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「エコ・ボランティア」バックナンバー

0032009.11.10UP拾って調べて、捨てない人に

拾ったこと、ありますか?

 さて、今回のテーマは「ゴミひろい」です。
 町内会や学校などで、地域の清掃活動を経験したことのある方はいますか?
 片手にゴミ袋を持ち、長いトングをつかって、煙草の吸殻やガムなどをもくもくと拾い、「全く、マナーがなってないなあ」とつぶやく…。こんなイメージでしょうか。

拾うだけじゃない活動

企業が主体的に実施したゴミ拾い
企業が主体的に実施したゴミ拾い
写真提供NPO法人 荒川クリーンエイド・フォーラム

 「荒川で ちょっといいこと ゴミひろい」をキャッチフレーズに、子どもからお年寄り、学生や企業の研修などで賑わっているクリーンアップの団体があります。会の名前は「荒川クリーンエイド・フォーラム」。10~11月の時期には、参加グループがそれぞれの会場に集まり、川辺のヨシ原の間に捨てられたり流れ着いたりしたゴミを拾います。
 さらに、落ちているゴミの数を数え、その種類をデータに残しているので、ビニールやプラスチック製品が多いのを見ると、自分自身のライフスタイルについても考えさせられます。会場によっては、自然観察、焼き芋やすいとんづくり、魚とりなどなど、川で遊ぶ楽しさを体験でき、イベント参加感覚で楽しく活動ができるのも特徴です。
 活動は荒川上流の秩父市から、川の出口、東京湾の葛西海浜公園までと幅広く、さまざまな地域の人が参加しています。バラエティ豊かな活動が評判でリピーターも多く、源流の埼玉県奥秩父の森林を見に行くエコツアーにも参加し、川上から川下まで体験している荒川ファンもいるということです。

 世界の国々と連携しながら日本全国の海岸でゴミを拾い、クリーンアップと調査をしているのは「JEAN/クリーンアップ全国事務局」。地図には国境があるけれど、実際の海は世界中つながっている。国境を越えて取り組まなくては解決しないということで、毎年80ヶ国以上の国と地域が参加し、同じやり方でゴミを拾い、中身を調査し、情報公開しています。
 事務局が主催する活動に個人参加することもできますし、手を挙げてメンバーをつのり団体参加することもできます。

ゴミをアートに

「海からの贈り物」からできたシーボーンアート展!!
「海からの贈り物」からできたシーボーンアート展!!
写真提供NPO法人 日本渚の美術協会

 「海のゴミから、アート作品を作る」という活動もあります。渚にたどりつくゴミを拾いながら、貝殻・流木・海藻などの自然物や、長い年月を経て角がおちた色とりどりのガラスなど、アートになりそうなものを持ち帰り、ステンドグラスなどの作品として生まれ変わらせます。
 「日本渚の美術協会」では、この、“元”ゴミを「海からの贈り物」と呼び、海岸のクリーンアップとアート教室を組み合わせたたくさんのイベントや展覧会を、関東地域を中心に、全国各地で開催しています。アートが好きな人が、「海からの贈り物」を探しに家族と一緒に行楽気分でクリーンアップに参加し、海のゴミ問題について気づきを得られる、新しいタイプのゴミ拾いです。

富士山を世界遺産に

 山登りの好きな方は、登山をしながらクリーンアップをする「富士山クラブ」の活動に参加してみませんか? 富士山が世界遺産に登録できない原因のひとつに、ゴミの問題があります。富士山の一周120キロの道路沿い、また4つの登山道は、5合目まで車で気軽に登れることもあり、ポイ捨てゴミがあとをたちません。加えて家電や家財道具、車といった大型のゴミや、産業廃棄物の不法投棄の温床となっているという恥ずべき状況なのです。
 富士山クラブでは、外来植物駆除、森づくり、巨木調査などの実践活動や、『富士山お山開き』見学や名所めぐり、森づくり体験など、富士山をまるごと楽しめる、数々のイベントも開催しています。

富士山清掃に毎年6千人のボランティアが参加
富士山清掃に毎年6千人のボランティアが参加
写真提供NPO法人 富士山クラブ

 「拾うだけではきりがない」。これが、体験した人、主催団体、地元の方々の思いです。人間だけが出すゴミのために被害をこうむる物言わぬ野生動物を守るためにも、開催団体はがんばっています。
 ゴミを拾うことをきっかけに、ゴミを出さない暮らし方についても目を向ける必要があります。まずは、私たちも、現場を見て、体験することで、ゴミについて考えてみませんか。

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