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「自然を守る仕事」バックナンバー

0332021.01.19UP人の社会の中で仕事をする以上、人とかかわることに向き合っていくことを避けては通れない-ネイチャーガイド・山部茜さん-

3,000m峰が連なる北アルプスの山岳景勝地にある老舗ホテルのネイチャーガイド部門

山部茜(やまべあかね)さん

山部茜(やまべあかね)さん
1987年1月、東京都八王子市に生まれる。高校卒業まで地元八王子で過ごし、東京環境工科専門学校(12期生)に学んだあと、2007年4月から上高地にある株式会社五千尺のネイチャーガイド部門「ファイブセンス」で上高地の自然・文化を伝えるプロのガイドとして働いている。
上高地は、人間活動による影響を減らして静寂な自然環境を維持することを目的に毎年11月中旬から4月中旬にかけて冬期閉鎖されるため、2011年に正社員として雇用されるまでは、同地の営業期間に合わせた季節雇用として、冬の間は別の仕事をしていた。現在は、主に松本市内で実施している座学の冬期講習会を月2回ほど担当するほか、翌年の企画を練ったり予約を受け付けたりと、年間を通じてガイドの仕事に携わっている。
専門学校では、自分の好きなことだけでなく、広く学べたのが、今の仕事に役に立っている。
ガイドはお客様の興味によって話題を広げていくことが求められるため、興味のアンテナが広がれば対応できる話題にもつながる。学生時代に専門にしていたのは植物だったけど、意外に受けているのが昆虫の脚の細かな構造だったりもする。いろんな先生たちが授業中のトピックスとして話してくれた無数のことが、ガイド中の話材として生きている。

 ♪アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを 踊りましょ
 ―という歌詞で知られる「アルプス一万尺」は、3,000m峰が連なる飛騨山脈(北アルプス)を歌った民謡。「小槍(こやり)」とは、北アルプスの名峰・槍ヶ岳(3,180m)の山頂付近にある岩峰で、尺貫法の1尺は約30.3cmだから一万尺はちょうどその標高3,030mと一致する。
 その槍ヶ岳や穂高連峰の登山基地にもなっている上高地は、国の特別名勝・特別天然記念物に指定された、標高約1,500mの景勝地で、現在は、年間約120万人もの観光客が訪れている。
 今回の主人公・山部茜さんは、その中心地、清流・梓川にかかる河童橋のたもとから四季の穂高連峰の眺望を眼前に仰ぐところに位置する五千尺ホテル上高地のネイチャーガイドとして日々奮闘している。一万尺の半分に当たる標高になぞらえた名称を持つ同施設は、大正7年に前身の旅舎五千尺としてスタートしてから100年以上の歴史を持つ老舗ホテルだ。

清流・梓川にかかる河童橋と穂高連峰

清流・梓川にかかる河童橋と穂高連峰


 五千尺ホテル上高地は、宿泊施設を中心に、併設された喫茶店やレストラン、土産物店などを運営して、上高地を訪れる観光客をもてなしている。これらに加えて2005年からはネイチャーガイド部門を立ち上げて、上高地の自然・文化体験を提供している。山部さんは発足3年目に当たる2007年から参加。現在は『FIVESENSE(ファイブセンス)』の名称で活動している同社のネイチャーガイドは、上高地に唯一常駐する民間ガイドとして、期間中はほぼ毎日、予約もしくは開始時間に集まった人たちを対象に、1回1~2時間ほどのコースを案内するほか、時間も場所もオーダーメイドで案内するプライベートコースにも対応している。

五千尺ホテル上高地の入口脇にあるネイチャーガイド受付窓口

五千尺ホテル上高地の入口脇にあるネイチャーガイド受付窓口

 「私たちは、上高地を起点にした“登山ガイド”ではなく、上高地の中でも高低差の少ない散策・トレッキングエリアに特化した“ネイチャーガイド”として、上高地というエリアそのものを案内しています。上高地に日々暮らして、四季を通じて自然に向き合っているからこそ紹介できる見どころがたくさんあります。季節の草花を始め、小さな昆虫や湿地帯に生える苔、花の種や落ち葉など四季折々、時間帯によってもさまざまな表情を見せてくれる、この上高地の自然を愛おしく感じてもらいたいという思いで、ご案内しています」


