3月の猟期が終わってからは、すぐに山菜の季節が訪れます。
時期は4月~6月。この時期は狩猟免許の返納、猟具の仕舞い仕事や、車のメンテナンス。
警察書へ銃検査に行ったりと、多忙な猟師達は多いのではないでしょうか。
僕もその一人、6月に入りやっと一段落できました。
今日は北海道の主な山菜と、根曲がり竹の山ご飯をご紹介しましょう。
まずはフキノトウ。
3月頃からとれていきます。
残雪のフキノトウはえぐみも少なく、天麩羅にするととても美味しいです。
お店でも非常に人気で、甘い醤油タレがよくあいますね。
春の訪れを感じます。
そして行者ニンニク。
4月の北海道の山菜といえばこれですね!
この山菜の収穫の為に、危険を省みず山に入ります。
そう考えると魔性の山菜ですね。
それでも尚余りある魅力の山菜、行者ニンニク。
今年はピザやハンバーグにして楽しみました!
そしてこれはボンナという山菜。
中が空洞となっており、根元を折ると「ボンッ」と小気味のいい音が鳴る事からボンナという名前がついたとか。(別名ヨブスマソウ)
このボンナ、あまりに太く大きい物は苦いです。いい物だとアク抜きの必要なく美味しいのですが、収穫が難しい山菜です。
これはコゴミ。行者ニンニクを採りに行って、ついでに事が多いですね。
これは癖なく美味しい山菜です。葉が完全に開く前に収穫します。
サッと茹でて魚粉と一緒に漬けにしました。酒の肴にぴったりです。
こちらはアズキ菜。行者ニンニクの葉が開ききった5月頃、アズキ菜の季節がやってきます。
茹でるとアズキの香りがします。
ほんのり甘く繊細な味、とても山菜とは思えませんね。
サッと茹でて、お出汁と味醂と醤油でお浸しに。
薄味が美味しいですよ。
これはタラの芽。言わずとしれた山菜の女王ですね。
アクセスのしやすいところは大方とられてしまっているので、こういう傾斜のところに登らないととれなくなってきてます。
タラの木は絶対量が少ないので大事にしていきたいですね。
お料理は天麩羅が美味しいです!たまらなく美味しい!
遠くの地方まで来たので、山菜でも生えてないかなと国道沿いを歩くとウドが生えてました。
このウドは捨てるところがなく、皮ごとキンピラにしても美味しいですし、葉っぱと若芽の天麩羅はタラの芽に負けず劣らず美味しいです。
新鮮なウドの爽やか香りは、採れたてならでは。
そして山菜猟の締め括りは「根曲がり竹」の収穫です。
時期は6月、竹が自生していない北海道では、「タケノコ」といえばチシマザサ(根曲がり竹)の若芽を指します。
この「チシマザサ」の生育地域が限られていて、笹が生えているからといって時期になると生えるわけじゃないのです。
竹の子とりは過酷です。
太い竹やぶの中に突入してとってくるので、ダニはつくし竹は顔を弾くし大変です。
しかしこれもまた不思議な魅力があり、山菜ハンターは自分の身を省みないのです。
とれたて新鮮な竹の子は細切りにして、タラの芽と鹿肉で、青椒肉絲にして食べました。
今シーズンの山菜を締めくくる豪華な料理に、満足です。
さて、いよいよ北海道に夏がきます。
予定では、渓流釣りに時期の短い海遊びとありますが、
次回はそんな事を紹介したいのですが…いかんせん自然相手なので読めませんね笑。
ともあれお楽しみにしていて下さい!
ではまた夏に!
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