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「自然を守る仕事」バックナンバー

0232016.08.30UPとことん遊びを追及しているからこそ、自信をもって製品をおすすめすることができる-アウトドアウェアメーカー職員・加藤秀俊さん-

“死んだ地球からは、ビジネスは生まれない”

加藤秀俊(かとうひでとし)さん
加藤秀俊(かとうひでとし)さん
1978年3月、イギリスのウェールズ地方で生まれ、6歳まで過ごす。高校もアメリカで3年間過ごすなど、海外での生活を通じて、さまざまな自然・人との出会いがあった。すばらしい自然景観を見て、自然のすごさを実感。現在は、神奈川県横浜市在住。
大学は法学部国際関係法学科に学び、卒業後は生産管理のコンサルに就職。ものづくりの生産現場を見ることができたのは貴重な経験だった。
自然や環境についてきちんと学び直そうと一念発起し、退職して東京環境工科専門学校に入学(12期生)。
2005年3月に卒業後、大手メーカーの環境社会貢献部で3年間勤めた後、大学時代に雑誌の特集記事で読んで以来憧れていたパタゴニアに縁あって入社。鎌倉及び大崎での店舗勤務を経て、2016年6月1日付で現在の職場に異動してきて、1か月ほどになる。

 パタゴニア(patagonia)は、アウトドア衣料品の製造・販売を手掛けるアメリカ発祥のメーカー。日本国内でも、北は北海道から南は福岡まで22店舗を展開している。ブランド及び会社の名称となっている「パタゴニア」は、地の果てにある未開の地をイメージして、南米大陸の最南端にあるアルゼンチンとチリにまたがる原生的自然の残る地域の名前からとった。
 同社が扱う製品は、品質や機能性に加え、環境への配慮を重視していることでも知られる。1996年には綿製品の素材をすべてオーガニックコットンに切り替えるなど、環境負荷の削減に社をあげて意識的に取り組んできている。また、リサイクルポリエステルやリサイクルナイロンなどリサイクル素材の使用量を増やし続け、最近では世界初となる再生不可能な石油由来のネオプレンを使用しない天然ラバー製ウエットスーツを発表した。
 「パタゴニアでは、“品質”というときに、さまざまなスポーツで使う多用途性や耐久性などに加えて、製品が作られるプロセスも意識して取り組んでいます。創業者のイヴォン・シュイナードは、自然保護論者であるデイビッド・ブラウアーの言葉から、“死んだ地球からはビジネスは生まれない”と常々言います。健全な地球環境がなければ人間生活そのものが成りたちませんから、単にアウトドアウェアなどの製品を製造・販売するだけでなく、ビジネスを通じて環境危機への警鐘のメッセージを発信し、持続可能な社会を実現するための変革をめざすのです」
 そう話すのは、今回の主人公、加藤秀俊さん。パタゴニア日本支社に勤め始めて7年目を迎えた。これまで2年間の鎌倉店勤務と4年間の大崎店勤務を経て、今年(2016年)6月1日付で、パタゴニア日本支社のオフィス勤務となった。その半年前(2015年8月)からも、移行期として店舗勤務のまま日本支社の環境・社会部を兼務してきた。
 現在の仕事は、同社の売り上げの1%を環境団体に寄付する環境助成金プログラムを担当するほか、パタゴニアとは別団体となる、売り上げの1%を環境団体に寄付する企業同盟「1% For The Planet」の日本事務局も担当している。

パタゴニア鎌倉ストアのアルバイトスタッフとして入社した。
パタゴニア鎌倉ストアのアルバイトスタッフとして入社した。

草の根活動をサポートする、パタゴニアの環境助成金プログラム

問題に詳しい大学教授を招待し”No Nukes, Go Renewable”トークイベントを運営した。
問題に詳しい大学教授を招待し”No Nukes, Go Renewable”トークイベントを運営した。

