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[海外エコニュース一覧]

【アメリカ】2015.01.21 発表

アメリカ環境保護庁、自動車ブレーキパッドの銅等の使用制限に向け州・業界と合意

 アメリカ環境保護庁(EPA)、州環境評議会(ECOS)及び8業界団体(同国自動車部品工業会等)は、自動車用ブレーキパッドへの銅等の使用を制限する自主的な合意、「銅フリー(非含有)ブレーキ・イニシアティブ」(Copper-Free Brake Initiative)に署名した。
 ブレーキパッドの粉塵に含まれる銅や水銀・鉛・カドミウム・アスベスト・六価クロムは雨水によって河川や湖へ流出し、魚類・両生類・植物等に害を及ぼす恐れがある。これらの流出を低減するため、上記の合意はブレーキパッドの銅の含有量を2021年までに5%未満、2025年までに0.5%未満に削減するよう求めている。水銀や鉛など他の物質の使用削減も求めている。
 カリフォルニア州とワシントン州は、ブレーキパッドに使用する物質の州規制基準を既に可決している。カリフォルニア州の試算によれば、その成分を変えることで都市排水に含まれる銅は61%も減少するという。 
合意では、具体策として、1)ブレーキパッドの銅等の使用削減を全国で実現するための啓発・支援活動、2)代替となる摩擦材・成分の検査、3)摩擦材の包装・製品への標示、等を挙げている。【アメリカ環境保護庁】

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