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「本やウェブでエコを知る」バックナンバー

0042015.04.07UP新刊3点のご紹介 ─H教授、TOKYOみどりマガジン、緑のマップ・プロジェクト

 環境の書籍等が数多く発行されていますが、最近発行された中から、当機構との縁浅からぬものをいくつかご紹介したいと思います。関連情報と併せてご紹介しますので、ぜひご覧ください。

『環境漫才の世界 ─Hキョージュの環境行政時評』(関西学院大学総合政策学部発行、久野武著)

H教授Aさん

 2003年1月に開講して以来、2010年7月の第90講までEICネットで大好評連載していた『H教授の環境行政時評』。
 その後、関西学院大学総合政策学部HP内に場を移して連載を継続し、第100講「とりあえずの最終講宣言」(2011年5月)のあとは、季刊『新・H教授の環境行政事業』(2011夏~2013冬)、定年退職後に改題した『新・新Hキョージュの環境行政時評』(2013夏~)が、現在も連載を継続しています。

 その環境行政時評シリーズが、このたび1冊の書籍として、出版されました。発行は、関西学院大学出版会。神戸三田キャンパス総合政策学部開設20周年記念としての出版だそうです。
 H教授(退官後はHキョージュ)と女子大生Aさんの掛け合い漫才を通じて、その折々の環境トピックス(ときに狭義の“環境”トピックスを逸脱しつつ)を論じる環境行政時評シリーズ。その成立の背景から環境漫才に込めた著者の思いとその意味などについて紹介・解説する本書籍は、H教授(もしくはAさん)ファンならずとも、必見の1冊といえます。
 「ぼくのオリジナリティは対話調にあるというよりも、それに環境漫才風味つけをしたことではないか、と自分では思っています。Hキョージュによる個人的な評価は、ぼくの役人体験や、いつかしら身につけた価値観にもとづくものですが、通奏低音としては、成長信仰への批判であり、環境あっての経済という信念でしょうか。原発か化石燃料か、という一見トレードオフのような問題については、再生可能エネルギーだけでなく、エネルギー需要抑制型社会の構築が必要と考えています。」(「はじめに 環境漫才とは」より引用)

 連載記事そのものは、今でもEICネットおよび関西学院大学総合政策学部HPより閲覧可能です。

EICネット「H教授の環境行政時評」 記念すべき第1講「環境行政、2002年の総括と2003年の展望」
EICネット「H教授の環境行政時評」 記念すべき第1講「環境行政、2002年の総括と2003年の展望」

EICネット「H教授の環境行政時評」 第90講「中締めの季──お礼とお願い」
EICネット「H教授の環境行政時評」 第90講「中締めの季──お礼とお願い」


『環境漫才の世界 Hキョージュの環境行政時評』 表紙
『環境漫才の世界 Hキョージュの環境行政時評』 表紙

(目次)
第1部 『Hキョージュの環境行政時評』入門
 第1章 最近の時評 新・新Hキョージュの環境行政2014・春
 第2章 衝撃のデビュー時評 H教授の環境行政時評 第1講
 第3章 第1部解題 時評の世界のコンセプト ──「2014・春」とデビュー時評を例に
第2部 Hキョージュの環境行政時評セレクション
 第4章 3年目の振り返り(第33~36講抄)
 第5章 テーマ別時評抜粋
 第6章 時評小史と節目節目の時評
あとがき 時評のバックグラウンド ──レンジャーから環境役人への軌跡
資料 全時評113講のタイトル一覧


『TOKYOみどりマガジン』(オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」)

 2つ目は、2014年度に10月と3月の2回発行された、フリーの小冊子。名前の通り、東京都内のみどりにまつわるさまざまな場面・取り組みを紹介しています。実は、企画・制作を当機構が担い、市区町村の担当窓口や拠点施設等を通じて広く配布しています。

 2冊とも、それぞれ全20ページ・オールカラーで、上記からの配布の他、オール東京62市区町村共同事業のサイト「ECOネット東京62」にもPDFファイルを掲載しているので、閲覧・ダウンロードできます。各方面からご好評いただいている本冊子、東京以外にお住いの方々も含めて、ぜひご一読いただければと思います。

 発刊の趣旨は、第1号の巻頭言にも記したように、「木を見て、森を見る」ことの大切さについて、具体的な事例を通して感じてほしいというところ。

 「木を見て、森を見ず」という格言があります。細部(木)にとらわれてしまい、全体(森)を見失うことへの警鐘とするものです。ところが、細部について知らないままに全体だけを見ようとしても、漠然として捉えどころがありません。
 ただ、「森を見る」にしても、「木を見ず、森を見る」になってしまっては本末転倒。求められるのは、「木を見て、森を見る」、そんな姿勢です。
 (巻頭言より抜粋)

