狩猟免許の登録、弾の購入許可の申請をしたりと手続きを踏み、今年も10月からの狩猟が始まった。
今年も安全猟を誓い、山に向かう。
今年は前日から野営をし、山に挑んだ。
テントの張り方や、キャンプ道具の手入れの仕方。
狩猟を始めてから、身に付けるスキルが増えていき、強い人間になったなぁという実感がある。
よい事だ。
5時に起きて準備をし、日の出の朝5時30分。
林道を『流し猟』で攻めていく。
(流し猟とは林道を車で走り、鹿を見つけて仕留める猟。勿論、車上発砲は禁止)
しかし、林道の先が崩れているので、ここらからは『忍び猟』に切り替えた。
(忍び猟とは山の中を歩いて、鹿を仕留める猟。忍び足のように静かにあるかなければ、鹿が逃げてしまう為、この名前がついた)
所々、倒木がある。
やけに歩きやすい山道だと思っていると…。
『接近木』のテープが。
接近木(せっきんぼく)というのは、施設の管理に支障をきたすような、撤去予定の木の事です。
この山には送電線があるので、林道がしっかり管理されているのでしょう。
なんにせよ、歩きやすいのはありがたい…。
などと思っていると、目の前に雄鹿が立っていました。
距離は約10メートル。近いので立射に構え胸を目掛けて発砲しました。
命中です。
走って逃げましたが、足音からして遠くには行ってないでしょう。
この山下に逃げていきました。
目印をつけて、落ち着いて捜索をします。
発砲後は一旦落ち着く。
鉄則ですね。
一番興奮している時こそ、慌てると、怪我やトラブルの元になります。
そして発見!!
すぐ真下に転がっていました。
大きいオンタですね。
今期の初鹿、嬉しいです。
狙い通り胸を貫いています。
鹿は胸回りが急所です。
『バイタルゾーン』といって、心臓や肺、大動脈等…重要な臓器が集まっているため、ここに命中すると捕獲率が上がります。
というわけで、解体をしていきます。
まずは背中を上側にして、背ロースをとっていき
胸を開いて心臓を取ります。
鹿のハツともいいます。
あとはもも肉を一本と、立派な角だったので角も持って帰ってきました。
背ロース 鹿ハツ 鹿もも肉を
米袋に入れて、バッグに角を突き刺して
鹿の残しは適切な処理をし、山に埋めてきました。
これ等を担いで持って帰っていきます!
滅茶苦茶重いです!笑
足だけで、軽く10キロは超えますが、持てる分は持って帰ってきて、皆で美味しくいただきたい…。
命をいただいていますから。
しかし、重いです。
成熟した雄鹿は本当に大きいので、肉を運ぶのも一苦労です。
まだ車からあまり離れていなかったので、小一時間ほどでたどり着きました。
肉をしょって2時間強歩く時もあるので、早めの下山ですね。
帰ってきた仲間とカップ麺を食べて、今日の狩猟は無事に終わりました。
この日は仲間も1頭獲れていたようで、猟果があると食べるご飯も格段に美味しいですね。
この日も安全狩猟で終える事ができましたし、幸先のいい狩猟解禁日となりました。
10月1日から始まる狩猟ですが、その本番はなんといっても、雪山を歩く忍び猟かと思います。
次回はそんな狩猟風景を書いていけたらと思っております。
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