 店舗で勤務してきた6年間、店舗の環境担当として、米国本社及び日本支社の打ち立てるキャンペーンの展開などに従事することも多かった。
 「例えば、Go Renewable―再生可能エネルギーを活かして―という取り組みは、東日本大震災以降、日本支社として継続的に実施しているもので、2014年は”No Nukes, Go Renewable”と原発に替えて再生可能エネルギーの普及促進を呼びかけました。今年(2016)は、4月から始まった電力の完全自由化をテーマに取り組んできました。電力自由化といってもどこの電力会社を選べばよいのか迷う人も多いと思います。そのときに価格を優先するだけではなくて、どんなふうに電気を作っているのかといった背景についても意識しながら、自分たちの使う電力についてより多くの人たちに考えてもらいたいと思っています。それが結果的に自分たちの暮らしの安全にもつながるのです。そんなメッセージを伝えるため、配布物を作ったり、店内に展示をしたり、NPOの人を招いて話を聞いたりするざっくばらんなトークイベントを開催したりしてきました」
 参院選に向けて展開したキャンペーン「VOTE OUR PLANET(環境に投票を)」では、公示日に合わせて日本支社として東京新聞に意見広告を掲載したところ、SNSを通じて多くの人たちが拡散してくれた。カスタマーサービスにも「投票に行きます!」など賛同のメッセージが数多く寄せられた。
 「このキャンペーンは、特に反響も大きく、手ごたえはすごくあります。選挙を通じて社会を変えるというゴールの達成に向けて、地道にこうした運動を重ねていって、社会を変えるきっかけにしていきたいですね」

「VOTE OUR PLANET」キャンペーンのチラシとステッカー。
「VOTE OUR PLANET」キャンペーンのチラシとステッカー。

全国の直営店ウインドーでも「VOTE OUR PLANET」メッセージを掲げた(渋谷ストア)。
全国の直営店ウインドーでも「VOTE OUR PLANET」メッセージを掲げた(渋谷ストア)。

選挙について自由に対話できる「ローカル選挙トーク」を投票を促すことを目的に全国の直営店で開催(横浜ストア)。
選挙について自由に対話できる「ローカル選挙トーク」を投票を促すことを目的に全国の直営店で開催(横浜ストア)。


パタゴニアの「環境的・社会的イニシアチブ2015」
パタゴニアの「環境的・社会的イニシアチブ2015」

環境保護グループに活動スキルやノウハウを学んでもらうことを目的に2年に一度開催している「草の根活動家のためのツール会議」もパタゴニアの支援プログラムのひとつ。
環境保護グループに活動スキルやノウハウを学んでもらうことを目的に2年に一度開催している「草の根活動家のためのツール会議」もパタゴニアの支援プログラムのひとつ。

不要な開発に反対する支援団体の反対運動に参加することもある。
不要な開発に反対する支援団体の反対運動に参加することもある。

 パタゴニアでは、売り上げの1%以上を環境団体に寄付する環境助成金プログラムを実施している。現在、日本支社で加藤さんが担当している業務だ。1%というと規模感がつかみづらいが、非常に大きくインパクトある数字といえる。2015年度にパタゴニアが環境活動の資金として寄付した総額は620万ドルに達する(1985年からの累積では7000万ドル)。この助成金によって支援した団体の総数(2015年)は18か国741団体、うち国内で支援してきたのは29団体にのぼる。
 「支援団体の選定基準は、問題の根本的な原因を見極め、働きかけ、そして長期的な視点で問題解決のアプローチを行なっているグループです。また、真の問題解決は力強い草の根活動を通じてのみ実現しうると信じて、特に草の根的に活動している団体をサポートしています。パタゴニアはこれまでにも、自分たちが関わってきた草の根の活動家たちが大きなうねりをつくって変革を起こしてきたことを実際に何度も経験していますから、最初の核になる人たちをサポートすることを大事にしています」

山火事の拡散を防ぐ火防線(トレイル)の整備を行うことで、イヌワシの生息環境を取り戻すことを目的とした南三陸でのプロジェクトに参加。
山火事の拡散を防ぐ火防線(トレイル)の整備を行うことで、イヌワシの生息環境を取り戻すことを目的とした南三陸でのプロジェクトに参加。

プロジェクトに参加したパタゴニアスタッフ。完成した火防線をトレイルとしてトレイルランニングでの利用も予定しており、パタゴニア・トレイルランニング・アンバサダー石川弘樹さん(一番左)が地元と連携して活動を進めている。
プロジェクトに参加したパタゴニアスタッフ。完成した火防線をトレイルとしてトレイルランニングでの利用も予定しており、パタゴニア・トレイルランニング・アンバサダー石川弘樹さん(一番左)が地元と連携して活動を進めている。

