. 004「“流域”という視点から、人と川との関係を考える」 -NPO法人職員・阿部裕治さん-
  5. 005「日本の森林を守り育てるために、今できること」 -森林組合 技能職員・千葉孝之さん-
  6. 006「人間の営みの犠牲になっている野生動物にも目を向けてほしい」 -NPO法人職員・鈴木麻衣さん-
  7. 007「自然を守るには、身近な生活の環境やスタイルを変えていく必要がある」 -資源リサイクル業 椎名亮太さん&増田哲朗さん-
  8. 008「“個”の犠牲の上に、“多”を選択」 -野生動物調査員 兼 GISオペレーター 杉江俊和さん-
  9. 009「ゼネラリストのスペシャリストをめざして」 -ランドスケープ・プランナー(建設コンサルタント)亀山明子さん-
  10. 010「もっとも身近な自然である公園で、自然を守りながら利用できるような設計を模索していく」 -野生生物調査・設計士 甲山隆之さん-
  11. 011「生物多様性を軸にした科学的管理と、多様な主体による意志決定を求めて」 -自然保護団体職員 出島誠一さん-
  12. 012「感動やショックが訪れた瞬間に起こる化学変化が、人を変える力になる」 -自然学校・チーフインタープリター 小野比呂志さん-
  13. 013「生き物と触れ合う実体験を持てなかったことが苦手意識を生んでいるのなら、知って・触って・感じてもらうことが克服のキーになる」 -ビジターセンター職員・須田淳さん(一般財団法人自然公園財団箱根支部主任)-
  14. 014「自分の進みたい道と少しかけ離れているようなことでも、こだわらずにやってみれば、その経験が後々活きてくることがある」 -リハビリテーター・吉田勇磯さん-
  15. 015「人の営みによって形づくられた里山公園で、地域の自然や文化を伝える」 -ビジターセンター職員・村上蕗子さん-
  16. 016「学生の頃に抱いた“自然の素晴らしさを伝えたい”という夢は叶い、この先はより大きなくくりの夢を描いていくタイミングにきている」 -NPO法人職員・小河原孝恵さん-
  17. 017「見えないことを伝え、ともに環境を守るための方法を見出すのが、都会でできる環境教育」 -コミュニケーター・神﨑美由紀さん-
  18. 018「木を伐り、チップ堆肥を作って自然に返す」 -造園業・菊地優太さん-
  19. 019「地域の人たちの力を借りながら一から作り上げる自然学校で日々奮闘」 -インタープリター・三瓶雄士郎さん-
  20. 020「もっとも身近な、ごみの処理から環境に取り組む」 -焼却処理施設技術者・宮田一歩さん-
  21. 021「野生動物を守るため、人にアプローチする仕事を選ぶ」 -獣害対策ファシリテーター・石田陽子さん-
  22. 022「よい・悪いだけでは切り分けられない“間”の大切さを受け入れる心の器は、幼少期の自然体験によって育まれる」 -カキ・ホタテ養殖業&NPO法人副理事長・畠山信さん-
  23. 023「とことん遊びを追及しているからこそ、自信をもって製品をおすすめすることができる」 -アウトドアウェアメーカー職員・加藤秀俊さん-
  24. 024「それぞれの目的をもった公園利用者に、少しでも自然に対する思いを広げ、かかわりを深くするためのきっかけづくりをめざす」 -公園スタッフ・中西七緒子さん-
  25. 025「一日中歩きながら網を振って捕まえた虫の種類を見ると、その土地の環境が浮かび上がってくる」 -自然環境コンサルタント・小須田修平さん-
  26. 026「昆虫を飼育するうえで、どんな場所に棲んでいて、どんな生活をしているか、現地での様子を見るのはすごく大事」 -昆虫飼育員兼インタープリター・腰塚祐介さん-
  27. 027「生まれ育った土地への愛着は、たとえ一時、故郷を離れても、ふと気付いたときに、戻りたいと思う気持ちを心の中に残していく」 -地域の森林と文化を守るNPO法人スタッフ・大石淳平さん-
  28. 028「生きものの魅力とともに、生きものに関わる人たちの思いと熱量を伝えるために」 -番組制作ディレクター・余座まりんさん-
  29. 029「今の時代、“やり方次第”で自然ガイドとして暮らしていくことができると確信している」 -自然感察ガイド・藤江昌代さん-
  30. 030「子ども一人一人の考えや主張を尊重・保障する、“見守り”を大事に」 -自然学校スタッフ・星野陽介さん-
  31. 031「“自然体験の入り口”としての存在感を際立たせるために一人一人のお客様と日々向き合う」 -ホテルマン・井上晃一さん-
  32. 032「図面上の数値を追うだけではわからないことが、現場を見ることで浮かび上がってくる」 -森林調査員・山本拓也さん-
  33. 033「人の社会の中で仕事をする以上、人とかかわることに向き合っていくことを避けては通れない」 -ネイチャーガイド・山部茜さん-
  34. 034「知っている植物が増えて、普段見ていた景色が変わっていくのを実感」-植物調査員・江口哲平さん-
  35. 035「日本全国の多彩なフィールドの管理経営を担う」 -国家公務員(林野庁治山技術官)・小檜山諒さん-
  36. 036「身近にいる生き物との出会いや触れ合いの機会を提供するための施設管理」 -自然観察の森・解説員 木谷昌史さん-
  37. 037「“里山は学びの原点!” 自然とともにある里山の暮らしにこそ、未来へ受け継ぐヒントがある」 -地域づくりNPOの理事・スタッフ 松川菜々子さん-
  38. 038「一方的な対策提案ではなく、住民自身が自分に合った対策を選択できるように対話を重ねて判断材料を整理する」 -鳥獣被害対策コーディネーター・堀部良太さん-

前のページへ戻る