プロのガイドとして、お客様の潜在的なニーズを掘り起こして満足してもらう

北アルプスの湧水を間近に見るガイドコース

北アルプスの湧水を間近に見るガイドコース

 日々のガイドでは、いくつか用意している基本のコースを歩くことが多いが、歩く道はいっしょでも、そのときどきで案内する内容は千差万別だ。
 「まずは、お客様が求めていることを探るところからはじめます。お客様のニーズに対して、上高地のポテンシャルの中から合うものをご紹介していくというのがわれわれガイドの基本です。ベタなところで、『正面に見えているあの峰が奥穂高岳で…』とか『この川がきれいな理由は…』といった話をしていく中で、お客様の反応を見ながら興味を持ちそうなことに対してだんだん深めていくわけです。もちろん、『今日は植物の話が聞きたくて参加しました』と申込時に聞いている場合は知りたいことに応える形で対応しますし、話し相手がほしくてという方も珍しくないので、その場合はこちらが話すよりもお客様のお話を聞く方がメインになるケースもあります。本当に1回1回、ガイドの内容は違いますね」
 人数は、ガイド1人当たり最大10名までとしているが、個人客の場合は平均3名くらいでのガイドが多い。夫婦などペアで参加する場合は、ほぼプライベートに近い形でガイドできる。逆に10名を超える団体の場合は、複数のグループに分けてそれぞれガイドがついて案内することもある。人数が多ければ多いなりのテクニックもあるが、人数が少ない中でそれぞれのニーズを汲み取ったきめ細かな対応ができる方が満足度も高くなるという実感はある。

 近年、土地のことをよく知るガイドに案内してもらって歩くことが一般的になってきている。上高地でガイドを頼む人の中にも、別の地域でガイドと歩いた経験がとても楽しかったからと、以来、出かける先々でガイドに案内してもらっているという人も少なくはない。
 そうしたガイドに対する観光客の意識は、山部さんがこの仕事を始めた十数年前とは大きく変化した。当時から、環境省が全国の国立公園で公募するパークボランティアによるガイドプログラムが上高地でも実施されていたが、わざわざプロのガイドにお金を払って案内してもらおうという人たちは、ほとんどいなかった。
 「ボランティアのガイドさんが社会貢献としてやっているのに、お金目当でやるのかという空気もありました。ガイドがちゃんとした職業としては認められていなかったんだと思います。私がこの仕事に就いた最初の5~6年は、ガイドという職業についてお客様にわかってもらうためのアピールをしたり、一方では新卒で入ってくる新任ガイドが一人前になるためのステップをカリキュラム化したりと、ガイドの認知や地位の向上が最大の課題でした」
 上高地エリア全体でも、2008年に「上高地ネイチャーガイド協議会」が設立され、一定の技術や知識を保証したプロのガイドを認定ガイドとして育成し、上高地のガイドのブランド化を図って対外的にアピールしていこうという取り組みが始まった。プロフェッショナルのガイドとしての地位を確立していくことが、いわば時代に求められていたと山部さんは言う。
 「ガイドという仕事は、お客様と向き合う仕事です。『前に来た時、ガイドさんから6月がおすすめとお聞きしたので来てみました』などと言ってくださる方も多くて、うれしい反面、プレッシャーもあります。それだけ、ガイドの影響力ってすごいんだなと実感します。ガイドの話をお客様が素直に受け止めてくださるんですね。その信頼に応えるだけのものを、こちらもしっかりと持っていないといけないなと気持ちが引き締まります」
 もう一つ大事にしているのが、地域との関係性だ。2005年からのスタートと、上高地の中では新参者のネイチャーガイドだが、上高地をPRするような取材が入ったときには、ガイドさんがいるからと紹介してくれるなど、地域のプロモーションに役立つ存在として認めてもらえているのがありがたい。他の宿泊施設にとっては、いわば商売敵ともいえる中で、地域全体として観光業を盛り上げ、多くの人を呼び込みたいという一致した思いで協力し合えているのがおもしろくもあり、やりがいにもつながっている。