生物の分類ができるようになってフィールドに出れば、世界が変わる

 加藤さんの自然への思いは、幼少期に過ごした海外で触れた自然体験がベースになっている。場所が変われば自然も人もまったく異なることを、身をもって体験してきた。同時に、豊かできれいな自然に接していく中で、自然の美しさや壮大さを実感することが多かった。
 「アメリカの高校時代にサーフィンに出会いました。波にもまれていると、人ひとりの力ではどうにもならない、自然の力のすごさを実感します。チューブ・ライディングといって、波の最先端でトンネル状に被さってくる海水の中を滑っていくとき、時間の流れがスローになって、まわりが本当に静かに感じられます。集中力が高まっているんですね。そんな瞬間はなかなかないですが、自然と一体になれている感じがします」
 いつしか、そんな豊かで得難い経験をもらった自然にかかわっていきながら、少しでも恩返したいという思いを抱くようになっていた。

 海外で生活していたこともあって、将来は国際舞台で活躍したいという思いを漠然と持っていたが、自然環境とかかわるための具体的なスキルはなかった。大学を出て就職したのは、中小企業の工場で業務改善のアドバイスをするコンサル会社。アシスタントとして関わったこの時代は、今思えば、モノづくりの現場に触れ、材料の調達から、効率的な製造と市場流通のプロセスについて見ることのできた貴重な経験となった。ただ、やはり自然や環境に関わる仕事をしたいという思いは日に日に強くなり、仕事を辞めて学び直すことを決意した。
 いくつかあった候補の中で、現場のフィールドで体験できることや、おもしろそうな講師陣にひかれて選んだのが、東京環境工科専門学校だった。
 「本当に期待した以上の体験をさせてもらいました。当時、自分のイメージする「環境」はまだまだ小さかったんでしょうね。フィールド実習で山に入って調査をしたり、自然ガイドのイロハを経験したり、関わる法律について学んだりする経験を通じて、自然を相手に仕事をすることの何たるかを教えられました。野鳥の調査では100種類ほどの鳴き声を聞きわけられるようになりましたが、我ながら、人間ってこんな力があるんだと気づかされた思いです。一口に自然といいますが、その奥深さを垣間見る体験を存分にできた2年間でした」
 専門学校時代に印象的だった言葉がある。
 「当時、生物分類のクラスを担当されていた動物学者の故・千石正一先生が、“渋谷の交差点で待っていて、道の向こう側にいるのが知り合いだったら、気付けるだろう”とおっしゃったのです。あふれかえる人混みの中で、わずかな一瞥によって知り合いの存在に気付けるのと同じように、植物の分類ができるようになってフィールドに出れば、あまたある“雑草”とひとくくりにされる植物を見分けることができるようになります。そうして多くの生物がわかるようになってくると、観えてくる世界が変わるぞというのです」
 そこまで到達できたとは言えないものの、自然との付き合い方は深まっていったし、漠然と見ていた自然がより自分の世界に近づいてきたことを確かに感じていた。

