「世界中の「子育て家族」から最も愛される旅館へ」バックナンバー
「世界中の子育て家族か最も愛される旅館」として子どもにも優しく、大人からも喜ばれる旅館とは、どのような場所なのでしょうか?
200名を超える子育て家族へのインタビューを通じて得られた経験を踏まえ、試行錯誤の過程で明らかになったポイントについてお話しいたします。
子どもが喜ぶことは大人も喜ぶことです。しかし、子ども向けの施設ばかりでは大人は飽きてしまいます。逆に、大人が楽しむだけでは子どもたちは退屈してしまうかもしれません。
インタビューの対話を通じて、この問題は簡単に解決できないことを再認識しました。しかし、深い対話の中で、ひとつの重要な言葉に出会いました。
それは、「大人の非日常と、子どもの日常が共存する」という言葉です。
旅という非日常は、大人にとってワクワクするものです。しかし、非日常は必ずしも子どもにとって「安心」なわけではありません。思わぬトラブルも生じることもあります。ですから、大人と子ども、双方の思いを叶える場所が必要なのです。では、具体的にはどのような場所が必要なのでしょうか。
子連れ家族に対して配慮した旅館では、広々とした客室が提供されていることが一般的です。これにより、子どもたちが思い切り遊ぶことができるスペースや、十分なベッド数が確保されています。また、一部の旅館ではベビーベッドやベビーチェアの貸し出しサービスも行っており、事前に確認しておくことで安心できます。
さらに、子どもが楽しめるお部屋の要望に応えるための「ファミリースイート」という特別な部屋では、子どもたちが楽しめる「ヌック」と呼ばれる隠れ部屋を設ける工夫もあります。
伊勢志摩国立公園内の旅館では、自然に囲まれた露天風呂や温泉が楽しめる施設が数多く存在しています。また、子どもたちと一緒に入ることができるファミリーバスや、専用の家族風呂を備えている場合もあります。さらに、温泉以外にも屋内プールや子ども向けの浅いプールを備えた旅館もございますので、子どもたちが安心して楽しめる環境が整っています。
年間を通じて利用できる温水プールや夏季限定でオープンしている屋外のプールといった違い、またチェックイン前から利用可能な場合など早めに到着した場合にチェックインまでの過ごせるケースもありますので、利用可能時間などの条件を事前に確認すると安心です。
お子様向けの食事としては、子ども向けのメニューやお子様ランチが提供されることが一般的です。また、食事会場ではベビーカーの利用が可能なスペースや、子ども用の椅子が用意されていることもあります。
子連れ家族の場合、早めの夕食や朝食の提供や、プライベートな食事スペースの確保など、子どもたちのリズムやニーズに合わせた柔軟な対応を希望されるケースもあります。子ども向けの食器やカトラリーが用意されていると、子どもたちも安心して食事を楽しむことができます。特別の配慮として、食事の時間や場所に柔軟性な対応を取る施設も増えてきていますので、ぜひ問い合わせてみてください。
ダイニング内に「半個室客席」を設けてプライベートな空間を確保することで、小さなお子様が元気にお食事をされても、まわりの迷惑を気にしなくても済むような配慮や、お子様の食事が早く終わった場合などに外の空気を楽しむことができるスカイテラスを備えた施設もあります。子連れ家族向けの配慮としてどんなサービスが提供されているか、確認してみてください。
ベビーシッターサービスやキッズルーム、子ども向けのプレイルームなどの設備は、子どもたちが自由に安全な環境で遊ぶ間、保護者のリラックスした時間を提供します。
子ども用のアメニティグッズが提供されていたり、子ども向けのイベントが行われていたりすると、子どもたちにとって楽しい思い出ができることにもなります。旅行中の一時保育サービスがあれば、その間、保護者は旅先での自由な行動をとることもできます。
伊勢志摩の旅館は、お部屋やお風呂、移動手段、食事、そして何よりも、大人の非日常と子どもの日常が共存する環境が整っています。大自然に触れながら、家族みんなで思い出に残る時間を過ごす、そんなお手伝いを引き続きしていきたいと思います。
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