啓発業務とサービス業の両者があることで、どちらか片方ではできないことができる

 専門学校の1年生当時、尾瀬国立公園(当時は日光国立公園)のビジターセンターでインターンシップとして啓発業務に就いたことは、今振り返るとよい経験だった。
 「当時、サブレンジャーとしてビジターセンターで1か月ほど仕事をさせていただいた時期のことを思い出すと、今の仕事がサービス業なんだということを実感します。ビジターセンターでは、ご来館いただいたお客様に伝えなきゃいけないこと、わかってほしいことがあって、それらのメッセージを通じて自然をよくしていきたいというシンプルでまっすぐな思いをもって呼びかけていました。それに対して、今の仕事では、常にお客様の方を向いて、お客様の満足度を上げていくことを最優先に考えています。お客様が喜んでくださって、上高地のファンになっていただくこと、そんなお一人お一人の気持ちが、上高地を守っていくことにつながっていくという、ちょっとワンクッション、人の感情を挟んだ働きかけをしていくというのが、感覚として一番大きな違いかなと思います」
 上高地には、ファイブセンス以外にもガイド団体があって、伝えなければならないメッセージがあるという強い思いで活動しているガイドもたくさんいる。そうした人たちからすると、サービス業として提供するガイドは、ただ楽しいで終わるだけで本質を伝えていないという見方もされるし、実際に面と向かって言われたこともあった。
 「どちらがいい悪いではなくて、それぞれのフィールドで取り組んでいくことで、どちらか片方ではできないことができると思うのです。私自身は、お客様が喜んでいただける場面に直接触れられるサービス業って、働くことのモチベーションの根っこのところを感じやすいスタイルなんだろうなと思って、心地よいんですよね」

コミュニケーションの勉強という個人的な目的の次のステップとして

 今はガイドの仕事にやりがいも心地よさも感じているが、もともとガイド志望だったわけではない。
 「自然とかかわる仕事を志す最初の目に見えるきっかけは、高校で農業高校に入学したことでした。そのときは、自然にかかわる仕事に就きたいというよりも、人間関係にどっぷりつかる仕事じゃない方がいいなという消極的な理由から植物の勉強をしたいと思ったのです」
 幼い頃は野山で過ごすことも多く、通っていた保育園では畑に出たり、梅の実を拾って梅シロップを漬けてみたりという経験を身近にしていた。農業や植物の勉強に特別な思い入れがあったわけではなかったが、馴染みある世界にこれならできそうという思いで進学を決めた。ただ、高校を卒業しても、明確なビジョンがあったわけではない。いざ仕事に就くことを考えたときに、もう少し専門的に学びたいという思いもあって、専門学校への進学を決めた。学びたいことがあったというよりも、勉強していく中で何か見つけられたらという漠然とした思いの方が強かった。
 「専門学校の2年生のときに、軽井沢でツキノワグマの保全や獣害対策をしているNPO法人ピッキオでインターンシップをしたことが一つの契機になりました。もともと、人とかかわるのが苦手だったからこそ、自然相手の仕事なら人とどっぷりとかかわることもないだろうと思っていたんですけど、自然を相手にするということは人を相手にすることだということを突き付けられました。獣害対策はいわばその最たるもので、その土地で人間と野生動物がどういうふうに暮らしていて、それがどんな問題を起こしているのか、そうしたところのコミュニケーションをとっていかないと何も始まらないということに気づかされたのです」
 最初の思いとは、180度ひっくり返ることになったわけだが、学んでいくうちに、人の社会の中で仕事をする以上、人とかかわることに向き合っていくことを避けては通れないと覚悟を決めた。
 専門学校を卒業した後、上高地で働くことになったのは全くの偶然だったが、自分にとってもっとも苦手意識が強く、足りていないとわかっていたコミュニケーションの仕事を、まずは社会人になる第一歩として身に着けたうえで、そこからスタートしてもいいのではないか。ちょうどネイチャーガイド部門を立ち上げて新しいスタッフを募集していると聞いたときに、手を上げてみることにしたのは、そんな思いからだった。

 3年間は続けようと思って始めた仕事をその後も続けてきたのは、上高地という地域のおもしろさがあってこそだと山部さんは言う。ここ上高地でできることがもっとあるはずだという思いとともに、3年間の仕事を通じて地域に受け入れてもらったことへの恩返しをしていきたいという思いも芽生えていったのだ。
 「ガイドって、正直な話、あまり儲かる仕事ではないんです。うちのガイド部門は幸いなことに今は黒字に転じていますけど、設立後長い間、赤字続きでした。それでも、プロモーション目的や地域貢献として、会社がずっとその赤字部門を抱えてくれて、やりたいことをやらせてもらいました。地域の方々からも、古くは明治時代やそれ以前にルーツがあって代々この地を守ってきたような方々が、東京から来ているよそものの私たちを快く受け入れてくださったのです。そんな地域や会社に対して、ガイドという仕事を通じて、貢献できることをしていきたいという使命感のようなものがあります。もとはコミュニケーションの勉強という個人的な目的でかかわり始めたガイドという仕事に対する次のステップの動機になっています」