社員の多くは、自分のしている仕事が自然保護につながっているという意識を持っている

 パタゴニアの創業者、イヴォン・シュイナード氏は、『Let My People Go Surfing(社員をサーフィンに行かせよう)』という本を書いている。なかなか刺激的なタイトルの本だが、もともとアウトドア好きが集まっている職場だから社員の多くが時間を見つけてはサーフィンや登山、自転車やランニングなどのスポーツを楽しんでいる。
 中には、朝、サーフィンをするため遅れて出社するというつわものもいる。そんな勤務形態も問題視されることはない。夏休みなどの長期休暇には、丸々1か月ほど休んで海外など旅をすることも特別なことではないという。ただしこれは自分の責任を果たしていることが大前提だ。そのためには日ごろよりチームで仕事を共有し、滞りのないように進めておくことが必要だ。
 外資系企業ならではの自由な雰囲気の根幹にあるのは、アウトドアウェアを販売する会社だから、社員自身が一番の顧客になるということだ。とことん遊びを追求することがパタゴニアの求める人材の一つの側面としてある。アウトドアスポーツをしていない人が売り場に立っても説得力はないし、製品開発にフィードバックするためにもアウトドアスポーツの魅力と楽しみ方を十分に知ることが求められるわけだ。
 「ぼくもこれまで毎年約1か月の休暇を取っています。一昨年には南米のパタゴニアに行きましたし、ハワイのカウアイ島やモロッコなどのサーフポイントに行ったこともあります。パタゴニアで過ごしたときは、3か所くらいを拠点にして、1週間ずつ滞在して、国立公園の山でトレッキングをしたり世界的に有名な浜でサーフィンを楽しんだりしました。実はこのチリにあるプンタ・デ・ロボスというサーフポイントは、“ワールド・サーフィン・リザーブ(世界サーフィン保護区)”に認可されたのです。会社でも支援していた自然保護の現場でしたから、うれしさもひとしおですね。そんなホットな現場をプライベートで見に行ったりもします」

バリ島を代表するウルワツ・サーフポイントで波に乗る。
バリ島を代表するウルワツ・サーフポイントで波に乗る。

約1ヶ月の休暇を利用して南米パタゴニア地方へ。トレードマークの元にもなったクライマーの聖地、フィッツロイ山。
約1ヶ月の休暇を利用して南米パタゴニア地方へ。トレードマークの元にもなったクライマーの聖地、フィッツロイ山。

 店舗に勤務していた頃、おすすめしたウェアでスキーやスノーボードや登山を楽しんできた人が、「最高でした!」と伝えてくれるのが一番うれしかったと加藤さんは言う。
 「ぼく自身もサーフィンなどをしていて、自然と一体になる瞬間を経験してきて、今に至っていますから、そんな自然の中での最高の瞬間が、将来的に少しでも自然のことを考えるきっかけになってくれたらという思いがあります。ただ、ぼくらはそこからさらに行動につなげるところまでをめざしていますから、なかなかそこまでは至らない、自分たちのめざしたいところまではいけていないと感じることもあります。“応援しています!”から“いっしょにやります!!”といってもらえるまでの壁がなかなか突破できないんですよね」

 今の職場の社会・環境部に来てから感じるのは、環境問題の複雑さだ。人間の問題であり、社会の問題だから、一つの組織がやるといって解決することはまずない。例えば、パタゴニアが特に力を入れている課題の一つに「ダム問題」がある。事業者や行政、中心になっているNPOや地域住民など、さまざま関係者がいる中で、問題の解決に向けてパタゴニアができる役割を考え進めていく必要がある。チームとして関わるなかで、やりがいでもあるし、難しさを感じるところでもある。

デスクに向かう加藤さん(パタゴニア日本支社のオフィスにて)。
デスクに向かう加藤さん(パタゴニア日本支社のオフィスにて)。

 「今の夢は、自分が関わった地域や団体の活動が実際に保護されるような成果につながることです。パタゴニアでは世界各地のさまざまなプロジェクトをサポートしているので、ときどき “保護が達成できた!”といったニュースが飛び込んでくることもあって、そんな瞬間は自分のことのようにうれしく思います。社員の多くは、自分のしている仕事が自然保護につながっているという意識を持っていますから、自分も具体的にどこかを守ることにつながるような仕事ができたらいいなと思っています」


加藤秀俊さんの必須アイテム”

加藤秀俊さんの“七つ道具”
加藤秀俊さんの“七つ道具”