 以下に目次の項目を抜粋したような各地の取り組みに、臨場感あふれる記事と写真で迫りまっています。

『TOKYOみどりマガジン』(第1号)表紙
『TOKYOみどりマガジン』(第1号)表紙

(第1号 目次)
特集1 東京の街中で緑を探す!
 事例①【府中市】「マップづくりで自然を感じる」
 事例②【千代田区】「丸の内で楽しむエコツアー」
 事例③【国立市】「もっと気軽に農業体験」
特集2 東京の緑地・公園でみどりに出会う!
 事例①【三鷹市】「公園でセミの羽化を観察する」
 事例②【あきる野市】「森林レンジャーの里山再生」
 事例③【葛飾区】「鳴く虫の女王カンタンを聴く」


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『TOKYOみどりマガジン』(第2号)表紙
『TOKYOみどりマガジン』(第2号)表紙

(第2号 目次)
特集3 東京の学校のみどりを楽しむ!
 事例①【板橋区】「緑のカーテンを育てる」
 事例②【杉並区】「プールのヤゴ救出大作戦」
 事例③【世田谷区】「学校ビオトープで生き物に親しむ」
特集4 東京のみどりの活用と創出
 事例①【武蔵村山市】「里山でボランティア体験」
 事例②【檜原村】「薪をつくって森を守る」
 事例③【目黒区】「屋上緑化で創られた天空庭園」


 なお、発行主体のオール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」は、東京都にある62市区町村が共同で進める環境(みどり・温暖化防止)の普及・促進をめざしたプロジェクトのこと。2007年に「東京62市区町村による共同宣言」を策定している。
 詳細は、同共同プロジェクト特設サイトを参照のこと。

『板橋の緑を訪ねて』(緑の地域ネット発行。2014年度一般財団法人セブンイレブン記念財団助成により発刊)

 こちらはさらにローカルな活動を紹介する小冊子。板橋区内を町丁目ごとに隅から隅まで歩いて、そこでみられる“緑”をマップに記録していこうという活動をしている人たちによる、これまでの活動成果とマップづくりの効果について取りまとめたもの。
 取り上げる緑そのものは、板橋区内の個別具体的な緑の様子ですが、その思想と手法は(個別具体的に書かれているからこそ)全国の多くの場所で参考・応用できる内容になっているといえます。

 「街にはたくさんのみどりのスタイルがあります。(中略)どのような緑があり、どのように地域とかかわり、どのような特色を地域に創出しているか、地域にはそれぞれ地理的、歴史的、文化的背景があり、その上で今日の姿があります。私たちは、実際に街を歩いてこれらを検証・分析し、地域の方々にとって、また広く板橋区民にとって、緑なす景観のもっている価値と意義を共有していきたいと考えています。緑豊かな街は、豊かな地域資産を持つ街でしょう。『緑は地域の共有財産』という言葉が使われるようになったのはそんなに新しいことではありませんが、改めてその言葉の意味を共に考えつつ、共通に意志にしていきたいものです。(後略)」
 これは、同冊子の前文からの引用です。

 なお、緑のマップ・プロジェクトの皆さんには、前項『TOKYOみどりマガジン』(Vol.1)の事例の一つとしても、多大なご協力をいただきました。この時は、板橋を飛び出して、府中市が整備するウォーキングルートを巡って、緑のマップづくりを試してもらうというコラボ企画を展開しています。併せてご覧ください。

『板橋の緑を訪ねて』(編集・発行:みどりの地域ネット)
『板橋の緑を訪ねて』(編集・発行:みどりの地域ネット)

(目次)
板橋の緑のこと
私の散歩道
 赤塚みどり巡り
 坂道大好き
 豊島病院の小さな樹木を巡る
 季節の彩りに誘われて
 散歩は板谷公園へ
街をつくる緑
 崖線と荒川
 巨木
 名木
 みどりの創造
緑のマップを作ってみよう
 ただひとつ水田が残るまち
 みどりと都市的眺望の共存
 昭和モダニズムの街並の今
 石神井川のみどりと加賀下屋敷
 向原昨日・今日・明日
 崖線の自然とニリンソウ
 前谷津川を源流から歩く


 問い合わせ先は、緑の地域ネット(代表 鈴木和貴さん): midorinet_itabashi@paxkenchiku.co.jp


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