移りゆくニーズに対応しつつも、変わらずにあるこの地の魅力に軸足を置いて

 新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される中で始まった2020年シーズンは、春先からの群発地震や夏の豪雨、秋にはクマの出没などいろいろなことが起こった。4月に緊急事態宣言が発令された頃は、主にSNSを使った情報発信をメインにした活動を行っていた。最初は、上高地の写真を使った塗り絵画像を提供するところから始めて、ステイホーム期間にオンラインで現地の様子を楽しめるガイド動画を作成したり、アクションカメラを使ったリモートガイドを準備したりと、目まぐるしく変わるニーズを肌で感じながら、試行錯誤していたという。
 「春先には、2020年のシーズンは、もう上高地には来ていただけないだろうと思っていたんですね。だからこそ、リモートガイドなど、現地に来れなくてもご自宅から楽しめることをメインにやっていくんだろうと思っていました。ところが、緊急事態宣言が解除されて、GOTOトラベルキャンペーンが始まる頃になると、どうもまた様子が変わってきて、皆さん旅行がしたいんだとひしひしと感じました」
 遠隔でできることを工夫していくことももちろん大事ではあるものの、むしろバーチャルな体験では得られないリアルな体験による現場の力を改めて感じることになったと山部さんは言う。そのために必要とされたのが、現地で安心して楽しんでもらうための対策についてアピールすることだった。
 「ニーズが移り変わっていく中で、なかなか先が読めないなと思っています。それこそ、コロナ禍が終息したあとにどんなふうになっているのかもわかりません。でもそこの見極めをしていかないと、すぐに置いていかれてしまう怖さが今はあります。観光業って、すごく社会の空気に左右される産業なんだということを、2020年は強く感じました」
 もともと、今期はインバウンド対応として、英語のガイドを本格的に始めることを計画していた。加えて、2~3年後には中国語のガイドもできるよう準備を始めていこうとしていたが、今はそれどころではないのが実情だ。
 「ただ、どんな状況下にあっても、上高地の魅力は不変です。移りゆくニーズに対応しつつも、あまり目先を追い求め過ぎず、変わらずにあるこの地の魅力に軸足を置いて、そのバランスをとっていくことが大事なのだと思っています」
 一つめざしているのが、この地を訪れる一人ひとりにとって、“ふるさと”あるいは“居場所”として感じてもらうこと。“日本離れした景色”といわれる割に、首都圏からのアクセスもよい。そんな場所にこれだけの自然があるからこそ、非日常の体験として遊びに来るだけでなく、自分のお気に入りの場所としてこの地を訪れる人たちの日常生活の中で位置づけられる存在になってもらうこと、そんなふうに感じてもらうきっかけづくりをガイドとしてしていければというのが、当面の目標としてある。


ネイチャーガイドの一日のスケジュール

7:30出勤。ホテルの裏に従業員宿舎があるので、通勤時間は徒歩1分。
朝のルーティンとして、まずは事務所内と受付窓口前の掃除をする。
8:30~午前のガイド準備をして、受付後にガイド出発。
受付はホテルのフロントでもネイチャーガイド専用の窓口のどちらでも受け付けている。窓口で申込書の記入と清算をして、出発
10:30河童橋から明神まで約3㎞のコースをゆっくりと約2時間かけて歩き、現地解散。さらに上流へ向かう人もいれば、明神池でゆっくり過ごす人、往路と同じ道を戻る人など自由に過ごす。
ガイドを終えての帰り道では、SNSにあげる情報発信用の写真を撮るほか、次のガイドの下見も兼ねる。
11:30河童橋に帰着。お昼休憩(1時間)は、従業員宿舎に戻って、スタッフ用の賄の食堂で昼食。
12:30午後の勤務。予約状況によってはそのままガイドに出ることもあるが、ガイドに出ない場合は、撮ってきた写真を使ってブログやSNSの作成・発信、電話対応、窓口で観光案内をすることもある。最近は、コロナ対策として貸出物品の消毒など、事務作業や雑務全般をこなす。
15:00~休憩。いったん従業員宿舎に戻る。
19:30夕食をとったあと、夜の出勤。
夜のガイドは、20:15-21:00のコースと、21:10-21:55の2コースを設定。暗い中で実施するため安全管理上、必ずガイド2名体制を取っている。
晴天時には、星空観察。500mほど歩いたところのバスターミナル駐車場広場に出て、寝っ転がって空を見上げる。
曇っている場合は、真っ暗な森の中を歩く「暗闇体験」と、森の中の音・におい・手触りを楽しみながら歩く「五感体験」を案内する。視覚が閉ざされることで他の感覚が鋭敏化するから、季節によってフクロウやヨタカが鳴く声だったり、川の音の変化を感じて歩く。昼間はざわざわしてわかりにくい音の変化が、静寂の中ではっきりとわかる。
22:00退勤。夜のガイドは客の集まり状況によって早い時間だけしか実施しないこともある。その場合は21時過ぎの退勤となる。

