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エコライフ検定 エコライフ検定にチャレンジ!

エコライフ検定は、誰でもチャレンジできます!

第38回
  • Q1
  • Q2
  • Q3
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  • Q7
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  • Q9
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Q1クリーンなエネルギーのひとつである水素の特徴として当てはまらないのはどれ?

  1. 利用時にCO2を排出しない
  2. 製造時にエネルギーが不要
  3. 燃料電池による高効率発電ができる
  4. 貯蔵・運搬することができる

正解2. 製造時にエネルギーが不要

水素は利用時にCO2を排出しないため、クリーンなエネルギーとして活用が促進されています。水素から電気を取り出す燃料電池は発電効率が高く、省エネルギーになるメリットもあります。
人類が使える形の純粋な水素は地球上に存在しませんが、電気を使って水を分解することで取り出すことができます。水だけでなく、化石燃料やバイオマスなど様々な資源から作り出すことができるほか、貯蔵・運搬ができるため、エネルギー供給の安定に貢献することが期待されます。
さらに、再生可能エネルギーを使って水素を作る場合、製造から利用までCO2を排出しないカーボンフリーなエネルギーとすることが可能です。低コスト化などの課題はありますが、普及に向けた取り組みが進められています。

Q2市民が出資を行う再生可能エネルギー事業について正しいのは?

  1. 日本での導入から世界へ広まった
  2. 市民の寄付金100%で設置・運用を行う
  3. 国内第一号は2001年に北海道に設置された風車
  4. 主に風力発電と水力発電で行われている

正解3. 国内第一号は2001年に北海道に設置された風車

再生可能エネルギー設備を設置・運用するにあたり、市民自らが出資や寄付を行う取り組みが全国各地で広がっています。市民ファンドが市民出資・寄付を募るほか、行政からの補助金などを組み合わせて資金調達を行う場合もあります。市民出資をする場合、寄付とは違い出資者は収益の配分を受けられます。
こうした取り組みはデンマークで始まり、地元にある資源は地元に住む人に優先権があるという意識の下、市民の共同出資により自然エネルギーを活用してきた歴史があります。日本第一号は2001年にNPO法人北海道グリーンファンドが設置した「はまかぜちゃん」という風車です。その後も日本各地に市民風車が設置され、太陽光発電や水力発電、バイオマス発電などの設備も市民ファンドにより設置されています。

Q3再生可能エネルギーの一種である潮力発電のエネルギー源はどれ?

  1. 太陽エネルギー
  2. 波のエネルギー
  3. 風のエネルギー
  4. 太陽と月の引力

正解4. 太陽と月の引力

閉じた形の奥行きの深い湾などで潮の干満の差の大きいところでは、ダムなどで仕切ってその水位差で発電することができます。これを潮汐発電といいます。
潮の干満は、太陽と月の引力による海面の上下に由来するもので、他の再生可能エネルギーのように太陽熱起源のものではありません。そのため、天候に左右されない発電が可能です。潮の満ち引きは周期的に起こるため、発電の計画を立てやすく、電気の安定供給ができる点も利点です。

Q4下水処理過程で発生する下水汚泥の使い道として当てはまらないものは?

  1. 建築資材に利用する
  2. 農作物の肥料に利用する
  3. 発電に利用する
  4. 製紙に利用する

正解4. 製紙に利用する

下水汚泥とは、排水処理や下水処理の各過程で、沈殿またはろ過等により取り除かれる泥状の物質です。約8割がバイオマス(有機分)であり、国土交通省によると、下水汚泥の持つ有機物の全エネルギーを熱量として換算すると約120億kWhにのぼります。また、農作物の肥料となるリンも多く含まれており、その含有量は日本の年間需要量(約30万t)の約2割に相当する約5万tに及びます。
従来は埋め立て処分されていましたが、その高いポテンシャルを活かして再資源化する技術が注目を集めています。嫌気発酵により発生するメタンガスを発電燃料に利用したり、コンポスト化して緑農地の肥料として利用したり、セメントやレンガの材料、路盤材等の原料として建築に利用したりする方法があり、脱炭素・循環型社会へ向けた多様な役割を担うことが期待されています。

Q5バイオマスだけで人類が必要とするエネルギーを得ようとすると、エネルギープランテーション(農地)としてどれほどの面積が必要?