  • パタゴニアの4つのコアバリュー…クオリティー、誠実さ、環境主義、既成概念にとらわれない。これらは仕事をする上での指針となっている。
  • パソコン…全国の環境団体や1% For The Planetパートナー企業との連携には欠かせない。
  • ウェア…お気に入りは「フーディニ・ジャケット」。羽のように軽量でこぶし大にコンパクトになりながらも、小雨をはじき強風にも耐えられる、冷房のきつい都会でも頼りになる製品。環境活動の現場でも、何をするときにでもお守りのように持ち歩いている。また、防水透湿性のウェアもアウトドアでは必須。
  • 「ブラックホール」…丈夫で耐水性も高い機能的なダッフルバッグ。手に提げたり肩にかけて担いだりするだけでなく、背負ってバックパックとして使うこともでき、60L入るため出張+仕事前後の遊び道具もたくさん入れられて便利。名前の由来は、ブラックホールが吸い込むように、何でも詰め込むことができるから。
  • ステッカー、DVD、ポスターなど…「1% For The Planet」や環境キャンペーンの理解を促進し、アクションを補助するツール。
  • 『草の根活動家のためのパタゴニアのツール会議:環境保護運動における成功のためのベストプラクティス:パタゴニア』(日本語版は2017年春発売予定)…仕事の参考になるエッセンスが詰まっている。環境保全に関わる人全てに読んで欲しい一冊。
  • ビーサン…服装に厳しいルールはないため、夏はオフィスでも毎日履いている。脳を刺激しリラックスして仕事を進めるためには裸足が一番?!

一日のスケジュール

7:30起床
自宅から、東戸塚の日本支社オフィスまでは、バス・電車を乗り継いで45分ほど。
9:00基本は9時-18時の勤務だが、朝、サーフィンをするため遅れて出社というのも、認められる。異動してきてまだ1か月だから機会がないが、ゆくゆくは朝サーフィンでリフレッシュして仕事に臨めるようにもしたい。
環境・社会部は、現在4名態勢で、全員で集まっての定例ミーティングは月に1回。それ以外は随時、打ち合わせ・共有しながら進めている。
環境助成金プログラムの支援団体や、「1% For The Planet」の関係企業などとの連絡や手続きなどで、電話・メール・社内外での打ち合わせ。支援先の団体は地方の活動も多いから、出張に出ることも。
昼食仕事の都合に合わせて、11:00-15:00の間で1時間。外に食べに行くことが多い。
18:00業務終了。
時間内で集中して仕事をすることを求められるため、残業はほとんどしない。
19:00頃帰宅。
プールに行ったり、飲みに行ったり、環境団体のイベントに参加することもある。日本支社勤務になって英語を使う機会も増えたため、最近は英語の勉強も始めている。
24:00頃就寝。
週末や休日には、ボランティアとして、黒姫にあるアファンの森などで活動に参加することもある。