ネイチャーガイドの“七つ道具”

ネイチャーガイド・山部茜さんの七つ道具

ネイチャーガイド・山部茜さんの七つ道具

  1. ホワイトボード 口頭では伝わりづらいことは、なるべく筆記して伝えている(例:花の名前を漢字で表記したり、図を描いて説明したりするときに使う)。反対側にはパウチした写真や地図、上高地のルールなどの資料を挟んでおいて、視覚できちんと説明したいときに掲げて見せる。
  2. 双眼鏡とカメラ ※カメラはガイド中に使うよりも、ガイド終了後の帰路にSNSなどで発信する素材の撮影に使用。
  3. キャンプ用マット お尻サイズに切ったものを、雨のあとや露で濡れた地面などに座るときに敷いてもらう。ガイド人数に応じてリュックに入れている。
  4. 図鑑 現場で調べるわけではなく、例えば「違う季節にはこんなお花が咲きます」などと写真を見せて説明するのに使う。
  5. ごみ袋 ガイド中に拾ったごみを入れるために携行。ごみ袋専用に販売されているもので、液体を入れても漏れないほどの密閉性がある。
  6. レーザーポインター 夜のガイドで、星を指し示すのに使う。緑のレーザー光線が夜空に伸びて、案外よく見える。
  7. リュックとその中身 虫よけスプレー、緊急時用の水、救急用品、ガイドの参加特典(連絡先入りの「季節のお花のイラストカード」。ちょっとした手土産になるとともに、次回参加したいと思った人への営業ツールにもなる)などを詰めている。

