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地球温暖化によって、降水パターンの変化や病害虫及び雑草の発生などにより農業生産に影響が及びます。また、畜産業では繁殖への影響が生じ、海洋環境の変化は水産業にも影響します。
さらに、異常気象が頻発し、暴風雨被害や低地の浸水など自然災害の影響も拡大してきています。地球温暖化は、さまざまな面で人間社会に影響をもたらしています。
砂漠化を抑制することで、自然回復により状況を改善することが可能になります。主な抑制技術として次のようなものがあります。
(1)砂丘固定、飛砂防止、(2)生活用水の集水・保管・給水、(3)川の利用と防災、洪水用堤防、地下ダム、(4)潅漑水・土壌の保全、土壌の塩害化対策、土壌流出対策、(5)農林畜産業経営、アグロフォレストリー、耐塩性植物利用。このうち(5)は砂漠緑化の手法と重なるものです。
どのような方法が適しているかは、その土地の自然環境はもちろん社会経済的環境に応じて選択されます。
熱帯林は地球の酸素や炭素の循環を調節し、地球上の気候を維持するうえで、重要な働きをしています。光合成によってCO₂を大気から隔離したりするほか、大量の水蒸気を放出して広い地域に雨を降らせたりします。ほかにも、有機エアロゾルと呼ばれる微粒子を放出して雲の形成に影響を与えたり、地面からは温室効果ガスのメタンを放出したりします。
近年、人為的な森林伐採だけでなく、エルニーニョ現象が引き起こす干ばつの影響による熱帯林の減少が問題となっている。
代替フロンのHFCは、オゾン層を破壊しないことから空調などの冷媒として主に使われています。しかし、地球を温める効果の指標である地球温暖化係数(GWP)が高く、2016年のギガリ改正によってモントリオール議定書の規制物質に追加されました。
現在は、オゾン層を破壊せず、温室効果も低い冷媒への転換に期待が寄せられています。
タイガとはロシア語でシベリア地方の針葉樹林の意味。ロシアの森林面積は、世界の森林面積の約2割を占めており、光合成による二酸化炭素の削減に大きく貢献しているほか、この地域固有の希少動植物の貴重な生息地となっています。
シベリアタイガの樹種構成は日本列島の森林や熱帯林などとは異なり、単純で種の多様性は乏しいことが特徴です。また、高緯度の地域にあるため樹木の成長量は低く、タイガは長い年月かかってできた原生林です。しかも、構成樹木は巨木にはなり得ず、中径木が多いようです。シベリアの森林は日本における人工林の一斉林型に近い単純な構造をしています。
日本列島は、水平的にも垂直的にも変化に富んでいる地形環境から、多くの固有属・固有種が分布しています。高等植物だけに限ると、日本の植物相は約5,500種から構成されているといわれています。そのうち、日本にある裸子植物と被子植物の約35%にあたる1,950種は日本の固有種です。
このように種数が多く、植物相が多様性に富んでいるのは、日本が南北に長いこと、海抜3,000mを越す山岳があって著しい温度差が生じること、氷河期に生物が南北に移動することができたことに基づくといわれています。
砂丘は砂漠ではありません。植物の生育が困難なのは、強風による砂の流入が主な原因となります。そのため、砂丘固定の物理的手法に、板、竹、ネットなどによる防風垣を用いる方法があります。防風垣を風上側に設置すると、そこに砂が堆積し、一時的な人工砂丘をつくって、風下側への砂の流入を防ぐことができます。
この暴風壁には、線状に設けられる堆砂垣、耕地、草地、林地、道路あるいは水路等の周辺に方形に造成される静砂垣などがあります。また、中国では藁稈類あるいは粘土を用いて地表面を一辺1メートル程度の格子状に囲う方法が試みられています。物理的方法は比較的短期的な対策で、植生回復による恒久的な対策への足掛かりとすることができます。
海面上昇の自然環境への影響の中で、最も直接的なものは砂浜の侵食と考えられています。海面が上昇すれば、砂浜は水没し汀線は後退します。さらに砂浜の断面地形が上昇した海面の位置に反応し、安定した勾配に移行しようとするため、岸側から沖合に向かって砂れきが運ばれ、水位の上昇分以上に汀線が後退すると考えられます。
試算では、平均海面が1m上昇すると、汀線は100m前後後退し、日本の砂浜の約90%が浸食されるといわれています。
火山の爆発などで一時的に大量の二酸化炭素など温室効果ガスが大気中に排出されることもありますが、自然界の循環の中ではその濃度は常に安定していました。
気温の上昇や降水量の増加は植物の光合成を促進させ、生き物や腐葉土が貯蔵する炭素を増加させます(負のフィードバック)。一方、気温が上昇すると腐敗分解も進むため土壌中に蓄えられる炭素の量は減少します(正のフィードバック)。
現在の地球で二酸化炭素濃度が上がっているのは、植物が吸収するよりも人為的な排出量の方が多く、"収支"が合わないためです。
環境問題とは人間が自然に対して、過剰に接触したことから起こる問題です。地球の環境には、私たちの生活や活動から出てくるいらなくなった物、有害な物を薄めたり、分解したりする特別な働きをもっています。
18世紀半ばから19世紀にかけて起こった産業革命がきっかけで、人間が活動の規模を大きく、環境の中からいろいろな物を資源として取り出し、利用するようになりました。そのうえ、有害な物やいらなくなった物を環境の中へたくさん捨てるようになりました。これが環境問題の始まりなのです。
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