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「いざという時の防災対策」バックナンバー

0042015.03.03UP悲劇を防げ! ソーラーLED街路灯を備えた防災パーキングの開設-三井のリパーク(三井不動産リアルティ)の挑戦-

防災用品・非常用電源を備えた「防災パーキング」

JR大宮駅西口の三井のリパーク
JR大宮駅西口の三井のリパーク

 「三井のリパーク」を展開する三井不動産リアルティ株式会社は、JR大宮駅西口(埼玉県さいたま市)にある大宮桜木町1丁目第3駐車場に、同社初となる「防災パーキング」を開設しました。
 「防災パーキング」とは、LED街路灯に太陽光パネル・蓄電池・救急用品を備えつけた自立型エネルギーユニットを持つ駐車場施設のこと。
 自立型なので、地震などの災害発生時など系統電力が停電した時でも、コンセントにつないで電力を取り出すことができます。この電力は、スマートフォンや携帯電話の充電、パソコンの電源などに誰でも利用することができます。
 この装置は、高効率両面受光型太陽光パネルを垂直設置することで、設置方位にかかわらず、年間発電量がほぼ一定になる利点があります。また、従来の太陽光パネルのように南向き傾斜地に設置する必要がないため、設置場所の自由度が高いという特徴もあります。


防災型ソーラーLED街路灯 防災型ソーラーLED街路灯 防災型ソーラーLED街路灯 防災型ソーラーLED街路灯
防災型ソーラーLED街路灯

防災用品と機能を充実

 防災パーキングは、ソーラーLED街路灯キャビネット内に、救急用品として包帯・ばんそうこう・ガーゼを揃え、防災用品として手回し充電ライト付ラジオ・アルミブランケット・災害用トイレも用意されています。
 キャビネットの表裏には救急医療品・災害救助品・非常用電源のステッカーが貼っており、目に付きやすい配色バランスになっております。デザインはどんな景観にも馴染むようにシンプルでスタイリッシュに仕上げられています。

キャビネット
キャビネット

 現在、キャビネットの開閉はダイヤルロック式となっていて、災害の発生など有事にコールセンターへ電話をして開錠のための番号を教えてもらうというシステムで運用しています。今後は、地震の振動を感知して、自動的に開錠するセンサーの搭載も検討されています。

 設置工事では、基礎を打つ必要はあるものの、自立型の電源なので配線等の電気工事は不要です。そのため工期は2日間程度とスピーディーに設置することができます。
 普及には、地元住民が使い慣れるのはもちろん、駐車場の利用者も「三井のリパークに行けば電源を確保して、急場をしのぐことができる」と認知してもらうことがポイントになります。


救急セット ライト付ラジオ 災害用トイレ アルミブランケット
キャビネットの中身(救急セット・ライト付ラジオ・災害用トイレ・アルミブランケット)

地域社会への貢献

 「防災パーキングは、駐車場を通じて、地域に貢献できないかとの想いから生まれました」
 そう話すのは、三井不動産リアルティリパーク事業本部大宮営業所長の林俊伸さんと主任の平林和也さん。
 駐車場づくりを通じて路上駐車を減らし、道路の安全性向上につながる街づくりに寄与したいと言います。
 それとともに、街にやさしく環境に配慮した駐車場づくりをめざして、場内照明のLED化や太陽光パネルによる太陽光発電を活用するなどCO2削減を進めています。

 駐車場の利用者や住民が、災害や停電時などにも安心できる地域社会貢献型の防災パーキング。駐車場としての使いやすさはもちろん、災害時には足止めを余儀なくされた人たちの一時避難場所を提供することで、プラスアルファの役割を担うことが期待できます。

防災パーキング・プロジェクトメンバーの面々
防災パーキング・プロジェクトメンバーの面々

左から、三井のリパークの平林和也さんと林俊伸さん、筆者
左から、三井のリパークの平林和也さんと林俊伸さん、筆者


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このレポートへの感想

常の備えが大事といわれるけれど、その時にならないと不便さが分からない。組織的に実現できる企業があることに希望を持ちます。もっと広がることに期待します。ありがとう
(2015.03.04)

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