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【研究機関】2022.05.09 発表

世界気象機関、2022〜2026年のうちの少なくとも1年が産業化以前より1.5℃以上高温となる可能性は、ならない可能性と五分五分と発表

 世界気象機関(WMO)は、今後5年間(2022~2026年)の気候予測を発表し、5年のうちの少なくとも1年の世界の年平均気温(地表付近)が産業化以前より1.5℃以上高温となる可能性は、ならない可能性と同程度(48%)で、各年は産業化以前より1.1~1.7℃高温となるとした。気温の上昇幅が一時的に1.5℃を超える可能性は、2015年のほぼゼロ、2017~2021年の10%から48%に上昇した。今後5年間のうちの少なくとも1年が過去の史上最高気温(2016年)を上回る可能性は93%で、非常に高い。今後の5年平均値が先の5年平均値を上回る可能性も93%であるが、5年平均が1.5℃以上上昇する可能性は10%で非常に低い。北極の高温化は加速し、今後5年間の11~3月の気温偏差(平年値との差)は、北半球の平均偏差の3倍以上となる。また、2022年中にラニーニャ現象の発生が予測される。今後5年間の11~3月の予想降雨量は、熱帯地域で平年より多雨、亜熱帯地域で少雨となり、温暖化予測に整合している。
【世界気象機関】

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