エコライフ検定は、誰でもチャレンジできます!
一般的な浴槽の容積は約200リットルで、毎日お湯を張り替えれば年間で約73,000リットルの使用量になります。お湯の量を少なめに張ることで大きな節水になり、お湯を沸かすためのガスも節約できます。また、お風呂を沸かしたらすぐに入浴し、複数人が入浴する場合は時間を置かずに連続して入ることで追い炊きのガスを使わずに済みます。
シャワーを流しっぱなしにすると1分間に約12リットルの水が流れていくため、こまめに止めることが重要です。お風呂を沸かしている場合、浴槽のお湯をすくって体を洗うことでより節水になります。
入浴後のお風呂の残り湯は洗濯の「洗い」の工程や、トイレの洗浄、庭への散水などに再利用することができ、上水道の使用量を削減できます。
2022年4月に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」では、基本原則として3R+Renewableが掲げられました。
3Rはごみを減らす方法として提唱されてきたリデュース(発生を抑制する)・リユース(繰り返し使う)・リサイクル(資源として再利用する)です。
Renewable(リニューアブル)は、プラスチック製容器包装・製品の原料を再生可能資源(紙、バイオマスプラスチック等)などに適切に切り替えることです。例えばプラスチック製の容器やストローなどをバイオマスプラスチック製に切り替える取り組みが当てはまります。消費者としても、プラスチック製品はなるべく使わずに済むようにし、使わざるを得ない場合は再生可能資源で作られた製品を選ぶよう心がけましょう。
今日まで我々が築いてきた文明は、その多くを石油などの化石燃料の消費に依存しており、多量のエネルギー消費を前提としています。地球温暖化対策を考える時に最も基本となるのは、化石燃料多消費型の社会形態や価値観について再検討を加える必要があるということです。
家庭においては、エアコン等での電力使用が火力発電による化石燃料の消費を増加させてきました。一方、太陽の熱でお湯を沸かす太陽熱温水器等の使用は、化石燃料に頼らず太陽のエネルギーを有効活用できる方法です。
火力発電や工業だけではなく、農地のトラクターや漁船のエンジンなどにも化石燃料が使われています。ただ、近年になって農機のEV化や漁船のグリーン化が進められ、環境に優しい農業・漁業に向けた取り組みが行われています。
令和4年度エネルギーに関する年次報告 (エネルギー白書2023)によると、2021年の世界の一次エネルギー消費量は石油換算で142億トンを記録し、1965年の37億トンに比べ4倍近く増加しています。これは、経済成長と共にエネルギー消費量の増加が続いてきた結果です。
中でも2000年代以降、アジア大洋州地域では中国やインド等が牽引し消費量の伸び率が高まっています。一方で、途上国と比べて経済成長率や人口増加率が低く、省エネ等が進展しているOECD諸国では伸び率は低下しています。世界のエネルギー消費量に占めるOECD諸国の割合は1965年には70.6%でしたが、2021年には38.6%に低下しています。
今後も途上国のエネルギー消費量は大きく増えることが予測されます。エネルギー効率を高められるよう、先進国の援助や技術移転が求められています。
炭素税とは、地球温暖化対策のため、二酸化炭素の排出量に応じて徴収する租税制度です。化石燃料を燃焼した場合に排出する二酸化炭素の量に応じて税を徴収することで、二酸化炭素排出削減の経済的インセンティブをねらいとし、同時に温暖化対策の財源調達に充てることを目的とします。
欧米各国で導入されており、制度は国によって様々です。日本では諸外国と比べて税率の低い「地球温暖化対策のための税」が導入されましたが、本格的な炭素税の導入も検討されています。
メタンは二酸化炭素の25倍の温室効果を持つ温室効果ガスです。発生源には湿地などの自然起源と人為起源がありますが、「世界メタン収支2000-2017」によると総放出量の約60%は人為起源で、その主要因は化石燃料、農業活動、廃棄物の三部門でした。
日本では農業活動によるメタン排出が多く、総排出量の約4割を水田からの排出が占めます。水田では嫌気性菌であるメタン生成菌の働きでメタンが発生しますが、これを減らすためには水田の水を抜く落水期間を長くすることが重要です。出穂前に田面を乾かす「中干し」という作業の期間を7日間延長することにより、メタンの発生量を3割削減できることが確認されています。
この方法論は、温室効果ガスの排出削減量を国が認証し取引を可能にするJ-クレジット制度で承認されており、中干し期間の延長によって削減量分の「クレジット」の認証を受けることができます。
コンバインドサイクルは、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電方式です。まず高温のガスを燃やしてガスタービンを回し、次にその排ガスの熱を再利用して蒸気を作ることで蒸気タービンを回します。廃熱を無駄なく使うことで同じ量の燃料からより多くの電力を発電することができ、燃料使用量やCO2排出量の削減に繋がります。
従来の火力発電の発電効率が約35~55%であるのに対し、コンバインドサイクル発電では63%を超える発電効率を記録しています(2023年1月時点)。更なる効率向上を目指し、ガスタービン・蒸気タービンに加えて燃料電池を組み合わせたトリプルコンバインドサイクルも研究されています。
気温観測の結果によると世界の年平均気温は変動を繰り返しながら上昇しており、長期的に見ると100年あたり0.74℃の割合で上昇しています。平均気温の上昇が始まったのは、人類が化石燃料を使って産業を興し、本格的に森林を伐採して利用し出した産業革命以降のことです。
10万年周期で起こっていた氷河期と間氷期の間の変動は10℃程度であり、近年の温暖化よりずっとゆるやかなものです。
産業革命以降、人々の生活は便利で豊かになりましたが、化石燃料の大量消費に伴うCO2の大気中への排出量が急増しました。その結果、排出量に見合っただけの量を自然環境が吸収できなくなっています。さらに、CO2の吸収源である森林の破壊が進行し、大気中のCO2の量を一層増加させています。
こうして、人間によるCO2排出量の約4~5割が吸収されずに大気中に残り、地球の温暖化を進めています。気候変動を食い止めるために、CO2等の温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、排出量を実質ゼロに抑えるカーボンニュートラルの達成が重要な課題となります。
化石燃料とは、石油、石炭、天然ガスなど地中に埋蔵されている有機物で燃料資源として用いられるものです。エネルギー密度の高い状態で採掘できるため、幅広く利用されています。メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンガスが水分子と結びついた物質で、自然界では氷状の物体として存在します。火をつけると燃えることから「燃える氷」とも呼ばれています。
アンモナイトは、古生代から中生代にかけて広く分布して繁栄した生物です。平らな巻き貝状の殻が鉱物に置換され、化石として数多く発見されています。火打ち石は発火具に用いられる硬質の石で、石英やサヌカイト、黒曜石などが用いられました。黒曜石(岩石名としては黒曜岩)は、火山岩の一種で硬質なガラス質の岩石で、割ると非常に鋭い破断面をみせるため古くから石器として用いられました。
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