  1. 地球の面積の1%、陸地面積の7分の1以上
  2. 地球の面積の5%、陸地面積の6分の1以上
  3. 地球の面積の10%、陸地面積の3分の1以上
  4. 地球の面積の15%、陸地面積の2分の1以上

正解2. 地球の面積の5%、陸地面積の6分の1以上

動植物から生まれるバイオマスだけで人類が必要とするエネルギーを得ようとした場合、エネルギープランテーションとして地球の面積の5%以上を利用しなくてはならないとする推計もあります。これは全陸地面積の6分の1以上に当たり、世界の森林面積は陸地のおよそ3分の1なので、バイオマス生産にその半分を使う推計になります。
森林を農地化してバイオマス生産に使うと、生態系に影響が及ぶだけでなく、森林に蓄積されていた炭素の半分が放出され、大気中の二酸化炭素はむしろ増える恐れもあります。過度な土地確保により本末転倒な事態を起こさないよう、適切にバイオマスを活用していくことが重要です。

Q6CO2を別の物質に変換するカーボンリサイクルの利用先に当てはまらないものは?

  1. コンクリート
  2. ドライアイス
  3. 航空燃料
  4. ポリカーボネート

正解2. ドライアイス

大気中に放出されるCO2を減らす方法として、発電所や工場から排出された気体からCO2を分離して回収し、地中に貯留する「CCS」や、回収したCO2を有効利用する「CCU」という技術があります。CCUでは、CO2をドライアイスや溶接に直接利用する方法や、石油の回収時に役立てるEORという方法などが取られてきました。
さらなる活用のため推進されている「カーボンリサイクル」は、回収したCO2を資源としてとらえ、多様な製品として再利用する取り組みです。利用先は化学品、燃料、鉱物など多岐に渡り、プラスチックの一種であるポリカーボネートやウレタン、ジェット燃料やディ-ゼルなどのバイオ燃料、建築資材のコンクリートやセメントなど様々な製品へのリサイクル技術が研究開発されています。

Q7海面上昇対策の一つに、生態系を活用した適応策がある。具体的にはどういう方法?

  1. 沿岸の湿地やサンゴ礁を保全・回復する
  2. 繁殖した海藻や藻類を除去する
  3. 深海生態系の繁殖を促す
  4. 砂浜を埋め立てて畑を作る

正解1. 沿岸の湿地やサンゴ礁を保全・回復する

気候変動による環境変化に対応するための適応策の一つに、生態系を活用した気候変動適応(EbA)という方法があります。樹林、草原、湿地などの生態系がもつ機能やそこに生息する生物を持続的に活用することで、気候変動によるリスクや損失を軽減しようとするアプローチを指し、生態系を保全、管理、修復する取組を広く含みます。
海面水位の上昇に対するEbAの方法として、沿岸の湿地やサンゴ礁等の生態系を保全・回復することで、海岸線を保護する障害物の役割を持たせたり、沿岸の堆積物を安定的に補足し侵食の速度を低下させる効果が期待できます。

Q8ビルの維持管理面での省エネ対策として、関係のないものはどれ?

  1. ビル本体の断熱
  2. ビルの重さ
  3. 外気導入による冷暖房
  4. 日射コントロールガラス

正解2. ビルの重さ

ビルの環境維持のためには、空調などに多くのエネルギーが使われます。特に機器などからの内部発熱が多いビルでは、冬でも冷房が必要となります。
そのため、ビルの省エネ対策としては、季節や時間帯に応じて外気導入による冷暖房の節約を行うほか、ビル本体の断熱や各種の省エネタイプのシステムの導入、日射をコントロールするガラスやひさし、屋上・壁面緑化などの工夫が施されます。また、ビル運用にあたっては、空調の温度設定や発熱の大きいOA機器類の配置などの工夫が有効です。

Q9オゾン層を破壊する特定フロンの全廃後に使われている代替フロンHFCの問題点は?

