【国際機関】2023.03.02 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、2022年の世界のエネルギー関連CO2排出量が前年比0.9%増の368億トン(過去最高)に達したと発表した。増加率は当初懸念されていたよりはるかに小さかった。世界的なエネルギー危機の中、再生可能エネルギーや電気自動車、ヒートポンプ、省エネの普及が石炭・石油の消費拡大の影響を相殺したという。
燃料別では、エネルギー危機によりアジアで引き続きガスから石炭への切り替えが加速し、石炭からの排出が1.6%増。天然ガスからの排出は、ロシアのウクライナ侵攻による供給逼迫、欧州の企業・市民の節約努力により1.6%減。石油からの排出は2.5%増加したが、依然としてパンデミック前の水準を下回った。
国別では、中国の排出量はほぼ横ばい(厳しいコロナ対策や建設活動の減少により経済成長が低迷、産業・運輸の排出が減少)、EUは2.5%減(再エネの記録的普及による石炭消費の伸び悩み、暖冬、省エネ対策による)、中国を除くアジアの新興国・途上国は4.2%増(急速な経済・エネルギー需要拡大を反映)だった。
【国際エネルギー機関】
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