【研究機関】2022.05.18 発表
世界気象機関(WMO)は、2021年に気候変動指標は一段と悪化したと「世界の気候状況2021」で報告した。
・温室効果ガス濃度は、2020年の史上最高値413.2ppmから上昇を続け、2022年4月にはハワイのマウナロア観測所で420.23ppmを観測した。
・2021年の世界の年平均気温は、産業化以前より1.11℃高温であった。上昇はラニーニャ現象の冷却効果で鈍化したが、2015~2021年の7年間は史上最も高温の7年となった。
・海洋貯熱量もこの20年間に顕著に増加し、より深層へと貯熱が進む。2021年には、ほとんどの海域で海洋熱波の発生を1回以上観測した。
・海洋酸性化も加速し、海面pHは過去2万6000年で最も低い。
・世界の平均海面水位は、2013~2021年の間、1993~2002年比2倍以上の4.5mm/年で上昇を続け、2021年は史上最高となった。
・1950年以降の氷河の消失量のうち76%が1980年以降に生じており、融解が加速する。
・南極のオゾンホールは、アフリカの面積と同等まで拡大した。
【世界気象機関】
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.