【国際機関】2025.03.06 発表
世界気象機関(WMO)は最新の季節予報(3~6月)を発表し、現在の太平洋赤道域における平年を下回る海面水温は平年並みに戻っていくと予測した。
2024年12月に発生した今回のラニーニャ現象が2025年3~5月にENSO中立(エルニーニョでもラニーニャでもない状態)に戻る可能性は60%、4~6月では70%となる。
この予報期間中のエルニーニョ現象発生の可能性はごくわずかだが、春を越えるとエルニーニョとラニーニャの予測精度が下がる「スプリングバリアー」のため不確実性は高いという。
ラニーニャ現象やエルニーニョ現象といった自然の気候現象は気候パターンに影響を与えるが、その影響は人為的な気候変動の中で起きている。
そのため、冷却効果を持つラニーニャ現象が弱いながらも続いていたにもかかわらず、2025年1月は史上最も暖かい1月となった。
WMOでは包括的な気候の展望を提供する「全球季節気候アップデート(GSCU)」も定期的に発表しており、最新のGSCUは、平年を超える海面水温がほぼすべての海洋で持続し、ほぼすべての陸域で平年超えの気温となると予測している。
【世界気象機関】
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