途上国

[ トジョウコク ]

解説

「開発途上国」とは、経済発展や工業化、社会基盤の整備などの面で、先進国に比べて発展の途上にある国々を指す概念である。一般に、所得水準の低さ、産業構造の一次産業依存、インフラや教育・医療の不足などが特徴とされるが、明確な統一基準はなく、世界銀行の所得分類(低所得国・中所得国など)や国連の「後発開発途上国(LDC)」など、目的に応じた区分が用いられる。

この概念は多様性を内包しており、中国やインドのような急速に経済成長を遂げる新興国から、サブサハラ・アフリカのように依然として貧困や脆弱性が深刻な国まで幅広い。したがって、一括りに政策を論じることは難しく、各国の発展段階や制度、人口動態などを踏まえた対応が求められる。気候変動の文脈では、途上国は歴史的排出量が相対的に少ない一方で、気候影響に対して脆弱である場合が多い。このため、先進国による資金支援や技術移転、能力構築が重要視され、「共通だが差異ある責任」の原則のもとで国際協力が進められている。(2026年5月修正)

詳細解説

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