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【イギリス】2025.01.17 発表

イギリス気象庁、2024年の大気中CO2濃度上昇は過去最大、1.5℃目標達成は困難と発表

イギリス気象庁によると、2024年に大気中CO2濃度は予報の 2.84±0.54ppm を上回る 3.58ppm 上昇した。1958年の観測開始以降最大の上昇である。

化石燃料の燃焼に加え、エルニーニョ現象と気候変動による高温・乾燥が植物の生育障害や枯死植物の分解、林野火災の増加を引き起こし、炭素吸収源は劣化、排出は記録的に増加した。

同庁は、2025年 はラニーニャ現象への移行で炭素吸収源が復活するため、上昇は 2.26±0.56ppm に減速すると予測する。
2024年は平均気温が初めて産業化以前を 1.5℃ 以上上回った。

予報作成主任官は、この程度の減速では気温上昇を 1.5℃ に抑えることは困難であるとして、大気中の CO2 を蓄積から減少へ転換するための世界的な緊急取組の必要性を強調した。

同庁は、2016年からハワイ、マウナロア観測所における観測をもとに予報を作成している。2024年は衛星も全球で上昇を観測した。

【イギリス気象庁】

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