エコライフ検定は、誰でもチャレンジできます!
電気洗濯機の使用に際しては、何度も小分けにするよりも、一度にまとめて洗う方が省エネとなります。経済産業省資源エネルギー庁によると、洗濯機の定格容量の4割の洗濯物を入れて洗う場合と、一度に8割を入れ半分の回数で洗う場合を比較すると、一度に洗う方が年間で5.88kWhの電力消費を抑えられます。ただし、洗濯物を入れすぎると洗浄力が落ちてしまうため、適量にとどめましょう。洗剤の量も適切にとどめ、洗濯時間が長引かせないことが大切です。
すすぎの際は、設定水位に達した後も給水・排水をしながらすすぐ「注水すすぎ」より、設定水位まで達したら給水を止めて溜まった水ですすぐ「ためすすぎ」の方が省エネ・節水になります。また、洗濯に風呂の残り湯を再利用することも、有効な省エネ・節水対策になります。
自動車を洗うときは、ホースの水を流しながらではなく、一度バケツに溜めてからぞうきんなどを使って行う方が水の使用量が少なく省資源になります。
乗用車1台をホースの水で洗うとおよそ500リットルの水を使い、これは風呂桶1.7杯分にあたります。一方、バケツに溜める洗い方では、約10分の1の使用量で済むとされています。
あらゆる地球環境問題を引き起こしてきた大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会を脱却し、持続可能な循環型社会へ転換するため、製品を購入する際は「グリーン購入」を心がけることが大切です。
企業、行政機関、民間団体等が会員となるグリーン購入ネットワーク(GPN)が定めるグリーン購入基本原則では、購入する前に必要性を十分に考えた上で、製造・流通・使用・リサイクル・廃棄を含めた製品ライフサイクル全体における環境面・社会面の影響を考慮し、環境負荷の低減や社会的責任の遂行に努める事業者から優先的に製品等を購入することが推奨されています。
なお、リサイクルよりはリユース(再使用)の方が環境負荷が小さいため、まずは長期間の使用や再使用が可能なものを選び、再使用できないものについてはリサイクルしやすいかどうかを考慮して製品を選びましょう。
成長に長い年月が必要な木材の代わりに、農業や食品の製造過程で出る廃棄物や、木材よりも成長の早い植物などを原料にして作る紙が非木材紙です。農業で使われた後の藁、さとうきびの搾りかすであるバガス、竹林整備で伐採される竹、成長の早いケナフやコットンなど、多様な植物が活用されています。
非木材紙が脚光を浴びるようになったきっかけは、1992 年の国連環境開発会議で、森林維持のために各国が努力・協調することをうたう森林原則声明が採択されたことに始まります。非木材紙は品質的にも普通の紙にひけをとらず、コピー紙やティッシュペーパー、コーヒーフィルターなどに幅広く使われています。
木材の有効活用の一つに、木材を細かく砕いた木材チップを利用する方法があります。木材チップは製紙材料に使われるほか、木質バイオマス燃料として発電に利用されています。
身近な場所では、雑草を抑える効果があるためガーデニング資材として使われるほか、道に敷き詰めるとクッションの役割を果たすため、人々の歩く鋪道やドッグラン、競走馬のトレーニングコースに使われています。また、シイタケなどのきのこ栽培の菌床にも利用されています。
古紙として回収に出せる紙製品には、新聞、雑誌、段ボール、紙パックと、それら以外でリサイクル可能な紙類を指す「雑がみ」などの種類があります。種類によって異なる製品の原料に使われるため、地域の分別方法に従って回収に出すことが大切です。その際、紙についたテープやティッシュ箱のフィルムなど、紙以外の物をきちんと取り除くことが重要です。
紙以外の物だけでなく、紙類であっても製紙原料にならず、古紙のリサイクルの妨げとなる異物を禁忌品といいます。防水加工された紙コップなどの容器、カバンや靴の詰め物に使われる緩衝材、写真、宅配便の伝票、石鹸の臭いや食品の汚れが付いた紙箱などは禁忌品にあたり、古紙として回収に出すことができません。古紙を分別する際は、禁忌品が混ざっていないかよく確認しましょう。
インスタント食品の使い捨て容器などは、利便性が高い一方でごみの排出量を増やします。ゴミの埋立地のひっ迫や、プラスチックごみのポイ捨てによる海洋流出などの問題が引き起こされるだけでなく、プラスチック製品製造、流通、ごみ輸送、ごみ処理の各段階でより多くのエネルギーを使うこととなり、省エネの観点でも望ましくないといえます。
使い捨ての製品の使用は必要最小限にとどめ、再利用可能な容器や過度に小分けされていない製品を選ぶことによって、環境への負荷削減に寄与することができます。
使い切りの乾電池がおもちゃや髭剃りなどモーターを回す機器で使えなくなった場合でも、弱い出力で済む時計やテレビのリモコンなどでは再利用できることがあります。電池の残量がどれだけあるか知りたい場合は、電池に当てるなどの方法で残量を調べられる電池チェッカーを使用することで確認できます。
また、マンガン電池はアルカリ電池やリチウム電池より容量が小さいですが、連続使用せずに休ませることで電圧が回復する特性があり、時々使うリモコンやタイマーなどに向いています。
ウォームビズ(WARMBIZ)は、暖房時の室温の目安を20℃とし、衣服・食事・住宅などを工夫することで快適に冬を過ごすライフスタイルです。夏季のクールビズに対する秋冬の地球温暖化対策として、環境省より平成17年度から提唱されています。過度な暖房使用にならないよう調節することで、暖房に必要なエネルギーを削減し、CO2の発生を削減するための取り組みです。
電力による暖房の設定温度を適切に調節することは、夏の冷房を調節するよりも大きな省エネ効果を生むことが知られています。
保温性の高い服装や体を温める食事を心がけ、住宅の断熱や湿度に気を配ることで、暖房に頼らない暖かな冬を過ごしましょう。
「デコ活」は2050年のカーボンニュートラル達成及び2030年度のCO2削減目標の実現に向け、国民や消費者の行動を変容し、ライフスタイル変革を強力に後押しするための国民運動です。「デコ」は、二酸化炭素(CO2)を減らす(DE)脱炭素(Decarbonization)とエコを組み合わせた言葉です。
2023年に開始され、脱炭素につながるデコ活アクションが提示されました。そのうち「まずはここから」として、デ:電気も省エネ 断熱住宅(電気代をおさえる断熱省エネ住宅に住む)/コ:こだわる楽しさ エコグッズ(LED・省エネ家電などを選ぶ)/カ:感謝の心 食べ残しゼロ(食品の食べ切り、食材の使い切り)/ツ:つながるオフィス テレワーク (どこでもつながれば、そこが仕事場に)が推奨されています。
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