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「オーストラリアのユニークな自然環境に迫る!」バックナンバー

0072017.10.17UPインド洋に沈む夕日と独自の生態系が見られる資源の宝庫-西オーストラリア州-

辺り一面のワイルドフラワーが見られる西オーストラリア州(© Tourism Western Australia)
辺り一面のワイルドフラワーが見られる西オーストラリア州(© Tourism Western Australia)

 オーストラリア大陸の西側の広大な部分を占める西オーストラリア州。西はインド洋に面し、州面積は252万9875平方kmで、本土総面積の約三分の一に当たります。
 ですが、その大半の約90%は、人間が住むには過酷な砂漠地帯です。そのため、人が暮らす町は、わずか約10%程度の沿岸部に多く点在しています。

州人口の大半が州都パースとその近郊に集中

州都パースの夜景(© Tourism Western Australia)
州都パースの夜景(© Tourism Western Australia)

沿岸部とは対照的な乾燥した内陸部(© Tourism Western Australia)
沿岸部とは対照的な乾燥した内陸部(© Tourism Western Australia)

 西オーストラリア州の州都は、西沿岸部に位置するパースです。パースの街の中心部は、海沿いではなく、スワン川を河口から遡ったところにあり、地中海性の穏やかな気候で住みやすいため、州人口の大半がパースとその近郊に集中しています。
 また、州人口全体の90%以上がパースを境にした南西部に居住。南西部は、冬は若干寒くなりますが、雪が降るようなことはなく、一年を通じて穏やかな温帯気候です。公共交通網はほとんど発達していませんが、道路はかなり整備され、町と町を結ぶ道路はかなりの部分が舗装されています。しかし、町の中心地から離れると、まだまだ未舗装路や未開地が多く残っています。
 北部は、夏は湿度の高い熱帯性気候となり、交通網も発達していないため、人口密度はかなり低くなります。北へ行けば行くほど、その傾向は高くなり、次の町まで数百キロ!というところも少なくありません。
 また、東へ向かえば向かうほど、乾燥した砂漠気候となっていき、人口密度はますます低くなっていきます。

西オーストラリアならではのインド洋の美しい海と夕日

 西オーストラリア州の海は、目が覚めるほど透明なブルーで、東海岸とは違った色を見せてくれます。水深や海底の地形、堆積物、プランクトンの量などによるものが大きいのだと思いますが、人口が少なく、汚染がほとんどないことも一因なのかもしれません。そんな美しい海では、ロブスター漁も盛ん。夏場の猟期には自分で採って食べられるツアーも催行されています。また、西側が海に面しているため、海に沈む雄大な夕日を見られるのも西オーストラリア州ならではです。

美しい西オーストラリアの海(© Tourism Western Australia)
美しい西オーストラリアの海(© Tourism Western Australia)

ロブスター漁も盛ん(© Tourism Western Australia)
ロブスター漁も盛ん(© Tourism Western Australia)

西オーストラリア州の経済を支える鉱業と農業

鉱山の露天掘り(© Tourism Western Australia)
鉱山の露天掘り(© Tourism Western Australia)

「ウィートベルト」と呼ばれる小麦生産地帯(© Tourism Western Australia)
「ウィートベルト」と呼ばれる小麦生産地帯(© Tourism Western Australia)

 州の経済を最も強く支えているのは、鉱業です。広大な土地には、鉄やニッケル、石炭をはじめとする様々な鉱物が眠っており、昨今の鉱山開発ブームで多くの外資が流れ込み、活況を呈してきました。それと同時に、国内や海外から大勢の人が西オーストラリア州へ移住し、不動産も驚くほど上昇。しかし、ここ数年で鉱山ブームにも若干陰りが見え始めてきたこともあり、新天地を求めて移動する人も出てきているそうです。
 もうひとつ、地道に州経済を支えているのが農業です。中でも「ウィートベルト」と呼ばれる小麦生産地帯で収穫される小麦は重要で、国内生産量年間2,500万トンのうちの大半を占めています。オーストラリアの小麦は、日本でもパンやうどんの材料として高い評価を受けていますが、生産された小麦のほとんどに当たる年間1,800~2,300万トンが輸出され、世界5位の小麦輸出国となっています。
 そして、キャノーラ油(菜種油)用の菜種の生産も盛ん。春に州内陸部を車で走ると、どこまでも続く菜種の黄色い花畑が広がっています。


 また、気候が温暖な南西部ではワイン作りが盛んになってきており、世界のワイン品評会で高い評価を受けるワイナリーも増えてきました。そして、熱帯性気候の北部では、湿潤な気候利用してマンゴーやバナナ、スイカなどのトロピカル・フルーツが生産されています。

一面の菜の花(菜種)畑(© Tourism Western Australia)
一面の菜の花(菜種)畑(© Tourism Western Australia)

南西部のワイン産地(© Tourism Western Australia)
南西部のワイン産地(© Tourism Western Australia)

東側とは異なる独自の生態系

 西オーストラリア州のある西側は、同じ大陸上とはいえ、東側とは大きく異なる生態系が育まれてきました。この州にしか生息していない動植物もたくさん!
 近年、「世界で一番ハッピーな動物」としてSNSで人気となった「クオッカ」もその一種。クオッカ以外にも、「フクロアリクイ」や「フクロミツスイ」など、西オーストラリア州にしか生息していない動物が何種もいます。
 また、植物相もかなりユニークです。他では見られない珍しいワイルドフラワーは、開花時期の春先になると、世界中から一目みようというファンが押し寄せるほど。さらに、州内でも植物相が異なり、ピンポイントで「ここでしか見られない」という希少なワイルドフラワーが何種類もあります。オーストラリアのワイルドフラワーのうち、約6割が西オーストラリア州でしか見ることができません。
 西オーストラリア州は、独自の生態系を育む他州とは異なる特有の環境を保護しようという動きと州経済を支える豊富な資源や農地の開発のはざまで、常にせめぎ合っているのです。

「世界で一番ハッピーな動物」としてSNSで人気となったクオッカ(© Tourism Western Australia)
「世界で一番ハッピーな動物」としてSNSで人気となったクオッカ(© Tourism Western Australia)

西オーストラリアにしか生息していないフクロアリクイ(© Tourism Western Australia)
西オーストラリアにしか生息していないフクロアリクイ(© Tourism Western Australia)

「カンガルー・ポー(カンガルーの肉球)」と呼ばれる珍しいワイルドフラワー(© Tourism Western Australia)
「カンガルー・ポー(カンガルーの肉球)」と呼ばれる珍しいワイルドフラワー(© Tourism Western Australia)


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