【オランダ】2021.09.09 発表
オランダ環境評価庁(PBL)は、気候変動時代の水系管理のあり方に関するスコーピングスタディの結果を発表した。研究は、チャイナカウンシル(「中国の環境と開発に関する国際協力委員会」、CCICED)の要請でPBLが中心となって実施した。この研究結果を基礎に、CCICEDは、2022~2027年事業計画で予定する気候変動時代の水系管理に関する特別政策研究を進める。
研究は、既存のデータから、世界の主要水系30系以上について、汚染、運河開削、取水、干拓等から経済成長までさまざまな負荷の現状と2050年予測をまとめた。その結果、負荷が複合した場合、特に気候変動と複合した場合、負荷の増大、複雑化が考えられるとして、気候変動を考慮することの重要性を指摘した。その上で、水系管理政策の基本原則として、次の5項目を示した。1)源流から沿岸部までの一体的把握、2)100年スケールの計画、3)すべての利害関係者の参加、4)自然に基づく解決策や総合的空間管理等の手法の利用、5)政策手段や資金メカニズムの強化と改革。
【オランダ環境評価庁】
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