フェアトレードの国際ネットワーク組織、World Fair Trade Organization(WFTO)のマーク
WFTOは2008年まで、International Fair Trade Association(IFAT)という名前でした。名称変更前のマークはこちら
日本におけるフェアトレードの認知度や市場規模は、欧米に比べてまだまだ小さい状態ですが、取扱店舗は徐々に増えてきています。ただ、どれがフェアトレード商品か、どこに売られているのかわからない、といった声もよく耳にします。そこで、今回は東京のショッピング・スポットのひとつである表参道を例にして、どこでどんなフェアトレード商品が買えるのかご紹介しましょう。
ところで、そもそもフェアトレードとは、どんな「トレード」なのでしょう?
直訳すると「公正な貿易」。現在の国際貿易の仕組みの中で、字が読めなかったり交通手段がなかったりするなど様々な理由で情報や流通から取り残され、時には搾取されている発展途上国の生産者や労働者に対し、より公正な条件下で貿易することを目指した取り組みです。例えば、その多くが途上国で作られているコーヒーは、生産者がいくら良い豆を作っても、世界市場で価格が下落すると買取価格も下落してしまいます。その結果、コーヒー生産者は日々の生活に必要なものを買ったり子どもを学校に行かせたりすることができなくなるのです。フェアトレードは、途上国の生産者との直接取引や最低買取価格の設定、長期的な取り引きなどによって、生産者が安心してよりよい作物や商品を作り続けられるようにし、また生産者の生活がよりよくなるような仕組みづくりを目指しています。そのため、日本では「お買い物を通じた国際協力」と表現されることがよくあります。
表参道は、高級ブランドが軒を連ねる一方で、個性的なお店、こだわりのお店がたくさんあります。フェアトレードの国際ネットワーク組織であるWorld Fair Trade Organization(WFTO:世界フェアトレード機関)に加盟するピープル・ツリーのお店は、そんな表参道のCHANELとDiorの間の小道を入っていったところにあります。
オーガニックコットンのシャツ、スカーフ、アクセサリーなどが販売されるかわいいお店ですが、ここは100%フェアトレードのお店です。アフリカやアジア、中南米といった様々なフェアトレード生産者組織から買い付けられており、雑貨大好きの私にとってはたまりません。カタログ販売やオンラインショップもあるので、お店に直接行かなくても購入することができとても便利です。
次は無印良品です。無印良品は、シンプルでいながらこだわりを感じさせてくれる商品が多く、個人的にもよくお買い物するお店のひとつです。無印良品には、Fairtrade Labelling Organizations International(FLO)という、国際フェアトレード組織が認証したフェアトレード・ラベル付きのコーヒーや紅茶が販売されています。こうした定番商品を扱うだけではなく、有楽町店などでフェアトレードの企画展を開催したり、母の日用にフェアトレードのブーケを販売したりするなど、いろいろな形でフェアトレードについて取り上げています。
また、コーヒーチェーンのスターバックスでも、このフェアトレード・ラベル付きのコーヒー豆が販売されています。同じコーヒーチェーンでは、表参道にはお店はありませんが、タリーズ・コーヒーでも同様にラベル付きのコーヒーが販売されています。お近くのお店でフェアトレード商品があるかどうか、フェアトレード・ラベルを目印に探してみてください。
そのほか、ハンバーガーショップのウェンディーズでは、キリマンジャロのフェアトレードコーヒーを飲むことができます。自然食ショップのナチュラルハウスでは、ピープル・ツリーのチョコレート、フェアトレード・ラベル付きの紅茶、フェアトレードコーヒーといった商品が販売されていました。
以上、2時間程度の散策コースです。皆さんも次のお休みにはフェアトレード巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
とても読みやすくて、面白かったです。
フェアトレードに取り組んでいる会社をさがしていたので、見つかって良かったです。
ありがとうございます。
(2010.06.21)
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