【イギリス】2020.05.27 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、海洋で検出されるマイクロプラスチックの主要発生源のひとつは車両のタイヤであるとする研究成果を報告した。プリマス大学主導の研究チームが、タイヤ粒子及び合成繊維を対象に、海洋への流出の有無、流出経路、流出量及び分布を調査した。タイヤが摩耗した粒子は、大気を通じて直接海洋へ、又は雨水によって河川や下水へ運ばれており、イギリスの河川約100平方キロメートル、河口・沿岸水域50平方キロメートル超がタイヤ粒子の汚染リスクにさらされているという。また、衣類の合成繊維も海洋に流出しており、対策としては洗濯機にフィルターをつけるよりも繊維が流出しにくい織物設計にするほうが有効である可能性が示された。
既に、化粧品中の微小プラスチック粒子や分解したレジ袋などが海洋マイクロプラスチックの発生源であることが確認されており、2018年にイギリスは微小プラスチック粒子が含まれた化粧品やパーソナルケア製品の販売を禁止している。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】
https://www.gov.uk/government/news/tyre-particles-are-contaminating-our-rivers-and-ocean-study-says
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