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「いざという時の防災対策」バックナンバー

0052015.06.02UP再生可能エネルギーと共に生きる「八丈島」-NPO法人 八丈島産業育成会の挑戦-

山手線の内側とほぼ同じ面積の島

八丈島
八丈島

八丈島

 東京の南方海上287kmに浮かぶ山手線の内側とほぼ同じ面積をもつ八丈島。
 三原山と八丈富士のふたつの火山が接合したひょうたん型の島は富士火山帯に属する火山島です。
 火山島である立地を活かした地熱発電所が造られ運転が始まったのは1999年で、総出力量は3,300kWにのぼります。夜間などの電力需要が少ない時は島の全電量を、夏の昼間などの電力需要が多いときは25%程度が地熱発電により賄われています。再生可能エネルギーを身近に感じる八丈島ですが、周囲を海に囲まれる環境では万が一災害が発生し、発電所が停止してしまうと電力の確保が非常に難しくなります。
 そこで、八丈島産業育成会では小さな規模でも発電して、効率よくかつ繰り返し電力を使える「エネアイループ」を開発しました。

地熱発電システム
地熱発電システム

八丈島電力消費グラフ 出典:東京電力八丈島地熱・風力発電所「ワンポイント講座」
八丈島電力消費グラフ 出典:東京電力八丈島地熱・風力発電所「ワンポイント講座」


非常用電源としても活用できる「エネアイループ」

 八丈島産業育成会は「東京都地域中小企業応援ファンド」(公益財団法人 東京都中小企業振興公社)助成対象事業のうち「自然エネルギー活用型簡易移動・蓄電事業」の採択を受けて、「エネアイループ」を開発・実現化しました。
 「エネアイループ」とは、太陽光発電システム・風力発電システム・地熱発電システムなどにより発電した電力を、着脱式のリチウムイオン蓄電池に貯めて使える、自立型エネルギーユニット・システムのこと。コンセントやUSBにつないで電力を取り出すことができます。
 自立型なので、地震などの災害発生時などに系統電力が停電した時でも、コンセントにつないで誰でもスマートフォンや携帯電話などの利用・充電ができます。また、脱着式で持ち運びが容易なショルダー型もあります。

太陽光発電システム
太陽光発電システム

 そんな「エネアイループ」を全国に普及していこうというのが、八丈島産業育成会の提案です。
 エネアイループは、設置型とショルダー型の2タイプが用意されています。
 設置型は、自動販売機・屋外イベント照明・工場現場照明として、ショルダー型は携帯電話等のモバイル機器充電をはじめパソコン・テレビに利用することができます。
 ショルダー型はもちろん、設置型も小型のユニットシステムなので、リチウム電池のみを取り外して持ち運ぶことができます。さらに、貯めた電力は電源装置が併設されているため、屋外・屋内を問わず、自動販売機の電源や携帯の充電、非常用電源などに幅広く使えます。


風力発電システム
風力発電システム

エネアイループショルダー型
エネアイループショルダー型

エネアイループ設置型
エネアイループ設置型

自動販売機に電源供給
自動販売機に電源供給

無限大の可能性を秘めた「エネアイループ」

 「エネアイループの発想のきっかけは、八丈島ならではの産業を創出したいという思いでした」
 そう話すのは、八丈島産業育成会の理事長の山田さんと再生可能エネルギー担当の奥山さん。
 八丈島経済の発展、観光来島者の増加、島の将来を担う人材の育成を図るとともに、新しい形の観光地、緊急ケアの体験学習の推進、また自然環境・景観の維持保全を図ることによって、魅力的なまちづくりを進めています。
 そして、環境に配慮した島づくりを目指し、地産地消型の再生可能エネルギーを活用し、実質CO2排出量ゼロに向け努めていこうというわけです。

 災害や停電時に利用者や住民が安心して利用できる地域社会貢献型のエネアイループ。
 持ち運びとしての使いやすさはもちろん、災害時には足止めを余儀なくされた人たちの電源として普及していくことが期待されます。

プロジェクトメンバー
プロジェクトメンバー

筆者、奥山さん、山田さん
筆者、奥山さん、山田さん


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