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熱帯林に住む原住民は、森林の破壊で急速に森を追われています。アマゾンのインディオ、アフリカのピグミーやサン、東南アジアのミャオ族などは森林に住み、独自の文化や技術を保持してきました。彼らの持っている有用動植物や伝統的な熱帯における農業の技術なども滅びつつあります。森を追われたこれらの民族は流民となり、都市へ出て低賃金の労働などに従事しています。
気候変動は、気温および気象パターンの長期的な変化を指します。地球の気温は産業革命以前に比べ、既に1.2℃上昇しています。今後、温暖化を1.5℃未満にとどめない限り、気候変動が生物多様性損失の主要な原因となり続けることが予想されています。さらに、気候変動により、生物の生息地と食物がなくなることで、種が絶滅するという事態も起こっています。
砂漠は表面の状況の違いによって、3つに分類できます。(1)岩石砂漠:巨レキや大レキが基盤の上に散在している砂漠で、岩石の露出する山岳地、高原や内陸盆地をとりまく山地に分布します。表面に岩層が残り、岩盤が露出している部分もあります。(2)レキ砂漠:小さいレキ(礫:石粒、岩石の破片のこと)が地表面に敷き詰められている砂漠で低地によく発達しています。(3)砂砂漠:砂原からなり、安定した陸塊の砂漠によく見られ、平均的な面積は20万平方キロメートルに達します。内陸ではワジ(降雨時にだけ水が流れる川)によって運ばれた砂、海岸では海浜砂が起源です。
樹木の中には、親木の下に稚樹が生える樹種(陰樹)と稚樹が育たない樹種(陽樹)があります。種子を親木より遠くに飛ばして明るい場所に稚樹を発生させるのが陽樹の特徴です。一般に、陽樹で構成される林内には陰樹が侵入し、何らかの原因で陽樹である上木が枯れると陰樹が取って代わり大きくなっていきます。これを遷移といいます。陰樹の下にはその木の稚樹が育ち、森を構成する樹種は変わらなくなります。このように最終的に到達する植物のこのような姿を「極相」といいます。
世界では様々な国が砂漠化防止に取り組み、日本も開発途上国への支援に参加しています。その地域に住む人々が、自分たちで砂漠化を防止できるような技術提供や人材育成に取り組んできました。しかし、根本原因には、地球温暖化や気候変動などといった気候的要因は私たちの生産活動により進行しています。砂漠化対策には、劣化した土地の回復や回復した土地を再び劣化させないための技術に加え、気候的要因である温室効果ガスの排出などを抑える取り組みが必要と言えます。
ピートモスは、ミズゴケが主成分の有機質用土で、分解に時間がかかり、効果が長持ちしやすい土です。砂漠の土壌のほとんどは、アルカリ性であり、このため植物は育ちにくいのです。しかし、ピートモスは天然の有機高分子であるフミン酸を多量に含んでいて酸性です。そこで、ピートモスは、アルカリ性土壌の中和剤としても働きます。さらに、このフミン酸やその他の成分には極性基が多量にあり、肥料成分を吸着保持する性質があります。その他、有機質が欠乏している砂漠土壌に対して、堆肥と同じ有機質肥料を供給することにもなります。このように、ピートモスは砂漠の土壌改良材として、きわめて有効に働きます。
国立環境研究所によれば、光化学オキシダントの増加率は年1%程度。その増加の理由は、工場・自動車などから排出される一酸化炭素、窒素酸化物、メタン、非メタン炭化水素などの人為による排出ガスの増加に伴い発生する光化学的反応にあるとみられています。成層圏オゾンの破壊により紫外線の照射量が増加しているために、この反応が促進されているのだとも考えられています。
温暖化の原因物質によって単位量あたりの温室効果に違いがあり、少量でも温暖化へ寄与する比重が大きい気体もあります。このような温室効果ガスの濃度に関し、とりわけ大気中の二酸化炭素の濃度が問題で、その増加が温室効果を増大していることは疑いないでしょう。人間活動によって排出される温室効果ガスのなかで、二酸化炭素の温暖化への寄与の割合は、約76%と見られています。
地球温暖化の影響は、太平洋の小島嶼諸国などでの海面上昇に伴う水没リスク、永久凍土や氷河の後退・融解、生態系への影響など、すでにさまざまなところで顕在化してきていると指摘されます。二酸化炭素などの長寿命な温室効果ガスは、一度環境中に放出されると約100年間にわたって地球全体の気温や海水温などに影響を及ぼすと考えられているため、早い段階で排出削減などの対策を実施していくことが、将来の影響に大きな効果を示すことになると指摘されます。
ペーパーレス化が進み、日本の紙の国内出荷量は2023年には1000万トンを下回り、ピークの2007年度に比べ、半分にまで減少しています。グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)を中心に、人口減少、少子化、ICT化等の構造的な要因により減少を続けている一方、板紙は、段ボール原紙が、加工食品等の食品分野や家電向けなどの安定した需要に加え、eコマースの普及を背景に堅調に推移しています。
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