【国連】2018.04.18 発表
ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約、CMS)は、2018年4月21日が回遊魚の重要性に注目するWorld Fish Migration Day(WFMD、世界魚類回遊デー)であるとして、世界の回遊魚と河川の保護を呼びかけた。ナマズ、チョウザメ、サケ、ウナギなど淡水回遊魚は、河川や海を回遊しながら生態系や沿岸の人々の暮らしを支えているが、人工的障害物(ダムや堰)によって移動が阻まれ危機に瀕している。チョウザメとメコンオオナマズはCMSの附属書Iに、ほか19種の回遊性淡水魚が附属書IIに記載されている。WFMDはこうした回遊魚の重要性への意識を高め、河川の障害物の撤去や迂回ルートの設置を促す世界規模の取組で、共通テーマ「Connecting Fish, Rivers and People(魚類、河川、人々をつなぐ)」のもと、3回目の2018年は各地で2000以上の団体が河川再生プロジェクト、ガイド付き魚道見学、ワークショップなど500以上のイベントを一斉に開催する。WFMDの運営にはオランダの世界魚類回遊プラットフォーム運営委員会を中心に、世界魚類回遊財団、WWF、ザ・ネーチャー・コンサ―バンシーなどのパートナーが参加している。【ボン条約】
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