有川 美紀子 さん
「貴重な自然を守るために、先駆的な取り組みをたくさん行っている島」。世界自然遺産になって、小笠原はそんな風に紹介されることが多い。教科書的な情報では、小笠原の自然保護対策はうまくいっている例とされているけれど、なかなか、人間の考えた通りにだけいくわけでもない。その都度修正しながら、最善の方法を考えているけれど、人間は神ではないから、完全な方法があるわけでもない。
『世界自然遺産』という冠がついて、法の整備でできることはかなり整えられた。しかし、小笠原はとても小さい島。今度は、そこに暮らす住民がいかに自然と向き合うか、つきあうかが重要になってきている。
住民は小笠原の自然をどんな風に見ているのか、つきあっているのか。住民にとっての小笠原リアルをポジティブに見ていきたい。
島とそこに生きる人の自然との関わり方というニッチなテーマを持つライター。
1990年から小笠原に通い、当時計画されていた兄島空港計画を知ったことをきっかけに、旅人の立場から島を考える「小笠原ネイチャーフォーラム」を仲間と結成、シンポジウムやエコツアーなどを行ってきました。2003年に会を解散してからは個人の立場やライターとして島に関わり、「小笠原自然観察ガイド」(山と渓谷社)「オガサワラオオコウモリ森をつくる」(小峰書店)などの書籍を上梓しています。
2009?2010年、小笠原に住民票を移し移住。帰島後は年に1?2度のペースで通いながら、島の希少な生物を紹介する子供向けの写真絵本を現地NPOとともに制作中。2013年には「アカガシララカスバトの棲む島で」を制作(発行:NPO法人小笠原自然文化研究所)。2014年は同研究所から小笠原の水生生物についての書籍を共著で発行予定。
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