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植物は動けないので、環境が急速にかわるとその場で絶滅する恐れがありますが、動物は移動できるので植物よりも影響は少ないように思えます。しかし、温暖化による環境変化の影響は、食物連鎖などを通じて動物にも及び、変化が激しい場合は動物種といえども絶滅の恐れがあります。また、都市化などの開発で生息地が分断されているので移動できない可能性もあります。
砂漠化とは、気候変動や人間の活動などによって土地が劣化して生き物が住めないような状態になることです。砂漠化の原因には、過剰な潅漑による土壌の流出や塩類の集積、過剰な放牧、激しい気象変化など様々なものがありますが、過剰な森林伐採などによる森林破壊もその一つです。特に、もともとの土壌の質があまりよくない熱帯林などでは、一度森林が破壊されると回復は困難で、一気に砂漠化まで進んでしまいます。
熱帯林の樹冠で行うエネルギーの交換は、森林内部の微気候を形成し、森林の上方の大気へ熱エネルギーを輸送する役割を果たしています。この働きにより、広範な地域の気候に影響を及ぼすことになります。ここでは、エネルギーだけではなく、各種の気体も大気との間で輸送され交換されます。ここで交換される温室効果ガスである二酸化炭素なども地球規模の気候形成に関わりがあります。
太陽放射のエネルギーに加えて、人類の化石燃料燃焼などに伴う熱排出、即ち廃熱なども大気中に蓄積されます。この化石燃料の持つエネルギーは、その動植物が化石となる以前の過去何十年もの間、太陽の光を浴びて成長する過程で蓄えたものです。主成分は炭素などの元素で化学反応を経て生命体の中に蓄積されたもので、それを掘り出して燃焼することは過去に蓄積された太陽エネルギーを大気中に再放出することになります。
植物の光合成などによって大気中の炭素が一時的に固定されるが、動物の呼吸、植物の枯死や燃焼によって大気中に戻って循環する。海洋と大気との間の二酸化炭素収支も日変化や年変化などの短期収支を行って循環しています。
よく発達した森林の表層土壌は落葉落枝などの有機物の蓄積やそれらを食糧として生息する土壌動物、菌類、微生物などの働きにより、すきまの多い土壌構造になっています。この様な土壌では降雨の際に水が土中に浸透しやすく、地表を流れる雨水は少なく、土壌の浸食も起こりにくくなっています。この結果、山崩れや土石流などの災害を防止し河川の下流の流量の安定につながります。
森林は野生生物の生息地として重要ですが、我が国の森林の大半はすでに人間が利用したことのある二次林や人工林で、自然状態のままの森林は国土の20%もありません。そのためイリオモテヤマネコやシマフクロウなど絶滅の心配される生物種も多く、その保護の上からも森林の保全が重要で各種の開発行為にあたり、森林生態系への配慮が求められています。
地球温暖化の問題は、科学研究の対象としては長い間検討されてきましたが、政治経済なども含む国際社会の舞台に最初に登場してきたのは、1985年にオーストリアのフィラハで開催された国際会議です。
途上国には地球人口の75%が住んでいますが、エネルギー消費は全地球の25%に過ぎない(1994年)が、途上国の人口と、一人当たりのエネルギー消費は同時に増加しています。温暖化防止のためには、先進国と、これから発展する途上国との間のエネルギー消費のバランスを考えることが重要です。発展途上国は今後も大量の化石燃料の消費が見込まれ、途上国に不公平感をもたらさない温室効果ガスの排出量規制のための協議、対策が必要です。
温暖化の進行は、将来人類がどれだけ二酸化炭素を排出するかに左右されます。そのためIPCCでは現在、予測の確実性を高めるため、人類による二酸化炭素の排出量について、いくつかのシナリオに基づきシミュレーションを行っています。
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