環境NPOを応援するTシャツ
写真提供JMAA Project
環境問題への危機感が高まる中で「何か行動にうつしたいが、どんな活動があるかわからず、きっかけがつかめない」という人は、普段の暮らしの中で興味を持っていることや、できそうなことを考えてみてはいかがでしょうか?
実際に環境ボランティアをしている人は、ダイバーがサンゴ礁の健康度を調べる、音楽好きが野外コンサート会場でゴミの分別をする、山好きが清掃登山をするなど、自分が好きな活動をきっかけにはじめることが多いのです。また、売り上げが活動資金になるNPOのオリジナルTシャツを買ったり、そのTシャツを着て歩くことで、メッセージを発信する宣伝マンになったりすることもできます。他にも、都会にいながら、棚田や大豆畑のオーナーになって農山村の応援団になるなど、日常生活の中でもできることがたくさんあります。
ロハスブームや、アーティストが始めた市民バンク“ap bank”などの影響で「環境の活動はかっこいい」というイメージが浸透し、ファッションやスタイルから入っていくという人もいるようです。
若者からシニアまで汗を流す奥多摩の森林整備活動
写真提供JUONネットワーク
環境NPOスタッフやボランティア経験者に活動の魅力を聞くと、自然の中での活動は、ストレス解消や癒し、「大人の遠足」のような楽しさに加えて、世代やシガラミを超えた仲間ができる満足感があると言います。また、身近な公園整備やリサイクル活動などでは、地域の中で人のつながりができたことを挙げる人もいます。環境ボランティアは、文字通り環境や自然を守るということを目的としていますが、結果として生まれてくるのは、「人と人のつながり」であるというおもしろさもあるようです。
自然を相手にする活動が多いこともあり、成果が表れるには10年100年の気の長さが必要。だからこそ、楽しく参加できることは大切です。かたいことをいわず、まずははじめてみませんか? 現場を一度でも訪れて、環境問題の現状を知る人が増えることにこそ、価値があるのです。
いきなりNPOのドアをたたくのも気後れするもの。まずは、活動や雰囲気をさぐるために、イベントやセミナーに行ってみることをおすすめします。
6月20日(土)、東京・青山・国連大学にある、地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)では、はじめて環境ボランティアへ一歩を踏み出そうという方を対象に、「環境ボランティア見本市」が開催されます。見本市は2006年から毎年行われている恒例イベントで、海、森林、川、野生生物の保全から、クリーンアップ、海外調査、農業、エコツアー、ワークキャンプ、まち中でできる活動まで、さまざまなボランティアメニューを持つ35団体がブース出展し、スタッフとじかに話ができる見本市です。他にも温暖化や生物多様性の勉強会や、企業対象の交流会、廃油でキャンドルを作るワークショップや、大きなコットンに絵を描くストリートアートパフォーマンス、コンサートなど、親子で、カップルで一日楽しめる、年に一度のお祭りです。関東近郊の農家が朝穫り野菜を販売するファーマーズマーケット、飲み物代金の一部が環境NPOへの寄付になるカフェも開かれるので、週末の買い物ついでに、足を運んでみてはいかがでしょうか?
コンサート、アートパフォーマンスなどのサイドイベントは申し込み不要ですが、ボランティアブースで話を聞きたい方、企業のマッチング交流会に参加されたい方は事前申し込みが必要です。
詳しくは、こちらのHPから
http://www.geic.or.jp/geic/2009/support/vol.html
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