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2021年度の飲料用紙パック原紙使用量は21万1,200トンで、うち18万3,100トンが飲料メーカーを通して飲料用紙パックとして出荷されました。
2020年度の国産大豆は21万1,000トンが生産されており、日本の食品用大豆の自給率は20%となっています。
令和3年度に新たに発覚した産業廃棄物の不法投棄は107件・3.7万トンにのぼり、減少傾向にはありますがいまだ後を絶ちません。
農林水産省の統計による新潟県の令和4年産水陸稲の収穫量は約63万トンで、全国合計では約670万トン。
飲料、特定調味料、酒類の3用途に使われる指定ペットボトルの2021年度販売量は、約58万トンでした。
2021年度の飲料用紙パックの出荷量は、183.1千トン。
そのうち一般家庭に向けた家庭系は出荷量160.9千トンで前年度よりより6.9千トン減少しました。
事業系は飲料店等への9.1千トンと学校給食用の13.1千トンの合計22.2千トンで前年度より1.3千トン増加しました。
全国牛乳容器環境協議会によると、2021年度の飲料用紙パックの回収率(メーカーから出る損紙・古紙を含む)は38.8%で、使用済み紙パックに限ると29.5%でした。1990年代以降回収率は増加していましたが2007年ごろからは横ばいとなり、近年は減少に転じています。
原因としては、スーパーなどでの店頭回収の減少や、回収ボックスを置かない販売チャネルの増加、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から学校などでの集団回収の実施回数が抑制されたこと、家庭でまな板などに再活用された紙パックの多くが廃棄されていることなどが挙げられますが、紙パックはトイレットペーパーなどにリサイクルできる上質な資源であり、回収率の向上が求められます。
同年の統計で、アルミ缶のリサイクル率は、96.6%(アルミ缶リサイクル協会)、スチール缶のリサイクル率は93.1%(スチール缶リサイクル協会)、PETボトルのリサイクル率は86.0%(PETボトルリサイクル推進協議会)と発表されています。
2019年の世界各国によるアルミ缶のリサイクル率は、ドイツが99%と非常に高く、日本の97.9%が続きます。(アルミ缶リサイクル協会)。
ブラジルが97.6%、ノルウェーが97%と続きますが、イギリスは76%、フランスは73%、スペインは64%と、ヨーロッパ各国のリサイクル率は向上途中です。
一方、世界随一の消費量のアメリカでは、リサイクル率は55.9%にとどまります。
ペットボトルをリサイクルして再びペットボトルを作る方法は「水平リサイクル」「ボトル to ボトル」と呼ばれ、「ケミカルリサイクル(化学的再生法)」と「メカニカルリサイクル(物理的再生法)」の二つの再生法が実施されています。
ケミカルリサイクルは日本で始まった再生法で、化学分解により中間原料に戻した上で再重合し、新たなPET樹脂をつくる方法です。
メカニカルリサイクルは海外で始まった再生法で、高洗浄によって異物を除去した後、高温下で汚染物質の除染などの物理的処理を施し、ペレット化する方法です。
PETボトルの回収にかかる指定法人ルートでは、再商品化の入札は事業者が指定法人から費用を受取って再商品化を受託するいわゆる逆有償入札が基本でしたが、2006年度より指定法人ルートでも有償入札が認められ、再商品化事業者が有価で引き取る状況になっています。
2020年度のPETボトル回収率は約86%で、欧州の41%、米国の18%などに較べて、世界最高水準です。
アルミ缶リサイクル協会発表の統計データによると、2021年に国内で再生利用されたアルミ缶は245,262トンです。
ボーキサイトから新たに地金を造るより263億MJのエネルギーの節約となり、電力量に換算すると全国世帯数(5,583万世帯)の概ね15日分の使用電力量に相当する73億kWhの節約に相当します。
2021年のアルミ缶リサイクル率は96.6%、CAN to CAN率(リサイクルしたアルミ缶を缶材に再利用する割合)は67.0%で、過去10年間の推移で見ると増減を繰り返している状況です。
緩衝材や食品の容器に使われるパルプモールドは、古紙などの植物繊維を原料につくられる紙成形品です。
水で溶かして金網で抄き上げたあと乾燥して作る「ソフトモールド」と、より高濃度の原料をプレス脱水して作る「ハードモールド(テックス)」に大別できるほか、サトウキビの非可食部を使用するバガスという技術もあります。
紙繊維同士が水による水素結合で自己接着するため、糊・接着剤を利用せずに成型します。水に浸すと水素結合が壊れて繊維がほぐれるため、再利用が容易です。
成形にも焼却にも有害物質を伴わず、ゴミとして捨てられた場合も微生物による分解により土に還ります。
ガラスびんが普及する以前、清酒は樽から徳利へ量り売りされていました。17世紀末に外国からガラスビンが輸入されはじめ、その後国内でも製造されるようになっていきました。
珪砂、ソーダ灰、石灰石、カレットなどを主原料として約1,500度の高温で溶融して金型に送り、ビールびんなど間口の細いびんは空気を吹き込んで成型します。ジャムなどの広口のびんでは棒状の金型で突き上げて成型します。
一度使ったあと砕いてリサイクル等されるワンウェイびんと、洗浄して何度も再使用されるリターナルびんがあります。
ワンウェイびんを砕いて作るカレットはガラス原料として再利用されていますが、再度ガラスびんにすることを「びんtoびん」と呼びます。
スチール缶の再資源化でもっとも大事なのは、分別収集です。分別収集を促進するため、資源有効利用促進法に基づく識別表示が義務付けられています。
2021年度のリサイクル率は93.1%と、「自主行動計画2025」で定められたリサイクル率93%以上維持の目標を達成しています。また、スチール缶を分別の対象にしている区市は96.8%と高い割合を示しています。
スチール缶は、フタ部分がアルミでできていますが、鉄とアルミニウムの比重の違いによって溶解後にアルミ酸化物を分離させることが可能なため、取り外すことなくいっしょに溶融しても問題はありません。
分離したアルミを含む鉄鋼スラグは、アスファルトコンクリート用骨材や路盤材として再利用されます。
日本において、スチール缶の消費重量は減少を続けているため、再資源化重量も減少傾向にあります。
ただしリサイクル率は高水準を保ち、2021年のスチール缶リサイクル率は93.1%で、11年連続で90%以上を達成しています。
スチール缶を軽量化するリデュースも行われており、2021年度では1缶あたり9.1%の軽量化が実現されています。
容器包装リサイクル法の対象8素材の容器包装の3R推進に係る8団体によって2005 年に結成された3R推進団体連絡会が定める「容器包装3Rのための自主行動計画2025」では、リサイクル率93%以上維持・1缶当たり重量9%の軽量化を目標に掲げていますが、2021年度は両方が達成されています。
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