現在、鳥取環境大学で、部員数が多く、特に活発に活動している学生サークルの中に、ヤギ部とTUES【1】村がある。前者は、ヤギの飼育を行い、除草作業や動物とのふれあいを目的とした地域イベントへのヤギ貸し出しなどを通して、環境問題とかかわるサークルである。後者は、テレビ番組で若者に人気のある“DASH村”の環境大学版で、キャンパス内に自給自足ができるような“村”をつくることを目的にしている。
ヤギ部は大学開学時から続く“老舗”であり、一方、TUES村は誕生してからまだ二年とちょっとの“新人”で、そういう面からは、二つのサークルは対照的である。でも共通点がたくさんある。どちらのサークルも、地域からのイベント参加等の依頼が多くあり、しっかりと地域貢献をしている。部員の多くが、学生の自治会等の大学全体にかかわる組織の活動に積極的に参加しているところも共通点かもしれない。それともうひとつけっして忘れてはならないことは、どちらのサークルも、小林教授(私のことである)が顧問をしていて、何かと重要なサポートをしている、という点である。
実は、二つのサークルの部員は、メンバーもかなり重なっていて(つまり、両方のサークルに入っている学生が多く)、活動も共同してやっていることが多い。平日はゆっくり部員が集まる時間がないので、休日に集まって柵を整備したり、畑を耕したりしている姿をよく目にする。
ヤギ部の縄張りとTUES村の縄張りは隣接しており、二つの縄張りが融合してつくりだす風景─広々と開けたキャンパスの一等地の緑地、木造の建物、畑、そしてその中でゆったりと草を食むヤギたち─が、私は大好きである。そこにテーブルとイスを置いて、紅茶やコーヒー、クッキー(部員のTさんは、本物のヤギの糞と見間違うヤギフンクッキーを作っている)等を並べて、部員で楽しんだらいいのにと私は勝手に思っている。宣伝すれば、外部からも人が来るだろう。「そしたら、よい環境教育にもなるし、商売にもなるのに」と思ったりもしている。
ところで、環境問題の本質的な解決に欠かせない、「社会と自然との共存」のために、人間の“心”が備えるべき性質には、次のような二つの面があると思う。ひとつは、自然がもつ、人間の生存に役に立つ経済的な重要性を充分認識しておくということ。そしてもうひとつは、生物とふれあうことに喜びを感じる精神を活性化させておくこと、である。
サークル活動は、他人とのコミュニケーションのとり方、企画の仕方等を学ぶとてもよい場だと思う。それにくわえて、ヤギ部とTUES村の学生諸君には、生物とふれあう大変さと楽しさをたっぷり体験してほしいと思うのである。
えっ?もう体験している?失礼しました。
中3になりました。高校受験はやぎこに会うため、って、死んじゃったんですね・・・。とりあえずヤギ部への
ステップとして頑張ります。
(2013.08.23)
ヤギ部のやぎこさんは元気ですか?僕はやぎの柵越を見るのと、やぎこさんに会うために勉強してます。
(2011.11.02)
ヤギ部、TEUS村、一度拝見したいです。
地元でもいつか実現したいと思いました。
(2010.03.20)
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.