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バックナンバー

  1. 001「身近にある自然の魅力や大切さをひとりでも多くの人に伝えたい」 -インタープリター・工藤朝子さん-
  2. 002「人間と生き物が共に暮らせるまちづくりを都会から広げていきたい」 -ビオトープ管理士・三森典彰さん-
  3. 003「生きものの現状を明らかにする調査は、自然を守るための第一歩」 -野生生物調査員・桑原健さん-
  4. 004「“流域”という視点から、人と川との関係を考える」 -NPO法人職員・阿部裕治さん-
  5. 005「日本の森林を守り育てるために、今できること」 -森林組合 技能職員・千葉孝之さん-
  6. 006「人間の営みの犠牲になっている野生動物にも目を向けてほしい」 -NPO法人職員・鈴木麻衣さん-
  7. 007「自然を守るには、身近な生活の環境やスタイルを変えていく必要がある」 -資源リサイクル業 椎名亮太さん&増田哲朗さん-
  8. 008「“個”の犠牲の上に、“多”を選択」 -野生動物調査員 兼 GISオペレーター 杉江俊和さん-
  9. 009「ゼネラリストのスペシャリストをめざして」 -ランドスケープ・プランナー(建設コンサルタント)亀山明子さん-
  10. 010「もっとも身近な自然である公園で、自然を守りながら利用できるような設計を模索していく」 -野生生物調査・設計士 甲山隆之さん-
  11. 011「生物多様性を軸にした科学的管理と、多様な主体による意志決定を求めて」 -自然保護団体職員 出島誠一さん-
  12. 012「感動やショックが訪れた瞬間に起こる化学変化が、人を変える力になる」 -自然学校・チーフインタープリター 小野比呂志さん-
  13. 013「生き物と触れ合う実体験を持てなかったことが苦手意識を生んでいるのなら、知って・触って・感じてもらうことが克服のキーになる」 -ビジターセンター職員・須田淳さん(一般財団法人自然公園財団箱根支部主任)-
  14. 014「自分の進みたい道と少しかけ離れているようなことでも、こだわらずにやってみれば、その経験が後々活きてくることがある」 -リハビリテーター・吉田勇磯さん-
  15. 015「人の営みによって形づくられた里山公園で、地域の自然や文化を伝える」 -ビジターセンター職員・村上蕗子さん-
  16. 016「学生の頃に抱いた“自然の素晴らしさを伝えたい”という夢は叶い、この先はより大きなくくりの夢を描いていくタイミングにきている」 -NPO法人職員・小河原孝恵さん-
  17. 017「見えないことを伝え、ともに環境を守るための方法を見出すのが、都会でできる環境教育」 -コミュニケーター・神﨑美由紀さん-
  18. 018「木を伐り、チップ堆肥を作って自然に返す」 -造園業・菊地優太さん-
  19. 019「地域の人たちの力を借りながら一から作り上げる自然学校で日々奮闘」 -インタープリター・三瓶雄士郎さん-
  20. 020「もっとも身近な、ごみの処理から環境に取り組む」 -焼却処理施設技術者・宮田一歩さん-
  21. 021「野生動物を守るため、人にアプローチする仕事を選ぶ」 -獣害対策ファシリテーター・石田陽子さん-
  22. 022「よい・悪いだけでは切り分けられない“間”の大切さを受け入れる心の器は、幼少期の自然体験によって育まれる」 -カキ・ホタテ養殖業&NPO法人副理事長・畠山信さん-
  23. 023「とことん遊びを追及しているからこそ、自信をもって製品をおすすめすることができる」-アウトドアウェアメーカー職員・加藤秀俊さん-
  24. 024「それぞれの目的をもった公園利用者に、少しでも自然に対する思いを広げ、かかわりを深くするためのきっかけづくりをめざす」 -公園スタッフ・中西七緒子さん-
  25. 025「一日中歩きながら網を振って捕まえた虫の種類を見ると、その土地の環境が浮かび上がってくる」 -自然環境コンサルタント・小須田修平さん-
  26. 026「昆虫を飼育するうえで、どんな場所に棲んでいて、どんな生活をしているか、現地での様子を見るのはすごく大事」 -昆虫飼育員兼インタープリター・腰塚祐介さん-
  27. 027「生まれ育った土地への愛着は、たとえ一時、故郷を離れても、ふと気付いたときに、戻りたいと思う気持ちを心の中に残していく」 -地域の森林と文化を守るNPO法人スタッフ・大石淳平さん-
  28. 028「生きものの魅力とともに、生きものに関わる人たちの思いと熱量を伝えるために」 -番組制作ディレクター・余座まりんさん-
  29. 029「今の時代、“やり方次第”で自然ガイドとして暮らしていくことができると確信している」 -自然感察ガイド・藤江昌代さん-
  30. 030「子ども一人一人の考えや主張を尊重・保障する、“見守り”を大事に」 -自然学校スタッフ・星野陽介さん-
  31. 031「“自然体験の入り口”としての存在感を際立たせるために一人一人のお客様と日々向き合う」 -ホテルマン・井上晃一さん-
  32. 032「図面上の数値を追うだけではわからないことが、現場を見ることで浮かび上がってくる」 -森林調査員・山本拓也さん-
  33. 033「人の社会の中で仕事をする以上、人とかかわることに向き合っていくことを避けては通れない」 -ネイチャーガイド・山部茜さん-
  34. 034「知っている植物が増えて、普段見ていた景色が変わっていくのを実感」 -植物調査員・江口哲平さん-
  35. 035「日本全国の多彩なフィールドの管理経営を担う」 -国家公務員(林野庁治山技術官)・小檜山諒さん-
  36. 036「身近にいる生き物との出会いや触れ合いの機会を提供するための施設管理」 -自然観察の森・解説員 木谷昌史さん-
  37. 037「“里山は学びの原点!” 自然とともにある里山の暮らしにこそ、未来へ受け継ぐヒントがある」 -地域づくりNPOの理事・スタッフ 松川菜々子さん-
  38. 038「一方的な対策提案ではなく、住民自身が自分に合った対策を選択できるように対話を重ねて判断材料を整理する」 -鳥獣被害対策コーディネーター・堀部良太さん-

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