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「北海道で飲食店をやりながら生きていく」バックナンバー

0012019.10.15UP福岡出身の僕が、北海道で飲食店を起業した話し

毎朝札幌中央卸売市場に行って、魚と野菜を仕入れるところから一日が始まる

 札幌は北29条という、駅からは遠く非常に辺鄙な所に僕のお店『酔九屋』はある。

自宅は、広さ40坪の元ダーツbarを改装した。200万円の施工費をかけたけど、家賃は安い。

自宅は、広さ40坪の元ダーツbarを改装した。200万円の施工費をかけたけど、家賃は安い。

 この場所で独立してもうすぐ6年(2019年10月20日で)。
 「何で福岡県出身なのに、札幌でお店をやっているんですか?」と、よく聞かれるから理由を考えてみた(ちなみに、僕は福岡県久留米市出身です)。
 「家賃が安い!食べ物が美味しい!人優しい!」って事で、総じて住みやすい。
 非常によい街だと思うので、独立に至ったわけ。

 札幌で6~7万の家賃だと、駅前のタワマンとかに住めたりする。すごくない?
 ちなみに僕は、店の2階にあった『デビル』ってダーツbarを改装して住んでいる。
 広さ40坪! 家賃も安いし、最高! 施工費200万くらいかかったけど、いいんだ。一生いるつもりだし。

 現在の仕事内容は、朝7時30分に札幌中央卸売市場に行って、魚と野菜を仕入れるところから一日が始まる。

 卸の藤田さんは、お店を始めて1周年の時に、キンキっていう高級を1尾500円で卸してくれた。その時の伝票は、記念として大事にとってある。
 札幌には、実は内地の魚もたくさん入荷してきている。岩手で獲れたダツは、ほんと綺麗な身をしている。焼き霜造りにして、刺身で食べてもらった。

卸しの藤田さんから1尾500円で卸してもらったキンキ。

卸しの藤田さんから1尾500円で卸してもらったキンキ。

岩手で獲れたダツ。実は内地の魚もたくさん入荷してきている。

岩手で獲れたダツ。実は内地の魚もたくさん入荷してきている。


 メニューを固定していないので、僕の気分と旬の食材を選ぶ。
 あと、「この魚少し古くなっちゃったんだ。安くするけど、どう?」といわれて買う食材も結構あるので、それらでメニューを組み立てている。
 これ、個人店の強みだ。卸しのロスは減るし、僕は安く仕入れられるし、お客様は安くて美味しい料理を食べられて、すごくよい循環だよね。

 卸売市場から帰ってきたら、仕込み作業が待っている。
 空き時間には、blogやFacebook書いたりして、5時30分の開店に向けて、準備。

自宅の屋根裏に仕掛けたネズミ捕りを取り出そうとする息子。

自宅の屋根裏に仕掛けたネズミ捕りを取り出そうとする息子。

 定休日には、読書したり、子守りしたり、ピアノ弾いたり、DQウォーク(「ドラクエウォーク」というゲームのこと)をやったり、息子とフォートナイト(こちらもゲームのこと)をやったりと、まぁゆるく生活している。

 あー、狩猟もやっています。
 この話は、書けたら書いてみたいと思っている(笑)。

 この前は自宅の屋根裏でネズミを捕獲。僕は超怖かったから、息子に丸投げした。
 いい経験をさせてあげられたんじゃないかな(笑)。


通勤時間0分、「労働力の投下と回復量が大きい」という強み生かした生活

 たまに、「よく働きますね」と言われることもあるけど、そんな実感はない。でも、自宅が2Fっていうのがきっと大きいんだと思う。
 通勤時間0分。「労働力の投下と回復量が大きい」という強みを存分に生かしている。
 自宅件店舗を迷われている方がいたら、ぜひおすすめしたい。
 なんせ、「自分の時間ができる、作り出せる」。これはとても幸せな事だと思うから。

 なので、僕の労働力は、手間のかかる仕込みに投入している。

自家製味噌。

自家製味噌。

3日間炊く豚骨スープ。

3日間炊く豚骨スープ。


南蛮海老と牡丹海老から取る海老油。

南蛮海老と牡丹海老から取る海老油

うちでは手作りラードで全ての揚げ物を賄っている。

うちでは手作りラードで全ての揚げ物を賄っている。


 自家製味噌や、3日間炊く豚骨スープ、南蛮海老と牡丹海老から取る海老油、それにうちでは手作りラードで全ての揚げ物を賄っている。

店の立地は悪いけど、地の利は自分で作り出すもの

夏は新緑の芽吹く野菜たちを収穫に。

夏は新緑の芽吹く野菜たちを収穫に。

 春は山菜を取りに、野山を駆け回る。
 夏は新緑の芽吹く野菜たちを収穫に。
 秋は国を渡る鴨を、冬は大雪原に鹿を狩に。

 都会の真ん中じゃあできなかった事ばかりだ。

 駅から遠い辺鄙なところに店を構えているから、立地は悪いと思う。しかし地の利は自分で作り出すもの、全てに勝つ事はできない。
 そんなこんなの日々を過ごしていたら、お店も6年が経った。

 何ともネタの多い6年でありました。

 つたない文章ではありますが、このコラムを通して、僕の日々を皆様とご一緒できたらなと、思っている次第でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。


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バックナンバー

  1. 001「福岡出身の僕が、北海道で飲食店を起業した話し」
  2. 002「北海道には、銀聖という鮭がおりましてな。」
  3. 003「北海道の真冬、それは真鱈の季節。」
  4. 004「狩猟をはじめて4年がたった。」
  5. 005「行者にんにくの季節が始まる。」
  6. 006「北海道の竹の子といったら笹竹を取りに行く。」
  7. 007「令和2年度 北海道での狩猟の始まり」
  8. 008「北海道の狩猟、雪原の狩猟の始まりだ。」
  9. 009「雪原の狩猟、豪雪深まる。」
  10. 010「北海道の狩猟は4月で終わり。今期の狩猟も無事に終えた。」
  11. 011「北海道の山菜料理。」
  12. 012「夏の雄大な自然 北海道 日高への渓流釣り」
  13. 013「ハンターになって5年目の猟期」
  14. 014「豪雪の北海道。忍び猟で鹿群れへ行く」
  15. 015「北海道、冬の漬物といえばニシン漬け。」
  16. 016「すっかり収穫量も増えた春の山菜達。」
  17. 017「北海道の川遊び、千歳川へスジエビ採りに行く。」
  18. 018「料理屋が教える、鹿肉ハンバーグの作り方。」
  19. 019「蝦夷鹿のスカルトロフィーの作り方。」
  20. 020「山菜の王様、たらの芽の畑へ。」
  21. 021「自分のお店 居酒屋 酔九屋(つくもや)のお料理をご紹介。」

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