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「フェアトレード」バックナンバー

0022009.08.11UPフェアトレードな旅をしよう

夏だ!旅にでよう

 梅雨があけたらもう夏まっさかりです。夏といえば夏休み。普段なかなかできないことに挑戦できる貴重な機会です。そんな貴重な時間を使って、フェアトレードな旅をしてみるのはいかがでしょうか?

 フェアトレードは、途上国の生産者や労働者とのフェアな貿易を目指した活動です。でも、そもそも途上国の人達って、どんな生活をして、何を食べて、何を考えているのか、また、なんでフェアじゃない状況に陥ってしまっているのか、日本で暮らす私たちにはなかなか想像するのが難しいものです。だから、夏休みには思い切って少しだけ日常から抜け出た旅にでてみるのはどうでしょう。

 そこで、今年の夏をフェアトレード的に(?)過ごせるような提案をいくつかご紹介させていただきます。

いつもの旅、いつもとひとあじ違う旅

バングラデシュの農村の子どもへの教育支援活動に同行
バングラデシュの農村の子どもへの教育支援活動に同行
写真提供 シャプラニール=市民による海外協力の会

ネパールのフェアトレード生産現場を見学(2007年)
ネパールのフェアトレード生産現場を見学(2007年)
写真提供 シャプラニール=市民による海外協力の会

 やっぱり、非日常な時間を過ごすのに旅行は最高級のスパイスです。いつもと違う気候、違う光景、違う人々、違う食事などなど、旅にでると新しい価値観に囲まれて、これまでくよくよ悩んでいたことがどこかに飛んでいってしまいます。

 「でも、言葉も通じない途上国の田舎になんて、怖くて行けない!」という声が聞こえてきそうですが、フェアトレードな旅は、途上国だけでなく、日本国内でも、ヨーロッパでも楽しむことができるのです。

 例えば、日本国内の場合、前から評判は聞いていたけど行ったことがなかったお店に思い切って行ってみることも小さな旅だと思います。フェアトレード目的でなくても、もし、ヨーロッパ旅行の機会があったら少しだけ気をつけてスーパーや小売店を見てみてください。フェアトレード先進国の英国やスイスだったら、あちこちにフェアトレード商品があることに気がつくでしょう。

 「百聞は一見に如かず。やっぱりこの機会に途上国の農村にいってみたい!」という好奇心旺盛なあなたには、国際協力NGOなどのスタディツアーに参加することをおすすめします。同じ現場をみても、その背景などの説明がないと理解度も半減してしまいます。フェアトレードや開発援助に取り組む国際協力NGOの中には、年に1?2回の割合で途上国へのスタディツアーを実施しているところがあるので、各団体などに行き先やスケジュールについて問い合わせてみてください。

ツアーに関するお問い合わせと主な行き先
団体名 行き先の国名
シャプラニール=市民による海外協力の会 ネパール、バングラディシュ
パルシック 東ティモール、スリランカ
マカイバリジャパン インド

実際に遠くまで行かなくても…

東ティモール:コーヒー生産者と触れ合う旅。完熟したコーヒー豆がこんなにたくさん摘めました。
東ティモール:コーヒー生産者と触れ合う旅。完熟したコーヒー豆がこんなにたくさん摘めました。
写真提供 パルシック

生産者と一緒に豆の選別をしています。
生産者と一緒に豆の選別をしています。
写真提供 パルシック

 ひとことで「旅」といっても、実際にどこかにいくだけが旅ではありません。いつもは参加する機会がなかったセミナーやイベントに行ってみたり、少し専門的な本を読んだりしてみるのも、心の旅、思想の旅とかになるんじゃないかな、なんて思います。

 本の情報はAmazon.co.jpなどのキーワード検索でいろいろな本がヒットしてきます。フェアトレードに関係したDVDもでているので、お友達とみてみるのもいいですね。「おいしいコーヒーの真実」「ジャマイカ楽園の真実」は、私もおすすめのドキュメンタリー映画です。
 イベント情報などはフェアトレードスタイルに掲載されていますので、チェックしてみてください。

 それでは素敵な夏休みを♪

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