【EU】2022.12.09 発表
欧州委員会は、EU市場に投入される全てのバッテリーの持続可能性・循環性・安全性の向上を目指し、欧州議会とEU理事会が現行のEUバッテリー指令に代わる新規則案に暫定合意したと報告した。同指令の改正は、主に輸送の電化に伴うバッテリー需要の急増とその環境影響に対応するため、2020年12月に欧州委員会が提案した。原材料の調達から回収、リサイクル、転用までライフサイクル全体を通じて持続可能にすることで循環経済と汚染ゼロを推進。競争力あるバッテリー産業の成長を促進する枠組みを構築し、EUのクリーンエネルギーへの転換、燃料輸入からの脱却、気候中立達成を図るという。規則案では、2024年から持続可能性要件(カーボンフットプリント、再生材含有、性能・耐久性)を段階的に導入。拡大生産者責任に関する、より包括的な規制枠組みを2025年半ばまでに適用し、回収目標を段階的に引き上げる。回収した全てのバッテリーのリサイクル、特に銅、コバルト、リチウム、ニッケル、鉛など貴重な原材料は高レベルの再資源化を義務づける。
【欧州委員会】
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