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砂漠では、水の循環だけではなく、生命に必要な各種の物質要素の循環も不足しています。
例えば植物の生長に必要な窒素、リン、カリがどのようにして供給されるかを考えてみればよいのです。
河川や海水に溶けている栄養塩類を砂漠まで循環させる方法として、鳥の役割が考えられます。
鳥は、海、湖、河川の魚介を食べて、野にフンをします。
そのフンによって植物や昆虫が育ち、さらにそれを別の鳥が食べ、そのフンによって養分が内陸部に、還元されます。
砂漠化問題は地域の複雑な政治や、社会的経済的力関係と切り離すことはできません。
資金を出して樹木を植えさせること、植林した若木を家畜から守らせることは別の問題です。
研究者は新しい品種や輪作パターンを開発できますが、それを普及定着させることができないところでは、政策は輸出用作物に向けられ、市場政策は都市居住者のために穀物価格を抑さえるだけというケースもあります。
砂漠化問題は、知識や資金だけで解決するような技術的な問題ではなく、国民生活と結び付いた開発の問題であり、政治経済上の問題です。
解決には資金や技術に加え、政治・文化・社会の改革が必要です。
発展途上国で、砂漠化防止プロジェクトへの住民参加を図るためには、住民の教育、普及・啓発等による能力形成が不可欠です。
砂漠化防止条約では、砂漠化の影響を受けている国が、砂漠化防止行動計画を策定し、実施することを中心としています。
さらに、地域住民に対する砂漠化防止対策の訓練の実施、砂漠化問題についての大衆啓発に貢献する教育及び啓発用教材の開発、教育プログラムの開発支援などを行うことにより途上国が自身で砂漠化防止を行っていくことができるよう支援することも重要です。
国連欧州経済委員会/とFAOの共同プログラムによりまとめられた林産物市場年次報告書(2020-2021年)では、世界の木材消費量はCOVID-19のパンデミックの影響ですべての製品分野で減少しました。
世界で取引される産業用丸太の大部分は中国に向けられていますが、中国の丸太と製材の輸入量合計も2020年には過去5年で初めて減少しました(前年比-11%)
森林及びその他林地は、EUの土地面積の43.5%を占めており、欧州人の健康と福祉に重要な役割を果たしています。
森林は、経済・社会において、雇用の創出、食料、薬品、素材、飲料水などの供給により、極めて重要な役割を果たしてきたとともに、地球の未来にとっても不可欠のものです。
EUでは、2050年までに世界初の炭素中立大陸という目標を達成するため、2030年の炭素排出量を1990年比で55%削減という目標を掲げた「Fit for 55」を策定しており、その一環として「EU森林戦略2030」を策定しています。
「EU森林戦略2030」では、「森林の経済的利用の推進」「森林生態系の保全」「モニタリングの実施」の三本柱を掲げて、今後取り組むべき具体的な政策を列挙しています。同戦略は2013年に採択され、2018年に評価が行われた「EU森林戦略」に置き換わるものです。
国国連食糧農業機関(FAO)の「世界森林資源評価2020(FRA2020)」によると、2020年の世界の森林面積は約40億haであり、世界の陸地面積の約3割を占めています。
世界でもっとも森林面積が多いのはロシア連邦(世界の森林の20%を占める)で、次いでブラジル(同12%)、カナダ(同9%)、アメリカ合衆国(8%)、中国(5%)と続き、全森林の半分以上(54%)はこれら上位5か国に存在してます。
世界の地域別の森林面積は、ヨーロッパ(ロシア含む)が25%を占めており、南米(21%)、北米・中米(19%)、アフリカ(16%)、アジア(15%)、オセアニア(5%)と続きます。
世界における人工林面積は2億9400万haで、森林全体の7%を占めます。
地域別に見ると、アジアは人工林の面積・割合ともに最大(1億3500万ha、22%)で、アフリカ及び南米が最小(2%)です。
1990年から2020年にかけて世界の人工林面積は1億2300万ha増加しました。2010年から2020年における人工林面積の増加の大部分をアジアが占めており、特に中国では年平均114万haの人工林が増加しています。
国連食糧農業機関(FAO)の「世界森林資源評価2020(FRA2020)」によると、世界の森林面積は1990-2020年の30年間で1億7800万ha(日本の国土面積の約5倍)が減少しました。
2010年から2020年の10年間では、世界全体で年平均470万ha減少しています。1990年から2000年の10年間の森林減少速度(年平均780万ha)と比べると低下傾向にありますが、減速ペースは鈍化してきています。
FRA2020は、2020年5月に「主な調査結果」(Key findings)が公表され、同年7月にはより詳細なデータを記した「メインレポート」(Main report)や国別報告が公表されました。
地球温暖化対策計画は温室効果ガス46%削減(2013年度比)を目指し、さらに50%削減への挑戦も表明しています。
徹底した省エネルギーと再生可能エネルギーの導入、公共部門や地域の脱炭素化、食料・農林水産業での技術革新を含めた生産力向上と持続性の実現、脱炭素に必要な循環経済への移行など、政策は多岐にわたります。
地球の温度は、太陽からの日射のエネルギー(短波放射または太陽放射)と地球から宇宙へ出ていく熱放射(長波放射または赤外放射)のバランスで決まります。
太陽からの日射の30%は、地球を取り囲む大気などの働きで宇宙空間に反射されて、地球にとどく日射は70%で、ほとんどが可視光線(短波)です。
日射の51%は地表面に吸収され、吸収された熱は地表面から波長の長い赤外線として放出され、大気を温めます。
みなさんの学校や家には温室があるでしょうか。
温室では、透明なガラスやビニールが日射による熱は通しますが、空気の出入りを遮り、伝導や対流によって熱が室外に逃げるのを防ぐという性質のあることを利用して、温室内の温度を高めています。
つまり室内に入る熱が、伝導や対流などで室外に出て行く熱よりも大きくなることを使って温室内の温度を高めています。
地球をめぐる大気の層を温室と考えてみてください。」
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