【研究機関】2022.07.08 発表
世界気象機関は、欧州中期予報センターが運営するコペルニクス気候変動サービスの情報を基に、2022年6月の世界平均気温は6月として観測史上3番目の高温と報告した。欧州の月平均気温は史上2番目に高かった。特にイベリア半島からフランス、イタリアに至る大陸南部で影響が著しく、スペイン、イタリアでは一日の最高気温が40℃を超え、フランス、スペインの多くの地域で当月の最高値を更新。北アフリカやノルウェーも異例の暑さに見舞われ、シベリア、アジアの広範囲、中東でも平年を上回る高温となり、アメリカのテキサス州ヒューストンでは史上最も暑い6月となった。欧州の大部分で降水量が平年を下回り、北イタリアのポー川流域では干ばつが続き、河川輸送や農業等に影響が出ている。南極では大部分の地域で気温が平年をはるかに上回り、海氷域面積の平均は1260万km2で6月としては観測史上最小(1991~2020年の平均と比べ9%減)。北極海氷域面積は1120万km2で、当月として史上12番目に小さかった(1991~2020年の平均と比べ3%減)。
【世界気象機関】
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