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バックナンバー

  1. 001「身近にある自然の魅力や大切さをひとりでも多くの人に伝えたい」 -インタープリター・工藤朝子さん-
  2. 002「人間と生き物が共に暮らせるまちづくりを都会から広げていきたい」 -ビオトープ管理士・三森典彰さん-
  3. 003「生きものの現状を明らかにする調査は、自然を守るための第一歩」 -野生生物調査員・桑原健さん-
  4. 004「“流域”という視点から、人と川との関係を考える」 -NPO法人職員・阿部裕治さん-
  5. 005「日本の森林を守り育てるために、今できること」 -森林組合 技能職員・千葉孝之さん-
  6. 006「人間の営みの犠牲になっている野生動物にも目を向けてほしい」 -NPO法人職員・鈴木麻衣さん-
  7. 007「自然を守るには、身近な生活の環境やスタイルを変えていく必要がある」 -資源リサイクル業 椎名亮太さん&増田哲朗さん-
  8. 008「“個”の犠牲の上に、“多”を選択」 -野生動物調査員 兼 GISオペレーター 杉江俊和さん-
  9. 009「ゼネラリストのスペシャリストをめざして」 -ランドスケープ・プランナー(建設コンサルタント)亀山明子さん-
  10. 010「もっとも身近な自然である公園で、自然を守りながら利用できるような設計を模索していく」 -野生生物調査・設計士 甲山隆之さん-
  11. 011「生物多様性を軸にした科学的管理と、多様な主体による意志決定を求めて」 -自然保護団体職員 出島誠一さん-
  12. 012「感動やショックが訪れた瞬間に起こる化学変化が、人を変える力になる」 -自然学校・チーフインタープリター 小野比呂志さん-
  13. 013「生き物と触れ合う実体験を持てなかったことが苦手意識を生んでいるのなら、知って・触って・感じてもらうことが克服のキーになる」 -ビジターセンター職員・須田淳さん(一般財団法人自然公園財団箱根支部主任)-
  14. 014「自分の進みたい道と少しかけ離れているようなことでも、こだわらずにやってみれば、その経験が後々活きてくることがある」 -リハビリテーター・吉田勇磯さん-
  15. 015「人の営みによって形づくられた里山公園で、地域の自然や文化を伝える」 -ビジターセンター職員・村上蕗子さん-
  16. 016「学生の頃に抱いた“自然の素晴らしさを伝えたい”という夢は叶い、この先はより大きなくくりの夢を描いていくタイミングにきている」 -NPO法人職員・小河原孝恵さん-
  17. 017「見えないことを伝え、ともに環境を守るための方法を見出すのが、都会でできる環境教育」 -コミュニケーター・神﨑美由紀さん-
  18. 018「木を伐り、チップ堆肥を作って自然に返す」 -造園業・菊地優太さん-
  19. 019「地域の人たちの力を借りながら一から作り上げる自然学校で日々奮闘」 -インタープリター・三瓶雄士郎さん-
  20. 020「もっとも身近な、ごみの処理から環境に取り組む」 -焼却処理施設技術者・宮田一歩さん-
  21. 021「野生動物を守るため、人にアプローチする仕事を選ぶ」 -獣害対策ファシリテーター・石田陽子さん-
  22. 022「よい・悪いだけでは切り分けられない“間”の大切さを受け入れる心の器は、幼少期の自然体験によって育まれる」 -カキ・ホタテ養殖業&NPO法人副理事長・畠山信さん-
  23. 023「とことん遊びを追及しているからこそ、自信をもって製品をおすすめすることができる」 -アウトドアウェアメーカー職員・加藤秀俊さん-
  24. 024「それぞれの目的をもった公園利用者に、少しでも自然に対する思いを広げ、かかわりを深くするためのきっかけづくりをめざす」 -公園スタッフ・中西七緒子さん-
  25. 025「一日中歩きながら網を振って捕まえた虫の種類を見ると、その土地の環境が浮かび上がってくる」 -自然環境コンサルタント・小須田修平さん-
  26. 026「昆虫を飼育するうえで、どんな場所に棲んでいて、どんな生活をしているか、現地での様子を見るのはすごく大事」 -昆虫飼育員兼インタープリター・腰塚祐介さん-
  27. 027「生まれ育った土地への愛着は、たとえ一時、故郷を離れても、ふと気付いたときに、戻りたいと思う気持ちを心の中に残していく」 -地域の森林と文化を守るNPO法人スタッフ・大石淳平さん-
  28. 028「生きものの魅力とともに、生きものに関わる人たちの思いと熱量を伝えるために」 -番組制作ディレクター・余座まりんさん-
  29. 029「今の時代、“やり方次第”で自然ガイドとして暮らしていくことができると確信している」 -自然感察ガイド・藤江昌代さん-
  30. 030「子ども一人一人の考えや主張を尊重・保障する、“見守り”を大事に」 -自然学校スタッフ・星野陽介さん-
  31. 031「“自然体験の入り口”としての存在感を際立たせるために一人一人のお客様と日々向き合う」 -ホテルマン・井上晃一さん-
  32. 032「図面上の数値を追うだけではわからないことが、現場を見ることで浮かび上がってくる」 -森林調査員・山本拓也さん-
  33. 033「人の社会の中で仕事をする以上、人とかかわることに向き合っていくことを避けては通れない」-ネイチャーガイド・山部茜さん-
  34. 034「知っている植物が増えて、普段見ていた景色が変わっていくのを実感」 -植物調査員・江口哲平さん-
  35. 035「日本全国の多彩なフィールドの管理経営を担う」 -国家公務員(林野庁治山技術官)・小檜山諒さん-
  36. 036「身近にいる生き物との出会いや触れ合いの機会を提供するための施設管理」 -自然観察の森・解説員 木谷昌史さん-
  37. 037「“里山は学びの原点!” 自然とともにある里山の暮らしにこそ、未来へ受け継ぐヒントがある」 -地域づくりNPOの理事・スタッフ 松川菜々子さん-
  38. 038「一方的な対策提案ではなく、住民自身が自分に合った対策を選択できるように対話を重ねて判断材料を整理する」 -鳥獣被害対策コーディネーター・堀部良太さん-

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