「フェアトレードがつくる多様な世界」が今年のテーマ

　毎年5月の第2土曜日は世界フェアトレード・デーです。もともとはWFTO（World Fair Trade Organization：世界フェアトレード機関、旧称IFAT）によって制定されたもので、世界70カ国、約350の加盟組織によって、一斉にフェアトレードをアピールするイベントが行われる日です。
　今年のテーマは、「フェアトレードがつくる多様な世界 - Fair Trade - Made in Diversity」。日本ではこの日にあわせた5月をフェアトレード月間とし、WFTOに加盟していない組織の人達もフェアトレードのキャンペーンを展開しています。

ファッションショーからネットキャンペーンまで

　フェアトレードブランドで有名なピープル・ツリーは、5月8日（土）に東京・丸ビルでバングラデシュやケニアの生産者団体をゲストに迎え、ファッションショーやフェアトレード・マーケットなどを開催する予定です。毎年、たくさんの人が参加する大きなイベントで、マーケットには、ピープル・ツリー以外のフェアトレード団体もたくさん参加しており、一度にいろいろな商品に触れることができるとてもよい機会です。

　フェアトレード・ラベル・ジャパンでは、「フェアトレード100万アクション・キャンペーン」を企画しています。フェアトレード商品の購入、キャンペーンサイトへのアクセス、フェアトレードを伝えるといった様々なアクションを促進するよう、フェアトレード・ラベル商品に関わる企業やNGOの人達が一緒になって行います。あなたも、フェアトレードを「知った」「（コーヒーや紅茶を）飲んだ」「（商品を）買った」「人に伝えた」といったアクションに参加してみませんか？

映画やサイクリングを楽しみながらフェアトレード

　東京・渋谷にある映画館UPLINKでは、5月11日（火）から15日（土）まで、「フェアトレード・フィルム・フェスティバル」を開催し、映画を通じてフェアトレードを考える場を提供します。
　「美味しいコーヒーの真実」「ガーメント・ガールズ」「未来の食卓」「いのちの食べかた」「ザ・コーポレーション」「女工哀歌（じょこうエレジー）」といった映画6本と、フェアトレード団体のネパリ・バザーロやシャプラニールのプロモーションビデオなどが上映される予定です。映画上映に合わせたトークイベントも連日開催されるとのことなので、スケジュールを確認してみてください。

　東京のフェアトレードショップやフェアトレード製品を扱う店舗を、自転車で回る「フェアトレード サイクリング」というイベントもあります。携帯電話でメンバー登録をしてから、特設サイトの地図に載っているフェアトレード店舗をまわってポイントを集めると景品がもらえます。期間は、アースデイ東京が代々木公園で開催される4月17日（土）から、5月8日（土）の世界フェアトレード・デーまでの3週間。協賛店舗では、お買い物の5％割引やハーブティーのサービスなど様々な特典が用意されています。

　フェアトレード月間には、東京だけでなく日本中で様々なイベントが予定されています。フェアトレードの情報サイト「フェアトレード・スタイル」でもイベント情報はどんどん紹介していきますので、ぜひご活用ください。

このレポートは役に立ちましたか？→

役に立った

評価を受け付けました

役に立った：2人

感想コメントはこちらから

• 前のレポートへ
• レポート一覧
• 次のレポートへ