再資源化

[ サイシゲンカ ]

解説

ごみを原料として再利用すること。日本語訳(直訳・意訳)で「材料リサイクル」「材料再生」「再資源化」「再生利用」などといわれることもある。具体的には、使用済み製品や生産工程から出るごみなどを回収し、利用しやすいように処理して、新しい製品の材料もしくは原料として使うことをさす。

ごみを燃やし、その際に発生する熱をエネルギーとして利用することを「サーマルリサイクル(熱回収)」と呼ぶことがあり、これと区別して称される概念。広い意味では、化学分解後に組成変換して再生利用を図る「ケミカルリサイクル」を含むこともある。

原料に戻して再生利用する場合、単一素材化が基本的な条件となり、分別や異物除去の徹底が必須となる。プラスチックや金属では、再資源化や再商品化を促進するために、種類の判別を容易にするためリサイクルマークが製品・容器などに表示されている。

なお、循環型社会形成推進基本法(2000)では、廃棄物処理やリサイクルの優先順位を(1)リデュース(ごみの発生抑制)、(2)リユース(再使用)、(3)リサイクル、(4)熱回収、(5)適正処分―としている。

詳細解説

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