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地球は水が液体で存在するゆえに、生物の生息が可能となり、太陽系唯一の生物の生息する天体「奇跡の星」となりました。
ところが、人間による際限のない活動の展開が原因で、オゾン層の破壊、温室効果ガスの増加、酸性雨、熱帯雨林の減少、海洋汚染、砂漠化などという環境問題が発生し、かけがえのない地球の生物の生命を維持するシステムに様々な問題が生じています。
以上のような環境問題は、地球の歴史46億年の中で、約30万から20万年前に誕生したに過ぎないホモサピエンスである我々人類が、産業革命以降のわずか3世紀ほどで引き起こしてきた問題です。
私たちは子孫のために、人間の英知を結集してこの問題の解決を図らなければなりません。
シベリアやアラスカなどの極地方では、温暖化で居住可能地域や耕作可能地域が拡大するとともに、不凍港が増加するなど、相対的に暮らしやすくなる地域が広がっています。
しかし一方で、永久凍土の溶解によって地盤が軟弱化し、建物や道路、鉄道などの基盤に被害が生じたり、北方の少数民族の伝統的な生活が維持できなくなる恐れもあります。
酸性雨は、石炭や石油などの化石燃料の燃焼や火山活動で発生する二酸化硫黄・窒素酸化物などの原因物質が大気中で化学反応を起こし、強い酸性の雨となって地上に降るものです。
河川・湖沼の水質や土壌が酸性化することで生態系が被害を受けるほか、コンクリートや金属も変質させるため文化財への被害が取り沙汰されています。
原因物質は国境を越えて運ばれることがあり、広域的な問題であることから、東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)で対策の協力が続けられています。
日本でも「越境大気汚染・酸性雨長期モニタリング計画」の中で酸性雨の観測が続けられており、平成 25 年度から 29 年度の調査では降水は引き続き酸性化した状態であると報告されています。
降雨量や気温の状況により、熱帯の森林は熱帯多雨林、熱帯モンスーン林、熱帯山地林、熱帯サバンナ林、海岸のマングローブ林などの形態で発達します。
例えば、雨の降らない乾季が年に数ヶ月続く、水分条件の厳しい地域で成立する森林はサバンナ林となります。
不適切な伐採などにより熱帯林は減少しており、生物多様性の減少を招く深刻な環境問題となっています。
人工林では一種類の樹木を広大な面積に一斉に植樹するため、天然林と比較すると不自然なものがあります。
このため、維持・管理が不適切であったり、管理を放棄したりすると、林床の植生が衰退したり失われたりして動植物の種類は減少し、地力も低下します。
病虫害や山火事などに対する抵抗力が弱くなるほか、土砂崩れが起こりやすくなり、また、高齢の木々ばかりとなることで二酸化炭素の吸収量が低下していきます。
継続的な手入れを行い、成長した木を木材として活用していくことが重要です。
森林破壊の原因は様々ですが、森林火災の増加や、法令に違反した伐採などが挙げられます。
森林の土地がプランテーション農園やレジャー施設に利用されることも多く、問題視されています。
自然の回復サイクルを無視した非伝統的な焼畑農業も森林破壊の原因となります。
私たちの生活で森林を守るためにできることとして、違法伐採の木材で作られた製品を買わないよう、森林認証のマークがついた製品を選ぶことなどが挙げられます。
砂漠化が進行すると土地の生物多様性は失われ、作物や家畜の生産能力も失われます。
土地の食料不足や水不足、移住による人口の大移動などにより、紛争が引き起こされる危険性もあります。
それらの問題は日本にも影響を及ぼす可能性があり、また、中国の砂漠化が進行すればより多くの黄砂が飛来することも考えられます。
先進国から途上国への政府開発援助(ODA)においても、砂漠化防止の取り組みが行われています。
そこでは、砂漠化の現状の把握と対策のための調査、技術面での協力、資金の貸し付けなどの形での支援、砂漠化のメカニズム、乾燥地での農業の方法、水の有効利用の方法などについての調査・研究などを行っていいます。
そのほか、砂漠化防止に取り組むNGO(非政府組織)への支援を通して草の根技術協力、地球環境基金を通じた協力も行っています。
地球温暖化の影響で海面上昇が進んでおり、何も対策を行わずにいると、海面水位は21世紀中に最大82cm上昇すると予測されています。
日本では、1m海面が上昇すると日本全国の砂浜の9割以上が失われると予測されています。
地球温暖化やヒートアイランド現象の影響により、猛暑日や熱帯夜など極端な高温の頻度が増加している一方、冬日は減少しています。
大雨の発生頻度の増加にも、地球温暖化が影響している可能性があります。
日本の年平均気温の上昇は世界平均よりも速く進んでおり、21世紀末までに多くの地域で猛暑日や熱帯夜の日数が増加すると予想されています。
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