【国際機関】2023.04.21 発表
世界気象機関(WMO)は、「世界の気候状況2022」を発表した。
・2022年の世界平均気温は、産業化以前より1.15℃(±0.13℃)高く、史上5又は6位の高温であった。
・2021年の3大温室効果ガス(CO2、メタン、一酸化二窒素)の濃度はいずれも観測史上最高で、特にメタンの年上昇率は記録を更新した。観測によれば濃度上昇は2022年も続く。
・基準氷河の観測によると、2021年10月~2022年10月に平均1.3m薄くなり、1970年以降では30m薄くなった。
・グリーンランドの氷床は、26年連続で減少した。
・南極の海氷は、2022年2月に史上最小を記録、この後も平均以下であった。9月の北極の海氷は最小記録11位タイであった。
・2022年の海洋貯熱量、世界平均海面水位も記録を更新した。海洋酸性化も進行する。
・アフリカ東部の干ばつの継続、パキスタンの豪雨、ヨーロッパ・中国の熱波など極端気象の多発・激化と温暖化の進行により、食料不足、避難民の増加などの社会経済的被害、生態系への影響が重大である。
【世界気象機関】
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