  1. オゾン層破壊物質が僅かに含まれる
  2. 人体への影響が見込まれる
  3. 二酸化炭素より遥かに強い温室効果を持つ
  4. 製造が困難で供給が安定しない

正解3. 二酸化炭素より遥かに強い温室効果を持つ

冷房・冷凍装置の冷媒などに広く使われるフロン類のうち、オゾン層破壊効果のある特定フロンCFCは1995年末に全廃され、代替となっていたHCFCも先進国では2019年末に全廃されました。フロンの規制は、1987年の採択以降改正を重ねている「モントリオール議定書」の削減スケジュールに基づいて行われてきました。
その後、オゾン層破壊の原因となる塩素原子を含まない代替フロンHFCが使用されていますが、今までのフロンと同様に温室効果は大きい物質であり、二酸化炭素に比べて100 ~ 10,000 倍以上の温室効果があるとされます。今後はHFCの排出を抑制し、温室効果の小さいグリーン冷媒へ転換していくことが課題となっています。

Q10環境問題への対応の基礎となる考え方は?

  1. 地域規模で考え、家庭規模で行動する
  2. 地球規模で考え、地球規模で行動する
  3. 地球規模で考え、地域規模で行動する
  4. 家庭規模で考え、地域規模で行動する

正解3. 地球規模で考え、地域規模で行動する

市民が日々の日常生活の中で温暖化などの地球環境問題に対応するための原則として、「地球規模で考え、地域で行動する(Think globally, Act locally.)」という考え方が重視されてきました。グローバルの問題とローカルの問題を一連の問題としてとらえ、常にグローバルな環境問題の視点から日常生活を見る姿勢を持つとともに、具体的な行動は日常の身の回りの細かい対応の積み重ねから始めることが大切です。

これまでのエコライフ検定

第38回
クリーンなエネルギーのひとつである水素の特徴として当てはまらないのはどれ?
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第37回
省エネになる洗濯機の使い方として当てはまらないのはどれ?
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第36回
日本の自動車のリサイクル率はどのくらい?
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第35回
省エネ・省資源の面で、望ましいお風呂の習慣はどれ?
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第34回
日本で紙のリサイクルはいつから行われていた?
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第33回
熱帯林を伐採してつくった放牧地は、その後どうなる?
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第32回
飲料用紙パックの製造に使われた原紙の年間使用量にもっとも近いのはどれ?
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第31回
ウガンダのブウィンディ国立公園でのマウンテンゴリラ観察トレッキングツアーの特徴として正しいものは?
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第30回
地球は太陽系で唯一生き物のいる天体で、「奇跡の星」といわれる。その理由として適当なのは?
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第29回
ごみ収集車の火災につながる不適切な廃棄物のうち、東京都で近年増えているのは?
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第28回
IPCC評価報告書とは、何に関する報告書?
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第27回
日本における花粉症の有病率はどれくらい?
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第26回
冷蔵庫の置き場所として、省エネの観点からもっとも適当なのはどれ?
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第25回
砂漠の植物の生長に野鳥が果たしている役割として最も効果が高いのはどれ?
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第24回
1人1日当りのごみ排出量に最も近いのは、次のうちどれ?
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第23回
アフリカで飢餓の脅威にさらされた地域が多い原因はどれ?
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第22回
「ビーチクリーンアップ」という活動があるが、次のうち「海のごみ」の特徴と言えないのは?
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第21回
登録メンバー間で自動車を共同使用するシステムのことをなんという?
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第20回
最も断熱効果の高い窓枠はどれ?
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第19回
ドイツ南部に広がる「シュバルツバルト」は、別名なんという?
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第18回
日本国内のレジ袋流通量は、2020年7月の有料化前の2019年には約20万トンだったが、有料化後の2021年にはどうなった?
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第17回
食品ロスについて、以下のうち最も適切なのはどれ?
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第16回
森林保全の観点から、必要以上に使用しない方が望ましいのは、どのような食器?
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第15回
太陽光発電によって人類の総エネルギーをまかなうとすると、どれくらいの広さが必要?
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第14回
CO2を構成する正しい組み合わせは?
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第13回
1970年に産業排水が水質汚濁の原因の6割近くを占めていた大阪府域の河川の汚れ、現在の原因で家庭排水が占める割合は?
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第12回
「地産地消」は、次のうちどれの略語?
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第11回
SDGsの広がりとともに認知度が向上している「フェアトレード」の「フェア」はどんな意味?
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第10回
次のうち、低公害自動車とは言えないのはどれ?
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第9回
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第8回
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第7回
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第6回
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第5回
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第4回
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第3回
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第2回
温暖化の影響を最も受けやすいのは、次のうちどれか?
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第1回
資源のリサイクルを進める上で、注意すべき点としてあてはまらないのはどれか?
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