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「フェアトレード」バックナンバー

0052010.02.12UPバレンタインデーのチョコは決まりましたか?

チョコの原料・カカオはガーナから

ネパリ・バザーロの紙布切替ブラウス
実がなったカカオの木。生産向上プロジェクトでカカオの収量が8倍になったところもあるそうです。

 チョコレートの主原料は、カカオです。正確にはカカオの実の中にあるカカオ豆を発酵させ、すりつぶしたもの(カカオマス)が使われています。日本チョコレート・ココア協会のホームページには、世界のカカオがどこで作られているのか、日本のカカオはどこからきているのか、チョコレートに関連する統計情報がいろいろ紹介されています。


花は木の幹にポッと花をつけます。
花は木の幹にポッと花をつけます。

 カカオの主な生産地は、コートジボアール、ガーナといった西アフリカや、インドネシアなど、コーヒー同様、赤道周辺の途上国です。その中で、日本にはガーナ産のものが多く輸入されており、輸入量の70?80%を占めています。

生産者のくらしと環境の両立を考えたカカオプロジェクト

実からとりだしたカカオ豆はバナナの皮などで覆い発酵させます。
実からとりだしたカカオ豆はバナナの皮などで覆い発酵させます。

 ガーナのカカオ生産の現場では、生産者による焼畑農業などによって森林が激減し、その結果、野生動物が絶滅の危機に直面するなど様々な問題が起きています。一方、多くは小規模農家で、未だに貧困の問題を抱えています。そんな事態を背景に、ガーナの南、カクム国立公園の周辺で、国際協力NGOのコンサベーション・インターナショナル(CI)は(株)リコーなどの協力を得て、森林を伐採しなくても生活が安定するように、カカオの生産性を向上するための支援をしています。また、野生動物が畑を荒らさないように、殺すのではなく、彼らが嫌がるトウガラシなどを植え、動物との共存を図る取り組みも行っています。


発酵した豆は天日で乾燥し、麻袋に入れて集荷されます。
発酵した豆は天日で乾燥し、麻袋に入れて集荷されます。

 カカオ栽培や動物と共存するための取り組みは、「ファーマーズ・フィールド・スクール」で人々に伝えられます。
 これは、農家が主体となり自分達の農場で実践しながら技術を学ぶという、農業技術普及の手法のひとつです。
 ガーナでは、コミュニティで選ばれた農家の畑で新しい農業技術を実演し、その後、その農家がリーダーとなってコミュニティの仲間に技術を伝えました。
 これによって、コミュニティの人達はどのような技術によってどのような効果があるか身近に見ることができます。また農業技術を取得した農家が同じコミュニティにいるため、気軽にわからないことを聞くことができるようになりました。

 ファーマーズ・フィールド・スクールによって、2001年に1ヘクタール当たり200kgだった収量が、2004年には4倍以上の900kgになった農家がいるということです。また、農民リーダーの一人はカカオ博士と呼ばれ、1本の木に100個の実をつける木を持つ人として、とても有名になっています。

 訪問した村には、フェアトレードのカカオ生産者組合「クアパココ」の組合員も多く暮らしていて、集荷されたカカオの一部はフェアトレードチョコとなって多くの国で店頭に並びます。自然の原料をベースにした化粧品を販売するボディショップも、ここからカカオバターを購入しているということです。

人と地球にやさしいチョコを支援する

一橋大学(国立市)フェアトレード推進サークル「ラポンテ」の街チョコ。中身は英国のFTチョコブランドのディバインチョコです。
一橋大学(国立市)フェアトレード推進サークル「ラポンテ」の街チョコ。中身は英国のFTチョコブランドのディバインチョコです。


上2つが立教大学(池袋)の学生が取り扱う街チョコ。中身はスローウォーターカフェのサリネートチョコです。下は、早稲田大学(早稲田地域)Cafaire(カフェアー)の街チョコで、中身はピープル・ツリーのチョコです。
上2つが立教大学(池袋)の学生が取り扱う街チョコ。中身はスローウォーターカフェのサリネートチョコです。下は、早稲田大学(早稲田地域)Cafaire(カフェアー)の街チョコで、中身はピープル・ツリーのチョコです。

 チョコレートをつくるメーカー、買う消費者の試みも少しずつ形になっています。

 英国のお菓子メーカー、キャドバリーは、国連開発計画や国際協力NGO、ガーナ政府らとともに、2008年から10年間の予定でガーナのカカオ生産者支援のプロジェクトを始めています。さらに、キャドバリーは主力製品のデイリーミルク・チョコを日本で販売される分も含めてフェアトレードに切り替えると宣言しています。

 日本でも、大学生のサークルが、パッケージをオリジナルデザインにしたフェアトレードチョコを「街チョコ」と名づけ親しみを持ってもらい、フェアトレードチョコを広めようとがんばっています。

 人と地球にやさしいチョコの存在を知り、それを支援する人々の活動を知り、そのようなチョコを選ぶことによって、地球の裏側の生産者を支援できることにつながるかもしれません。バレンタインや贈り物には、そんなチョコを選んでみてはいかがでしょうか?

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