自転車通勤とは、自宅から会社(の付近)まで自転車で通勤することです。自転車通勤の魅力は、何といっても満員電車に乗らずに済むことです。また、通勤タイムに運動することで時間を有効活用でき、心とカラダをリフレッシュできるのです。
まずは物理的に自転車通勤が可能かどうか、自宅と会社間は何kmあるのかを調べることから始めましょう。MapFan(マップファン)というサイトにルート検索というサービスがあり、出発地と目的地を入力すると最短コースと距離がわかるので参考にします。片道15km以内であれば、所要1時間圏内なので自転車通勤初心者にもオススメです。これ以上の距離がある場合、毎日だと疲れるので隔日にするか、途中駅にある駐輪場を借りて、そこから電車で通うなどの方法があります。また、最短コースがベストコースとは限りませんので、実際に通勤を始める前に週末を利用して、一度試走してみましょう。
Map Fan Web: http://www.mapfan.com/
自転車通勤をするには、どんな自転車に乗れば良いのでしょうか。
とにかく目的地に着けば良いというのであれば、どんな自転車でも大丈夫です。もちろん自宅にあるママチャリでもOK。ただし快適に長く続けたいならば、少なくとも変速機(ギア)の付いた自転車を選びましょう。持っていない場合は新たに購入する必要がありますが、最初から何十万円もする自転車を買うのはやめましょう。そもそも好みが定まっていないうえ、ステップアップする楽しみも無くなります。
通勤用に最初の一台を買うのであれば、クロスバイクというジャンルのスポーツ自転車がコストパフォーマンスも高く、ママチャリから乗り換える入門者向けに最適です。予算的には5?7万円程度のものが耐久性や軽さの面でオススメです。色や形が気に入った一台を選びましょう。
自転車が用意できたからといって、すぐに飛び出してはいけません。他に揃えておくべきものがいくつかあります。
まずはヘルメットです。自転車事故で亡くなる方のうち、頭部損傷が占める割合は65%に上るので必ず被ってください。次にワイヤー錠。施錠せずに盗られても文句は言えません。ダブルロックがオススメです(ひとつは支柱など固定物に絡めてください=アースロックといいます)。そして空気入れ。スポーツ自転車のバルブ(空気入れ口/仏式・米式が多い)はママチャリ(英式)と形状が異なります。すべての形状に対応するものがあれば安心です。通勤の場合は朝と晩に走りますので、ライト(前は白か薄黄、後ろは赤)も用意しましょう。
走ると喉が渇くので、給水用のボトルが必要です。ボトルケージを付けると取り出しやすく便利です。ボトルは自転車専用のものもありますが、私は保温・保冷力が高い500mlのステンレス魔法瓶を愛用しています。
透明か色の薄いレンズのサングラスもかけましょう。バッグはリュックタイプがバランスも良くオススメですが、背中に汗をかくのが難点です。カゴ付きの場合はカゴに載せるのが良案。グローブは一年を通して着用をお勧めしますが、冬は必需品です。
スポーツ自転車を購入する場合、ペダルとスタンドがついていないことが多いので一緒に買う必要があります。
また、泥除けが付いていない場合が多いので、装着することをお勧めします。走る前に雨が降っている時は乗らない方が良いのですが、走り出してから雨に降られることもあるので、泥除けは通勤ライドに欠かせません。
他にもいくつか持っていると便利なものはありますが、とりあえずここに列記したものを最初に用意して、それ以外は順番に揃えていきましょう。
最後に、自宅か会社の付近、またはその途中で「行きつけの自転車専門店」を見つけることが、とても重要です。パーツ購入やメンテナンスなど、特に最初は何度も通うことになるので、気持ち良く応対してくれるお店を探してください。
これで走る準備ができました。次回は通勤ルートの選び方について紹介します。
昔々、自転車やってました。自転車も随分と進化したのですね。感心しきりです。最近気になるピストにブレーキひとつという自転車はいけませんね。ブレーキは前後にしっかりとつけてほしいものです。そんなこんなで歩行者への安全気配りについても書いていただければと期待します
(2012.06.11)
交通機関としての自転車の有用性はかなり期待できると思います。
しかし、自転車と走るのに必要な装備を揃えても、自転車に必要ない社会のインフラと、乗り手の正しい知識と行動が思った以上に多く必要です。
自転車が安全に走れるインフラ整備と、自転車を安全に乗るための指導を同時に進めなければならないと思います。
(2011.07.06)
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