【EU】2025.04.23 発表
欧州委員会共同研究センターは、運営するコペルニクス・グローバル干ばつ観測所の報告書を公表し、アフリカ北部・南部・中西部の広い地域、及びマダガスカル北部で2年以上に及ぶ平年以下の降水量と平年以上の気温が深刻な干ばつをもたらし、食料安全保障や農業生産、水資源を脅かしていると報告した。
具体的に、
・水資源:
干ばつ地域の水資源は危機的状況で、主要な河川流域(アフリカ中部のザンベジ川等)でこの1年に降水不足で河川流量が減少。今後数ヶ月、アフリカ中部・北西部・北東部の一部で河川流量が減少。
・農業への影響:
ザンベジ川流域の大部分とマダガスカルは影響が甚大。アフリカ北部のモロッコとアルジェリア西部では、作物収量がそれぞれ平年より25%、6%減少の見込み。
・今後の見通し
アフリカ全域で今後数ヶ月、気温が平年より高い状態が続く。一部地域で干ばつが継続または悪化。特にアフリカ東部は3~5月の降水量が平年以下で、干ばつが悪化。
干ばつ危機の影響緩和のため、干ばつ状況の綿密な監視と適切な水利用計画が不可欠だという。
【欧州委員会】
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