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アフリカなどでは、人口の農村への流入と土地の限界能力を超えた農地の拡大により、飢餓を逃れることはより難しくなっています。
土地の限界能力を越えた農耕地の拡大の様子を、スーダンの北ダルフール州プルーン村の場合でみてみましょう。
順調な雨期とともに「緑の前線」は現在より100キロから200キロも北にありました。
かつてこの一帯の土地は肥え、北ダルフール州の穀物倉といわれ、人々は家畜とともにこの地へつぎつぎと移り住んできました。
1960年代の始めには400人程度だった村の人口が、80年代の初めには1500人を超え、飢餓の脅威から逃れることは困難だったのです。
草地の再生能力を超えるような農地の酷使と乾燥化によって土が変質し、砂漠化が進みます。
例えば、人口が増えると家畜も増えます。
乱伐で木が少なくなった上に、家畜の侵入を阻んでいた堆積した枯れ枝を、畑や家の囲い用に人々が持ち去り、家畜が林内を自由に出入りできるようになりました。
ヤギやヒツジは、ゴムの木の苗を片端から食い尽くし、十数年の間に村から半径10キロ以内の森林は2~3割に減り、畑や放牧地は乾燥しきってしまったのです。
1回の食事の量を作り過ぎて残飯がでたりすると、食材の調達・保存や調理に要したエネルギーがむだになるだけではなく、廃棄された生ゴミの処理にも余分なエネルギーが必要となり、環境への負荷が増大します。
適切な量の食事を、適切な時間に消費するように心掛けることにより、環境への負荷の減少、ひいては二酸化炭素の排出量の削減につながります。
グローバル・カーボン・プロジェクト(GCP)が2020年7月に公表した「世界メタン収支2000-2017」は、メタンの全ての発生源と吸収源をより詳細に網羅した最新版の世界のメタン収支を取りまとめています。
主な内容として、大気中のメタン濃度は産業革命前(1750年頃)と比べて2017年には150%以上も高くなったこと、メタンは、地球温暖化に与える影響の23%分を担っており、二酸化炭素よりも平均寿命が短い(大気中で約10年)にもかかわらず、同じ重量で比較すると二酸化炭素より強い温室効果を持っていること、メタンの発生源には自然起源と人為起源がありますが、自然起源に比べて人為起源の割合は約60%と半分以上を占めていること、メタン放出増加の主要因は、化石燃料・農業活動・廃棄物で、これらの放出量を減らすことが気候変動の緩和に極めて重要であることを明らかに示しているなど、メタン排出を削減する上で重要な指針を与えています。
日本は国土の約3分の2が森林ですが、島国で山が急峻なために農耕地化できずに森林が残ってしまった、という特徴があります。
そのため、新たな農耕地を開拓するのではなく、農耕地の生産性の向上を図ることにならざるを得ませんでした。
農業は特定の作物の生産を集中して行うため、病害虫や気象害の影響を受けやすく、これらの害を回避するために品種改良や農薬利用が行われてきました。
世界の食糧安全保障の観点から見ると、人口の爆発的な増加の現実化した現在、長期的な食糧供給見通しに不安が出てきています。
その原因は、土地をいじめる多収穫農業などが引き起こす土地の荒廃、土地の塩性化などをはじめとする砂漠化です。
従って、砂漠化を防止し、農地の保全を図り、収穫量の維持・向上を図ることは世界の食糧安全保障にとって重要なことです。
日本が砂漠化防止のために行動することは、飼料用作物を含む穀物自給率が約3割にすぎない日本の食糧安全保障にも寄与すると考えられます。
割り箸を「割る」ことは、祝い事や神事などの「事を始める」意味を持ち、大事な場面には真新しい割り箸を用意してことに臨む習慣もあります。
箸そのものは、聖徳太子の時代に「箸食制度」が取り入れられたことで使われるようになったと言われていますが、割り箸が最初に登場したのは江戸時代のことでした。
現在使われている割り箸は、明治時代に奈良県吉野地域で樽を作る材料の杉の端材の有効活用として生まれたものです。その吉野地域には、吉野杉箸神社があって、箸の神・材木の神を祀っていて、毎年8月4日には「箸祭り」が行われています。
ただ、残念なことに割り箸の需要減少によって、吉野地域の割り箸製造業は、10年前と比べて3分の1に減ってしまいました。
なお、国産の割り箸は、丸太から建築用材などを切り取った後にできる端材や残材、間伐材などを使って作られ、割り箸を作る目的で伐採される木はありません。
土壌の改良に使われている高分子(ポリマー)吸水剤は、非常に便利なものです。
しかし、一般的に、高分子吸水剤は石油化学製品であり、広い砂漠あるいは砂漠化地域に継続的に使用するには、価格など難しい面もあります。
高分子吸水剤に限らず日射量の多い高温な地域の地表面では、有機物はすべて分解するため補給をする必要があります。
高分子吸水剤は分解した後は当然役にはたちません。
江戸時代に天下の三大珍味と言われた「からすみ」(「長崎のからすみ」と言うこともあります)、「うに」(「越前うに」とすることもあります)、「このわた」(「三河のこのわた」と言うこともあります)。
それぞれ、ボラの卵巣の塩漬け、バフンウニの卵巣と塩を混ぜてペースト状にしたもの、ナマコの腸の塩辛を指し、美味である上に入手困難だったことから名が広まりました。
日本国内の米の生産量は年間約800万トン。消費量は若干ながら生産量を上回っていますが、1人当たりの消費量は年間56キログラムと他のアジア諸国に比べて圧倒的に少なく、しかも年々減少傾向にあります。
なお、世界では年間約4億8,000万トンもの米が作られていて、とうもろこし、小麦に次ぐ生産量がある割に、貿易量が少ない穀物となっています。
一方、日本国内で消費される家畜用飼料の需要量は、近年は2,500万トンほどで推移しています。飼料の自給率をみると、令和3年度の概算で25%と報告されています。
これだけ多量の飼料を消費して生産される畜産物なので、効率的に消費することは省資源の面で大きな効果があります。生鮮食料品は、その都度適量を買うようにし、余らせて食品ロスとして廃棄しないようにすることが肝要です。
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